GPU(グラボ)比較&ランキング | ベンチマークテストで性能、コスパ、ワッパを徹底チェック

最終更新日 : 2025/08/11
透き通るカラーストーン
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GPUの性能を知るには、専用のソフト(ベンチマークテスト)を使うか、あるいは実際にアプリを動かしながら外部ツールを用いてデータを計測する方法が良く用いられます。

ただ、GPUを設計、製造するのは1社だけではありませんので、メーカー、モデルごとに得意不得意な処理があります。よって、データの正確性を高めるためには、複数のテスト結果を見て判断することが重要になります。

ここでは、総合的な性能3Dグラフィックスの処理能力ゲームのフレームレートの実測値などのGPUに関する主要なデータと、これらを基にして算出されたコストパフォーマンスワットパフォーマンス(電力効率)などのデータをまとめています。是非、ご活用ください。

GPU(グラフィックボード)の平均価格

現在のGPUのおおよその平均価格の一覧表を以下に示します。

ここでいう平均価格とは、比較的安めのグラフィックボード、数モデルの価格の平均値を指していますが、本題に入る前にGPUとグラボの違いについてお話しします。

GPUとは、グラボに載っているチップのことで、データの処理はこの装置で行われます。文字通り、中核といえる存在ですが、GPU単体では処理は行えません。処理するデータを置いておくメモリであるVRAM(Video RAM)やディスプレイなどへの出力端子、冷却のためのヒートシンクやファンなどが必要になるのですが、これらを一つにまとめたものがグラボなのです。

基本的に同名のGPUは全て同じスペック、性能を持っていますが、グラボはファンなどに違いを出したり、クロックを上げ下げしたりして性能に変化を付けていますので、ここに価格の差が生まれることになるのです。

よって、GPUだけではグラボの細かい性能は分からないのですが、GPUの違いほどの差はありませんので、GPUとグラボはほぼ同じものとして扱うことが一般的です。当サイトでも明確には区別していませんので、ご了承ください。

また、製造が終了してしばらくすると、モデルの数が大きく減ったり極端に値が上がったりすることが良くあります。こういった場合は対象から外していますので、この点もご注意ください。

NVIDIA GeForce デスクトップ向けGPU
AMD Radeon デスクトップ向けGPU
Intel Arc デスクトップ向けGPU
GPU価格発売年月
RTX 5090¥409,0002025 / 01
RTX 5080¥177,0002025 / 01
RTX 5070 Ti¥134,0002025 / 02
RTX 5070¥87,0002025 / 03
RTX 5060 Ti 16GB¥75,0002025 / 04
RTX 5060 Ti 8GB¥61,0002025 / 04
RTX 5060¥48,0002025 / 05
RTX 5050¥43,0002025 / 07
RTX 4090-2022 / 10
RTX 4080 SUPER-2024 / 01
RTX 4080-2022 / 11
RTX 4070 Ti SUPER-2024 / 01
RTX 4070 Ti-2023 / 01
RTX 4070 SUPER-2024 / 01
RTX 4070-2023 / 04
RTX 4060 Ti 16GB-2023 / 07
RTX 4060 Ti 8GB¥62,0002023 / 05
RTX 4060¥49,0002023 / 06
RTX 3090 Ti-2022 / 03
RTX 3090-2020 / 09
RTX 3080 Ti-2021 / 06
RTX 3080-2020 / 09
RTX 3070 Ti-2021 / 06
RTX 3070-2020 / 10
RTX 3060 Ti-2020 / 12
RTX 3060-2021 / 02
RTX 3050¥25,0002022 / 01
RX 9070 XT¥115,0002025 / 03
RX 9070¥102,0002025 / 03
RX 9060 XT 16GB¥62,0002025 / 06
RX 9060 XT 8GB¥47,0002025 / 06
RX 7900 XTX¥119,0002022 / 12
RX 7900 XT¥93,0002022 / 12
RX 7900 GRE-2024 / 02
RX 7800 XT¥72,0002023 / 09
RX 7700 XT¥61,0002023 / 09
RX 7600 XT-2024 / 01
RX 7600¥37,0002023 / 05
RX 6950 XT-2022 / 05
RX 6900 XT-2020 / 12
RX 6800 XT-2020 / 11
RX 6800-2020 / 11
RX 6750 XT-2022 / 05
RX 6700 XT-2022 / 03
RX 6650 XT-2022 / 05
RX 6600 XT-2021 / 08
RX 6600¥33,0002021 / 10
RX 6500 XT-2022 / 01
RX 6400¥19,0002022 / 01
B580¥41,0002024 / 12
B570¥33,0002025 / 01
A770¥49,0002022 / 10
A750¥32,0002022 / 10
A580¥27,0002023 / 10


