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ゲーミングPCの選び方

最終更新日 : 2020/07/12

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「ゲーミングPC」は高価なものですから、購入後に間違いに気付いても、すぐに買い換えられる人はあまり多くはないでしょう。つまり、不満があっても、そのまま使い続けることを余儀なくされる訳です。

そういった事態を防ぐためには、必要な知識を事前に身に付けておくことが重要になります。同じ不満でも前もって分かっているかどうかで、実際に直面した時の精神的なダメージは大きく変わります。

ここでは、「ゲーム中に感じるストレスを回避するための方法」を中心とした「ゲーミングPCの選び方」や「鉄板構成」などについて、お話しします。是非、ゲーミングPC選びのお役に立てて下さい!

パーツの選び方

ゲーミングPC選びで最も重要なことは、「ゲームをプレイする上で感じる不満やストレスを回避すること」です。ゲーム中のストレスといえば「映像がカクカクすること」と「データのロード(読み込み)が遅いこと」の2つが代表的ですが、これらの現象にイライラさせられた経験がある人も多いのではないでしょうか。

その原因のほとんどは「ハードウェア(PCやゲーム機など)の性能不足」によるものです。プログラム側に問題があるならば、特定のゲームだけで済む話ですが、ハードに原因がある場合はどのゲームでもイライラの基となる現象が生じ得ますから、非常に厄介です。

よって、ここでは「カクつき」と「ロードの遅さ」を回避するための方法を中心に、ゲーミングPCのパーツ選びに関して知っておいて欲しいことについて、お話しします。

また、各パーツやPC全般の基礎知識などについてはPCパーツ/周辺機器でお話ししていますので、適宜参照して頂ければと思います。

「カクつき」を防ぐには?

映像における「単位時間当たりのコマ数」のことをフレームレートといいます。コマ数は多ければ多いほど、コマ間の差異を小さくできるため、滑らかに見せることができます。

逆にコマ数が少ないほど、コマ間の差異が大きくなるため、滑らかさが減少して「カクカク感」が出やすくなるのです。つまり、「カクつく」とは、フレームレートが低い状態をいう訳です。

快適なフレームレートの一般的な目安は「平均60fps(秒間60フレーム)」です。これを下回ってもすぐに不満が出る訳ではありませんが、「30fps」を切ってくると、局所的に重くなって入力タイミングが遅れるなどの弊害も出てきますので、できれば「最低30fps」はキープしたいところです。


フレームレートに最も大きな影響を与えるパーツは、「GPU(グラフィックボード)」です。ゲームプログラムでは、一般的に「グラフィック」関連の処理が最も重くなりがちですから、これを担当するパーツであるGPUが「最重要パーツ」となるのです。

また、「ゲームプログラム」だけでなく「PC全体」の処理も担当する「CPU」の性能も重要です。「シミュレーションゲーム」が代表的ですが、「キャラクターの数が多いゲーム」や「コンピュータ側にも深い思考を要求するゲーム」などでは、CPUへの負荷が高くなりがちですから、CPU性能もおろそかにできません。


ゲーミング用途のみならず、「PC性能」は「データをどれだけ早く処理できるか」が肝心です。よって、これを行う2つのプロセッサ(CPUとGPU)がPCの中心的パーツになるのは必然です。

あまりに過剰な性能は無駄といえるかもしれませんが、パワーに適度の余裕があることは絶対に損をすることはありません。処理が速いのはもちろん、性能に不満が出る時期を遅らせて買い換えのスパンを長くすることもできるからです。つまり、長い目で見ると、コスパ面でもメリットがあるといえるのです。

また、オンラインゲームなどでは、定期的なアップデートによりゲームがどんどん重くなってしまうことが良くあります。これを考慮に入れず、ギリギリのスペックで構成してしまうと、アップデートのたびにフレームレートが低下することも考えられますので、やはり余力を持つということは重要なのです。

「ロード」を早くするには?

