第13世代Intel Core（Raptor Lake）

第13世代Core: Raptor Lake（ラプターレイク）は、前世代の第12世代Core: Alder Lake（アルダーレイク）から採用されたbig.LITTLEを踏襲しつつも性能を伸ばした、改良型ともいえる世代です。

（big.LITTLEとは、高性能なコア（Performanceコア）と高効率なコア（Efficientコア）の2種類のコアを持ち、重めな処理を前者に、軽めな処理を後者に振り分けることによって電力効率を良くする技術のことです。Intelはこれをハイブリッドアーキテクチャと呼んでいます）

とはいえ、対応メモリが増えたり、PCIe 5.0に対応したりと新しい要素も追加されてはいますので、決して小さくはない変化を含んでもいます。

また、Pコアは前世代のGolden Cove（ゴールデンコーヴ）アーキテクチャからRaptor Cove（ラプターコーヴ）アーキテクチャへと進化しましたが、Eコアは前世代と同じGracemont（グレイスモント）アーキテクチャが引き続き採用されることになりました。

ただ、コアの数が2倍に増えていますので、この点が総合的な性能の向上に大きく寄与しています。

それから前世代ではデスクトップ向けCPUにおいてEコアを備えるのはCore i5-12600K / 12600KF以上の上位ブランドのみでしたが、第13世代CoreではCore i5以上に拡大されています。

Raptor Lake世代の先陣として、2022年10月にCore i9-13900K / 13900KF、Core i7-13700K / 13700KF、Core i5-13600K / 13600KFなどが発売になりましたが、各ブランドの上位モデルとなるK付きCPUが先に登場したのは前世代と同じです。

その後、2023年1月に下位クラスとスペシャルエディションと呼ばれるハイエンドモデル、Core i9-13900KSがラインアップに加わりました。