NVIDIA GeForceの最新世代は2025年1月に登場したGeForce RTX 50シリーズです。

前世代となるGeForce RTX 40シリーズの同クラスモデルとの価格差が逆転しましたので、ゆっくりと続いていた世代交代も完了したとみて良いでしょう。

ただ、セールなどで安く売っているのであれば、あえてGeForce RTX 40シリーズを選ぶのも悪くはないでしょう。


AMD Radeonの最新世代は2025年3月に登場したRadeon RX 9000シリーズです。

前世代は数字が1つ飛んだRadeon RX 7000シリーズとなりますが、こちらはまだ在庫が少し残っているようです。

旧世代ですからおすすめしづらい部分もありますが、Radeon RX 9000シリーズにはハイエンドクラスがありませんので、より高い性能を求めるのであればRadeon RX 7000シリーズの上位モデルも選択肢となるでしょう。


Intel Arcの最新世代は2024年12月に登場したArc Bシリーズです。

ArcIntel24年ぶりに発売したdGPU(独立GPU)のブランドですが、それ故に競合2社とは完成度に小さくはない差がありました。

しかし、第2世代となるIntel Arc Bシリーズは大きな飛躍を遂げ、ライバルたちと戦えるようになってきました。ただ、主戦場はミドルクラスまでですので、ハイクラス以上となると選択肢からは外れるというのが現状です。

とはいえ、コスパ自体はそれほど悪くはありませんので、今後が楽しみなブランドといえるでしょう。

総合的な性能

PassMark

PassMark社のGPUベンチマークテストは、演算性能や3Dグラフィックスの処理能力など、GPUが備える基本的な機能全般を測るものといわれています。つまり、GPU総合的な性能をテストしているということです。


Videocard Benchmarks



NVIDIA GeForce デスクトップ向けGPU
NVIDIA GeForce ノート向けGPU
AMD Radeon デスクトップ向けGPU
AMD Radeon ノート向けGPU
Intel Arc デスクトップ向けGPU
Intel Arc ノート向けGPU