「OS」を含めたプログラム本体や各種データは、「SSD」や「HDD(ハードディスクドライブ)」などの「ストレージ(補助記憶装置)」に保存され、必要に応じて適宜「メモリ」へと読み込まれて、CPUにより処理されます。「グラフィックデータ」の場合は「VRAM(グラフィックボード上のメモリ)」に読み込まれて、GPUにより処理されます(ただし、グラボがなければメインメモリ上に読み込まれます)。

ゲームプログラムやゲームで使われるデータも当然これに従いますが、ゲームの場合は場面が切り替わるたびに大きなデータの入れ換えが起こることもありますので、それぞれの読み書き速度が重要になります。

ただ、ロードの遅さの主な原因は、最も遅い「ストレージ」にある場合がほとんどです。特にHDDの遅さはずば抜けていますので、OS本体やゲームなどの速度が欲しいプログラムは、SSDにインストールすることが今や「絶対条件」となりつつあります。


また、メモリに関しては、現状不満が出るほどの速度不足はありませんので、無理に高速メモリを使う必要はありません。

しかし、メモリは「容量」が不足すると、特定のソフトのみならず、システム全体の速度を大きく低下させてしまうため、常に充分な空き容量があるようにしておくべきです。


ロードの速度は、フレームレートが極端に落ちてゲームにならない状態に比べると、問題としては比較的小さいといって良いでしょう。実際、データを読み込んだ後がゲームの本編ですから、CPUやGPUよりもメモリやストレージの優先度は低くなります。

ただ、ストレージの速度が速ければ、OSや他のソフトの起動も含めて、システム全体の挙動がキビキビとなりますので、大きな満足感が得られやすくなります。よって、「ストレージ速度」と「メモリ容量」にも気を配って欲しいと思います。

目標とするフレームレートからGPUを選ぶ

「カクつき」を防ぐには?でお話しした通り、フレームレートに最も大きな影響を与えるのは「GPU性能」ですから、ゲーミングPCのパーツ選びはまず「GPU選び」から始めるのがセオリーです。

当サイトでは、一般的な評価やベンチマークテスト、フレームレート測定の結果を基に、各GPUを「大まかなスペック」で分類しています(詳細は、GPUの選び方GPU比較&ランキングでどうぞ)。

各スペックが「目標とするフレームレート」とそれぞれに属する「近年のGPU」をまとめると、以下の表のようになります。なお、「4K」は「3840 x 2160」、「FHD(フルHD)」は「1920 x 1080」の解像度を表します。

スペック解像度 : fps GPU
ハイエンド
(最高性能)
4K: 60fps
FHD: 120fps~
RTX2080Ti
RTX2080SUPER
ハイスペック
(高性能)
4K: 30~60fps
FHD: 60~120fps
RTX2080
RTX2070SUPER
RTX2070
RTX2060SUPER
RTX2060
GTX1080Ti
GTX1080
RX5700XT
RX5700
RX5600XT
RadeonVII
RXVega64
ミドルスぺック
(中性能)
FHD: 30~60fps GTX1660Ti
GTX1660SUPER
GTX1660
GTX1650SUPER
GTX1650
GTX1070Ti
GTX1070
GTX1060
GTX1050Ti
GTX1050
RX5500XT
RXVega56
ロースぺック
(低性能)
FHD: ~30fps -

この中から「現在BTOで採用されているGPU」とそのGPUの「4K、FHDにおける平均フレームレート」をまとめたものが、以下の表です。ただし、「ロースペック」はゲーミングPCと呼べるほどの性能を持っていませんので、割愛します。

スペック GPUfps(4K / FHD)
[ハイエンド]

4K: 60fps
FHD: 120fps~
RTX2080Ti67.7 / 137.8
RTX2080SUPER57.5 / 126.1
[ハイスペック]

4K: 30~60fps
FHD: 60~120fps
RTX208051.6 / 118.8
RTX2070SUPER48.9 / 115.3
RTX207044.5 / 107.6
RTX2060SUPER42.5 / 103.9
RTX206037 / 93.6
[ミドルスペック]

FHD: 30~60fps
GTX1660Ti28.7 / 78.3
GTX1660SUPER27.7 / 75.7
GTX166024.2 / 66.5
GTX1650SUPER19.7 / 61.4
GTX165015.1 / 47.3

快適さの基準は様々ですが、万人向けといえば「FHD: 60fps」となるでしょう。よって、「GeForce GTX 1660 Ti」から「GTX 1650 SUPER」辺りを搭載したPCが「ゲーミングPCの基本」となります。

「4K」を考えているのであれば、「上位ハイスペック」でも少しきついですから、大人しく「ハイエンド」を選んでおく方が良いと思います。

「高フレームレート」の場合は、4Kと同じく高性能GPUが有利なのはいうまでもありませんが、画質を落とすことでいくらかはフレームレートを稼ぐことができますので、やや性能のレンジを下げても良いかもしれません。この辺りは予算などを含めて、総合的に判断するべきことといえるでしょう。

以上のような観点から自分に合ったGPUを選ぶことが、ゲーミングPCのパーツ選びの第一歩になります。

「GPU」により「ゲーミングPC」の基本的なスペックが決まりますが、各スペックのPCに「できること」を知ると、より深い理解が得られるでしょう。

また、GPUだけでなく、「CPU」や「メモリ」、「ストレージ」なども決しておろそかにはできない重要なパーツですので、それぞれに見合った「ゲーミングPCの鉄板構成」が分かると、PC選びの際に役立ちます。

ここでは、以上の2点を中心としたパーツの選び方について、スペックごとにお話ししていきます。

ハイエンド

鉄板構成
ターゲット
フレームレート
4K: 60fps
FHD: 120fps~
GPUGeForce RTX 2080 Ti
GeForce RTX 2080 SUPER
CPUCore i9-10900K
(Core i7-10700K)
Core i9-9900KS
Core i9-9900K
Core i9-9900KF
メモリ16GB~
ストレージ
(SSD)
高速500GB~

「4K解像度」は、精細で美しい世界を見せてくれます。「高いフレームレート」は、滑らかな映像はもちろんのこと、わずかな動きを他人よりも先に察知し行動することを可能にしてくれます。

グラフィックレベルが高ければ高いほど、「ゲームへの没入感」や「状況の有利さ」といったメリットを享受することができます。ただ、そのためには非常に高い性能を持つ「ハイエンドGPU」が必須になります。

よって、「ハイエンドゲーミングPC」では、「GeForce RTX 2080 Ti」を基準とすべきです。

とはいえ、RTX2080Tiは非常に高価ですから、なかなか手が出るものではありません。ある程度妥協して「GPUの格下げ」を考えざるを得ないこともあるでしょう。

もちろん、それは悪い判断ではありませんが、下げすぎると本来の目的を見失いかねませんので、それならばむしろ「ハイスペック」に落としてコスパを追求する方が、満足度は高くなるかもしれません。自分に必要な条件をしっかりと考えて、GPUを決めるべきです。


GPU以外のパーツも、高い性能を持つ必要があります。

「CPU」に関しては、「Core i7-9700K / KF」辺りでも大幅な性能低下はまずあり得ませんが、他のパーツのレベルを落としたがためにフレームレートの低下を招くようなことになれば、何のための「ハイエンドGPU」なのかが分からなくなります。

よって、特に「RTX 2080 Ti」や「RTX 2080 SUPER」などの「上位ハイエンドGPU」を使う場合には、「Core i9-9900KS / K / KF」を選んでおくことを「おすすめ」してきました。

その後、「第10世代Core」が発売され、これらのCPUの後継となる「Core i9-10900K」がBTOにも採用されるようになってきています。世代交代にはまだ少し時間が掛かりますので、Core i9-9900KS / K / KFと同等以上の性能を持つCore i9-10900K、そして本来は「ハイスペック」ながら「ハイエンド級」のパワーを持つ「Core i7-10700K」もここに加えたいと思いますが、将来性を考えると新世代CPUの方が「おすすめ」です(→ CPUの選び方)。

「メモリ容量」は、現在のところ「16GB」もあれば問題はありませんが、PCでゲーム以外の作業も行うのであれば「32GB」にしておいた方が無難でしょう。

「ストレージ」に関しては、「高速SSD 500GB」としていますが、用途次第な部分もありますので、あくまでもバランス上の目安と考えて下さい。


各GPUの「おすすめBTOゲーミングPC」を、以下のページでお話ししています。是非、ご覧下さい!