PassMark: 性能ランキング

PassMarkの性能のランキングです。



順位GPUベンチマークスコアVRAMTDP
1RTX 5090 39,505 (100.0 %)32 GB575 W
2RTX 4090 38,192 (96.7 %)24 GB450 W
3RTX 5080 36,508 (92.4 %)16 GB360 W
4RTX 4080 34,453 (87.2 %)16 GB320 W
5RTX 4080 SUPER 34,266 (86.7 %)16 GB320 W
6RTX 5070 Ti 32,970 (83.5 %)16 GB300 W
7RTX 4070 Ti SUPER 31,807 (80.5 %)16 GB285 W
8RTX 4070 Ti 31,617 (80.0 %)12 GB285 W
9RX 7900 XTX 31,239 (79.1 %)24 GB355 W
10RTX 4070 SUPER 29,992 (75.9 %)12 GB220 W
11RTX 5090 Note 29,657 (75.1 %)24 GB95 W
12RTX 3090 Ti 29,448 (74.5 %)24 GB450 W
13RTX 5070 29,107 (73.7 %)12 GB250 W
14RX 7900 XT 29,022 (73.5 %)20 GB300 W
15RX 6950 XT 28,062 (71.0 %)16 GB335 W
16RTX 5080 Note 27,511 (69.6 %)16 GB80 W
17RX 7900 GRE 27,092 (68.6 %)16 GB260 W
18RTX 4070 26,925 (68.2 %)12 GB200 W
19RTX 3080 Ti 26,896 (68.1 %)12 GB350 W
20RX 9070 XT 26,815 (67.9 %)16 GB304 W
21RX 6900 XT 26,731 (67.7 %)16 GB300 W
22RTX 3090 26,636 (67.4 %)24 GB350 W
23RX 9070 25,414 (64.3 %)16 GB220 W
24RTX 3080 25,086 (63.5 %)10 GB320 W
25RX 6800 XT 24,977 (63.2 %)16 GB300 W
26RX 7800 XT 24,171 (61.2 %)16 GB263 W
27RTX 5070 Ti Note 23,806 (60.3 %)12 GB60 W
28RTX 3070 Ti 23,346 (59.1 %)8 GB290 W
29RTX 5060 Ti 16GB 22,918 (58.0 %)16 GB180 W
30RTX 4060 Ti 16GB 22,732 (57.5 %)16 GB165 W
31RTX 4060 Ti 8GB 22,691 (57.4 %)8 GB160 W
32RTX 5060 Ti 8GB 22,627 (57.3 %)8 GB180 W
33RX 7900M 22,627 (57.3 %)16 GB180 W
34RX 7700 XT 22,523 (57.0 %)12 GB245 W
35RTX 3070 22,207 (56.2 %)8 GB220 W
36RX 6800 22,063 (55.8 %)16 GB250 W
37RX 6750 XT 20,697 (52.4 %)12 GB250 W
38RTX 5060 20,676 (52.3 %)8 GB145 W
39RTX 5070 Note 20,461 (51.8 %)8 GB50 W
40RTX 3060 Ti 20,336 (51.5 %)8 GB200 W
41RX 9060 XT 16GB 20,158 (51.0 %)16 GB160 W
42RX 9060 XT 8GB 20,152 (51.0 %)8 GB150 W
43RX 6700 XT 19,787 (50.1 %)12 GB230 W
44RTX 4060 19,542 (49.5 %)8 GB115 W
45RX 6700 18,913 (47.9 %)10 GB175 W
46RTX 5060 Note 18,206 (46.1 %)8 GB45 W
47RTX 5050 17,421 (44.1 %)8 GB130 W
48RX 6650 XT 17,167 (43.5 %)8 GB176 W
49RX 7600 XT 17,141 (43.4 %)16 GB190 W
50RTX 3060 16,807 (42.5 %)12 GB170 W
51RX 7600 16,638 (42.1 %)8 GB165 W
52RX 6600 XT 16,457 (41.7 %)8 GB160 W
53RX 7800M 16,291 (41.2 %)12 GB180 W
54B580 15,799 (40.0 %)12 GB190 W
55RX 7700S 15,656 (39.6 %)8 GB100 W
56RX 7600S 15,277 (38.7 %)8 GB75 W
57RX 6600 15,091 (38.2 %)8 GB132 W
58RX 7600M XT 14,226 (36.0 %)8 GB120 W
59B570 14,221 (36.0 %)10 GB150 W
60A770 13,266 (33.6 %)16 GB225 W
61RX 7600M 12,805 (32.4 %)8 GB90 W
62RTX 3050 12,547 (31.8 %)8 GB130 W
63A750 12,546 (31.8 %)8 GB225 W
64A580 12,035 (30.5 %)8 GB175 W
65A770M 11,757 (29.8 %)16 GB120 W
66A730M 9,808 (24.8 %)12 GB80 W
67RX 6500 XT 9,609 (24.3 %)4 GB107 W
68RX 6400 7,682 (19.4 %)4 GB53 W
69A380 6,263 (15.9 %)6 GB75 W
70A310 5,433 (13.8 %)4 GB75 W
71A370M 5,115 (12.9 %)4 GB35 W


GeForceはハイエンドモデルから販売を開始しますので、最新のGeForce RTX 50シリーズ世代で最初に登場したのはGeForce RTX 5090ですが、これがGPU全体の現在のハイエンドでもあります。