【価格徹底比較】RTX 2080 Ti搭載おすすめBTOゲーミングPC

【価格徹底比較】RTX 2080搭載おすすめBTOゲーミングPC

ハイスペック

鉄板構成
ターゲット
フレームレート
4K: 30~60fps
FHD: 60~120fps
GPUGeForce RTX 2080
GeForce RTX 2070 SUPER
GeForce RTX 2070
GeForce RTX 2060 SUPER
GeForce RTX 2060
GeForce GTX 1080 Ti
GeForce GTX 1080
Radeon RX 5700 XT
Radeon RX 5700
Radeon RX 5600 XT
Radeon VII
CPUCore i7-10700K
(Core i5-10600K)
Core i9-9900
Core i7-9700K
Core i7-9700KF
Core i7-9700
Core i7-9700F
Ryzen 9 3950X
Ryzen 9 3900X
Ryzen 7 3800X
Ryzen 7 3700X
メモリ16GB
ストレージ
(SSD)
高速500GB~

「ハイスペックゲーミングPC」は、ゲーマーにとっての「標準スペック」といっても過言ではありません。

「4K: 60fps」や「FHD: 120fps以上」は難しいかもしれませんが、どんなゲームでも「FHD: 60fps」のキープはもちろん、「WQHD(2560 x 1440): 60fps」もまずまずこなせますので、グラフィック面で不満を感じる場面はほぼないでしょう。

このクラスで基準とすべきGPUは、特にはありません。というのも、一般的なフレームレートの目安は、ハイエンドが担当する「4K: 60fps」と「FHD: 120fps~」、ミドルスペックが担当する「FHD: 60fps」ですから、その間に収まるハイスペック帯は「FHDやWQHDにおいて、どれだけ余裕を取るか」が主な観点になるからです。

よって、予算の都合がつけば「4K」もギリギリこなせそうな「上位ハイスペックGPU」を、難しそうであればコスパの高い「下位ハイスペックGPU」を選ぶのが、オーソドックスな選び方となります。


「CPU」に関しては、「Core i7-9700K / KF」が「鉄板中の鉄板」です。「Z系チップセット」と合わせて「OC(オーバークロック)」にも対応しておきましょう。

「第3世代(3000番台)」以降の「AMD Ryzen CPU」は、全般的な性能ではIntel CPUを圧倒していますが、ゲーミング性能では「まだ少し及ばない」というのが、現時点での評価です。これはゲームプログラムがIntel CPUに「最適化」されていることなどが主な理由です。

よって、基本はCore i7-9700K / KFですが、多少のゲーミング性能ダウンを覚悟してでもトータルパワーが欲しい人はRyzenを選ぶと良いでしょう。

また、「第10世代Core」が発売され、新たな「Core i7-K」である「Core i7-10700K」が「これからの鉄板」として登場しました。その性能は「ハイエンド級」ですので、ハイクラスでは断然「おすすめ」なのですが、発売後間もないこともあってまだ高価ですから、Core i7-9700K / KFとコスパを比較しながら、選ぶようにすると良いでしょう。

それから、「Core i5-10600K」も本来は「ミドルスペック」ながら、性能面から暫定的に「ハイスペック」へと分類していますが、このクラスでは「おすすめ」とまではいかないというのが、現時点での評価です。とはいえ、ミドルに近いレベルであれば、充分過ぎるほどの性能を持っていますので、価格を抑えたい場合には考慮に入れても良いと思います(→ CPUの選び方)。

「メモリ容量」は、現在のところ「16GB」もあれば問題はありません。「動画編集」などメモリ容量を必要とする作業を考えている場合には、「32GB」にアップした方が良いと思います。

「ストレージ」に関しては、このクラスでは長らく「SSD 500GB」としていましたが、BTOではすでに「高速SSD 500GB」が標準になっていますので、後者に合わせることにしました。ただ、「通常タイプ」でも速度に不満が出ることは現状ほとんどありませんので、予算や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。


各GPUの「おすすめBTOゲーミングPC」を、以下のページでお話ししています。是非、ご覧下さい!

【価格徹底比較】RTX 2070搭載おすすめBTOゲーミングPC

【価格徹底比較】RTX 2060搭載おすすめBTOゲーミングPC

ミドルスペック

鉄板構成
ターゲット
フレームレート
FHD: 30~60fps
GPUGeForce GTX 1660 Ti
GeForce GTX 1660 SUPER
GeForce GTX 1660
GeForce GTX 1650 SUPER
GeForce GTX 1650
GeForce GTX 1070 Ti
GeForce GTX 1070
GeForce GTX 1060
GeForce GTX 1050 Ti
GeForce GTX 1050
RX5500XT
CPUCore i5-10600K
Core i5-10400
Core i5-9600K
Core i5-9600KF
Core i5-9500
Core i5-9400
Core i5-9400F
Ryzen 5 3600X
Ryzen 5 3600
メモリ8GB~
ストレージ
(SSD)
250GB~

快適とされるフレームレートの内、最も万人向けのものは「FHD: 60fps」です。ゲーミングPCの基本といっても良いでしょう。「100fps」を超えるような高フレームレートを経験すると、60fpsでも物足りなさを感じるものですが、少なくとも初見でFHD: 60fpsを体感してストレスを感じる人はまずいません。

万人向けという性質は、ゲームの作り手にとっても重要な指標になります。ターゲットとなるスペックを高くし過ぎると、ユーザーの数を大きく減らしてしまうからです。つまり、多少の制限はあるかもしれませんが、「ミドルスペックPC」で遊べないゲームはほとんど存在しないということです。

FHD: 60fpsを目標とするGPUは、「GeForce GTX xx60(下2桁が60)」です。現行世代では「GTX 1660」や「GTX 1650 SUPER」などが該当しますが、パワー的に少し余裕のある「GTX 1660 Ti」や「GTX 1660 SUPER」なども含んで良いでしょう。これらが「ミドルスぺックPC」における基準となります。


「CPU」に関しては、「Core i5-9600K / KF」がこのクラスでの鉄板です。ゲーミング性能において、上位クラスの「Core i7-9700K / KF」に迫るケースが少なくないからです。

ミドルスペックPCでわずかなフレームレートの差を気にしても仕方がないですから、無理に「OC(オーバークロック)」にこだわる必要はありませんが、せっかくの「K付き」ですので、「Z系チップセット」を合わせて対応だけはしておくことを「おすすめ」します。K付きは素の性能が高いのに加え、CPUが原因の多少のボトルネック(制約、制限)であれば、OCで乗り切れる可能性もあるからです。

ただし、「アッパーミドル級(上位ミドル級)」のGPUには、「Core i7-9700K / KF」を合わせた方が無難かと思います。

また、「第10世代Core」の「Core i5-10600K」が登場し、「新たな鉄板」としてこのクラスに君臨することとなりました。Core i5-10600Kは、これまでの「ハイスペック」の鉄板であるCore i7-9700K / KFと同等以上のパワーを持ちますので、「ミドルスペック」においてはあらゆる面でぶっちぎりなのです(→ CPUの選び方)。

「Ryzen」に関しては、やはりゲーミング性能においてIntel CPUにやや劣るケースが見られますので、次点という評価にならざるを得ません。ただ、トータル性能の高さは抜群ですから、フレームレートをできるだけ落としたくないハイスペック以上とは異なり、このクラスでならばRyzenの採用も良いかもしれません。

「メモリ容量」は、「8GB」としていますが、これは最低条件といっても良いでしょう。コンピュータは基本的に「2の乗数」で構成されていますので、メモリ容量も「4GB」、「8GB」、「16GB」、「32GB」辺りまでが一般的な容量となっています。

この内、4GBは通常利用においても余裕がない容量となっていますので、8GBか16GBのどちらかがこのクラスの鉄板ということになるのです。よって、予算に都合が付けば、16GBの方を「おすすめ」します。

「ストレージ」に関しては、「SSD 250GB」としていますが、用途次第な部分もありますので、あくまでもバランス上の目安と考えて下さい。


各GPUの「おすすめBTOゲーミングPC」を、以下のページでお話ししています。是非、ご覧下さい!