しかし、GeForce RTX 5090の総合性能は前世代ハイエンドのGeForce RTX 4090から10%も伸びていないのにも関わらず、TDPは30%近く上がっていますので、この点では期待外れといわざるを得ないでしょう。

ただ、VRAMが32GBもあったり、その他の性能では順当以上に伸びていたりもしますので、これだけで失格の烙印を押すのは早計というものです。


Radeonの最新世代の現時点での最高スペックGPUはRadeon RX 9070 XTですが、これはミドルクラスですので、性能自体は前世代の上位陣に及んでいません。

また、これより上のハイエンドクラスGPUが販売されるかどうかも未定ですので、Radeon RX 9000シリーズはライバルGeForce RTX 50シリーズの対抗とはならない可能性もあります。


Arcは前述の通り、Intelが久しぶりに手掛けたdGPU(独立GPU)ですし、そもそもiGPU(CPU内蔵GPU)も含め、GPUの評価はそれほど高くはありませんので、NVIDIAAMDと戦うにはまだまだ力不足といわざるを得ません。

PassMark: コストパフォーマンスランキング

スコアを平均価格で割った値のランキングです。価格があるものだけを対象としています。



順位GPU相対値
(スコア / 平均価格)
VRAMTDP
1RTX 3050 100.0 (12,547 / ¥25,000)8 GB130 W
2RX 6600 91.1 (15,091 / ¥33,000)8 GB132 W
3RX 7600 89.6 (16,638 / ¥37,000)8 GB165 W
4A580 88.8 (12,035 / ¥27,000)8 GB175 W
5B570 85.9 (14,221 / ¥33,000)10 GB150 W
6RTX 5060 85.8 (20,676 / ¥48,000)8 GB145 W
7RX 9060 XT 8GB 85.4 (20,152 / ¥47,000)8 GB150 W
8RTX 5050 80.7 (17,421 / ¥43,000)8 GB130 W
9RX 6400 80.6 (7,682 / ¥19,000)4 GB53 W
10RTX 4060 79.5 (19,542 / ¥49,000)8 GB115 W
11A750 78.1 (12,546 / ¥32,000)8 GB225 W
12B580 76.8 (15,799 / ¥41,000)12 GB190 W
13RTX 5060 Ti 8GB 73.9 (22,627 / ¥61,000)8 GB180 W
14RX 7700 XT 73.6 (22,523 / ¥61,000)12 GB245 W
15RTX 4060 Ti 8GB 72.9 (22,691 / ¥62,000)8 GB160 W
16RX 7800 XT 66.9 (24,171 / ¥72,000)16 GB263 W
17RTX 5070 66.7 (29,107 / ¥87,000)12 GB250 W
18RX 9060 XT 16GB 64.8 (20,158 / ¥62,000)16 GB160 W
19RX 7900 XT 62.2 (29,022 / ¥93,000)20 GB300 W
20RTX 5060 Ti 16GB 60.9 (22,918 / ¥75,000)16 GB180 W
21A770 53.9 (13,266 / ¥49,000)16 GB225 W
22RX 7900 XTX 52.3 (31,239 / ¥119,000)24 GB355 W
23RX 9070 49.6 (25,414 / ¥102,000)16 GB220 W
24RTX 5070 Ti 49.0 (32,970 / ¥134,000)16 GB300 W
25RX 9070 XT 46.5 (26,815 / ¥115,000)16 GB304 W
26RTX 5080 41.1 (36,508 / ¥177,000)16 GB360 W
27RTX 5090 19.2 (39,505 / ¥409,000)32 GB575 W


スペックが上がるほどコストパフォーマンスは悪くなっていくというセオリー通り、上位はミドルクラスGPU占めています。

中でもGeForce RTX 5060GeForce RTX 4060はワットパフォーマンスも良好ですから魅力的といえますが、必要な性能をクリアした上でないと、コスパを追求しても意味がありませんので、コスパだけでなくスコア(絶対性能)にも注意する必要があります。