【価格徹底比較】GTX 1660 Ti搭載おすすめBTOゲーミングPC

【価格徹底比較】GTX 1660搭載おすすめBTOゲーミングPC

よくある質問

ゲーミングPCとは?

「ゲーミングPC」には、正式な定義はありません。単に「ゲームがプレイ可能なPC」をゲーミングPCと呼んでいるだけです。

しかし、一般的なPC利用において、ゲームというのはかなり負荷の掛かる用途で、特に「グラフィック(画像)」関連の処理が重くなりがちですので、必然的にグラフィック処理を担当する「GPU」というパーツの重要性が高くなります。

よって、ゲーミングPCの第一条件は「良いGPUを備えている」ということになるのです。


また、GPUだけが高性能でも、他のハードが足を引っ張ってしまっては意味がありませんから、これまた必然的に全体的な要求スペック(仕様、性能)も上がってしまいます。

プログラムを処理する「CPU」、データの置き場所である「メモリ」や「ストレージ」、電力供給のための「電源」、冷却のための「クーラー」や「ファン」、これらを格納する「ケース」など細かくいうと切りがありません。

ゲーミングPCに要求されるパーツの性能自体は、高めとはいえ特別高い訳ではありません。ただ、ゲームがPCに強い負荷を掛けることを考慮して、「耐久性」や「安定性」に優れた「高品質」なパーツが使われる傾向にはあります。

つまり、ゲーミングPCとは、「高いグラフィック処理能力と質の良いパーツを使った普通のPC」なのです。

ゲーミングPCの必要性(家庭用ゲーム機との比較)

ゲーム用ハードといえば、PCよりも「PlayStation」や「Xbox」、「Nintendo Switch」などの「家庭用ゲーム機(コンシューマーゲーム機)」の方が一般的かもしれません。ネットワークへ接続して、オンライン対戦を行うことも可能です。

ゲームソフトは、各ハードごとに開発する必要がありますので、特定のハードでしかプレイできないタイトルもありますが、多くのソフトが複数のハード向けに制作されますから、いずれかのハードを押さえておけば、遊ぶのに困ることはないでしょう。

ということは、ゲームをプレイするのに無理にゲーミングPCである必要はないのでしょうか?

ゲーム機の最大のメリットは「性能と価格のバランス」、つまり「コスパ」の高さにあります。ゲーム機と同等の性能を持つゲーミングPCの価格は、ゲーム機の「2~3倍」はするからです。

それに対して、ゲーミングPCの強みは「スペック(仕様、性能)を上げることで、より高品質なグラフィックでゲームを楽しむことができる」点にあります。

家庭用ゲーム機は、いくつかのバリエーションはあるものの、基本的なスペックはあまり変わりません。ゲームに特化した設計でスペックを統一することで、パーツの能力を最大限引き出したり、コストを削減したり、想定するハードを絞れるため開発がしやすくなったりと、多くのメリットがユーザーや開発者にもたらされるからです。

その反面、「ハードの設計の限界」がグラフィック品質の限界でもありますので、グラフィックにこだわることは事実上不可能ということになります。

逆に、ゲーミングPCは同じスペックということがまずありませんから、スペックに応じて異なるグラフィックを用意するなど、開発には手間やコストが掛かってしまいますが、「高解像度」や「高フレームレート」、あるいは「画像データの差し替え」など「グラフィックで遊ぶ」ことも可能なのです。


さらに、もう1つ重要なポイントがあります。それは、「家庭用ゲーム機はゲーム機で、ゲーミングPCはPCである」という点です。

家庭用ゲーム機もPCのように使えないことはありませんが、操作性などを含め、PCとして使うには色々な部分が不親切で力不足といわざるを得ません。

しかし、ゲーミングPCは紛れもないPCです。しかも、通常のPCよりも高い性能を備えていますから、「画像、映像、音楽の作成や編集」などを含め、様々なことができてしまうのです。


よって、「ハードの導入コストを安く済ませたい人」や「高いグラフィック品質が必要なく、ゲームだけがやりたい人」には「家庭用ゲーム機」が良いと思います。

そして、「コストは掛かってもグラフィックにこだわりたい人」や「単にゲームをプレイする以上のことをしてみたい人」には「ゲーミングPC」をおすすめしたいと思います。