また、Intel Arcがそれなりに高い位置に来ていることは、発売当初の評価の低さを考えると感慨深いものがあります。

PassMark: ワットパフォーマンスランキング

スコアをTDPで割った値のランキングです。TDPに幅がある場合は、フルパワーとなる最大TDPを基に数値を算出しています。ワットパフォーマンスは電力効率を表す指標になります。



順位GPU相対値
(スコア / 最大TDP)
VRAMTDP
1RTX 5070 Note 100.0 (20,461 / 50W)8 GB50 W
2RTX 5060 Note 98.9 (18,206 / 45W)8 GB45 W
3RTX 5070 Ti Note 97.0 (23,806 / 60W)12 GB60 W
4RTX 5080 Note 84.0 (27,511 / 80W)16 GB80 W
5RTX 5090 Note 76.3 (29,657 / 95W)24 GB95 W
6RX 7600S 49.8 (15,277 / 75W)8 GB75 W
7RTX 4060 41.5 (19,542 / 115W)8 GB115 W
8RX 7700S 38.3 (15,656 / 100W)8 GB100 W
9A370M 35.7 (5,115 / 35W)4 GB35 W
10RX 6400 35.4 (7,682 / 53W)4 GB53 W
11RTX 5060 34.8 (20,676 / 145W)8 GB145 W
12RX 7600M 34.8 (12,805 / 90W)8 GB90 W
13RTX 4060 Ti 8GB 34.7 (22,691 / 160W)8 GB160 W
14RTX 4060 Ti 16GB 33.7 (22,732 / 165W)16 GB165 W
15RTX 4070 SUPER 33.3 (29,992 / 220W)12 GB220 W
16RTX 4070 32.9 (26,925 / 200W)12 GB200 W
17RX 9060 XT 8GB 32.8 (20,152 / 150W)8 GB150 W
18RTX 5050 32.7 (17,421 / 130W)8 GB130 W
19RTX 5060 Ti 16GB 31.1 (22,918 / 180W)16 GB180 W
20RX 9060 XT 16GB 30.8 (20,158 / 160W)16 GB160 W
21RX 7900M 30.7 (22,627 / 180W)16 GB180 W
22RTX 5060 Ti 8GB 30.7 (22,627 / 180W)8 GB180 W
23A730M 30.0 (9,808 / 80W)12 GB80 W
24RX 7600M XT 29.0 (14,226 / 120W)8 GB120 W
25RTX 5070 28.5 (29,107 / 250W)12 GB250 W
26RX 9070 28.2 (25,414 / 220W)16 GB220 W
27RX 6600 27.9 (15,091 / 132W)8 GB132 W
28RTX 4070 Ti SUPER 27.3 (31,807 / 285W)16 GB285 W
29RTX 4070 Ti 27.1 (31,617 / 285W)12 GB285 W
30RTX 5070 Ti 26.9 (32,970 / 300W)16 GB300 W
31RX 6700 26.4 (18,913 / 175W)10 GB175 W
32RTX 4080 26.3 (34,453 / 320W)16 GB320 W
33RTX 4080 SUPER 26.2 (34,266 / 320W)16 GB320 W
34RX 7900 GRE 25.5 (27,092 / 260W)16 GB260 W
35RX 6600 XT 25.1 (16,457 / 160W)8 GB160 W
36RTX 3060 Ti 24.8 (20,336 / 200W)8 GB200 W
37RTX 5080 24.8 (36,508 / 360W)16 GB360 W
38RTX 3070 24.7 (22,207 / 220W)8 GB220 W
39RX 7600 24.6 (16,638 / 165W)8 GB165 W
40RTX 3060 24.2 (16,807 / 170W)12 GB170 W
41A770M 23.9 (11,757 / 120W)16 GB120 W
42RX 6650 XT 23.8 (17,167 / 176W)8 GB176 W
43RX 7900 XT 23.6 (29,022 / 300W)20 GB300 W
44RTX 3050 23.6 (12,547 / 130W)8 GB130 W
45B570 23.2 (14,221 / 150W)10 GB150 W
46RX 7700 XT 22.5 (22,523 / 245W)12 GB245 W
47RX 7800 XT 22.5 (24,171 / 263W)16 GB263 W
48RX 7800M 22.1 (16,291 / 180W)12 GB180 W
49RX 7600 XT 22.0 (17,141 / 190W)16 GB190 W
50RX 6500 XT 21.9 (9,609 / 107W)4 GB107 W
51RX 6900 XT 21.8 (26,731 / 300W)16 GB300 W
52RX 6800 21.6 (22,063 / 250W)16 GB250 W
53RX 9070 XT 21.6 (26,815 / 304W)16 GB304 W
54RX 7900 XTX 21.5 (31,239 / 355W)24 GB355 W
55RX 6700 XT 21.0 (19,787 / 230W)12 GB230 W
56RTX 4090 20.7 (38,192 / 450W)24 GB450 W
57RX 6950 XT 20.5 (28,062 / 335W)16 GB335 W
58A380 20.4 (6,263 / 75W)6 GB75 W
59RX 6800 XT 20.3 (24,977 / 300W)16 GB300 W
60B580 20.3 (15,799 / 190W)12 GB190 W
61RX 6750 XT 20.2 (20,697 / 250W)12 GB250 W
62RTX 3070 Ti 19.7 (23,346 / 290W)8 GB290 W
63RTX 3080 19.2 (25,086 / 320W)10 GB320 W
64RTX 3080 Ti 18.8 (26,896 / 350W)12 GB350 W
65RTX 3090 18.6 (26,636 / 350W)24 GB350 W
66A310 17.7 (5,433 / 75W)4 GB75 W
67A580 16.8 (12,035 / 175W)8 GB175 W
68RTX 5090 16.8 (39,505 / 575W)32 GB575 W
69RTX 3090 Ti 16.0 (29,448 / 450W)24 GB450 W
70A770 14.4 (13,266 / 225W)16 GB225 W
71A750 13.6 (12,546 / 225W)8 GB225 W


コストパフォーマンスと同様にワットパフォーマンスも基本的にはクラスが低いものほど高くなる傾向にあります。厳密にいうと、低クラス = 低TDPであることが理由ですが、ハイクラスのCPUやGPUはエネルギー効率の良さを捨ててでも性能を上げているところがあるのです。

とはいえ、ワッパは世代が進むごとに改善されることがほとんどですので、新旧世代の同クラスであれば、やはり新世代の方がワッパは良い傾向にあります。より低い電力で1つ上のクラスのGPUに性能で並ぶというイメージです。

また、構造上熱の処理が難しいノートPCはどうしてもTDPの限界値を下げざるを得ません。しかし、それ故にワッパは一般的にノート向けGPUの方が良くなるという特徴もあります。


さて、表を見るとやはりノート向けGPUが上位を占めていますが、NVIDIA GeForceの最新世代がずば抜けたWP値を叩き出していることは、率直にいって驚きです。凄まじいとしかいえません。


デスクトップ向けでは、コスパで高評価を付けたGeForce RTX 4060が、次いで新世代同クラスGPUのGeForce RTX 5060が来ていますが、デスクトップ向けGPUの中ではこれらがワッパでも少し抜けた存在となっています。

全体的に見ると、GeForceが上位を占め、次いでRadeon、そしてArcといった序列となっているようですが、かなりはっきりと明暗が分かれているという印象です。

ただ、GeForceも最新のGeForce RTX 50シリーズが前世代同クラスモデルに勝てていない点は気になる所です。

そういった意味では、GeForce RTX 40シリーズはまだまだ魅力を失ってはいないといえるでしょう。

3Dグラフィックスの処理性能

3DMark

UL Solutions社3DMarkというベンチマークテストは、3Dグラフィックスの処理能力に重きを置いたテストです。


Best Graphics Cards



NVIDIA GeForce デスクトップ向けGPU
NVIDIA GeForce ノート向けGPU
AMD Radeon デスクトップ向けGPU
AMD Radeon ノート向けGPU
Intel Arc デスクトップ向けGPU
Intel Arc ノート向けGPU

3DMark: 性能ランキング

3DMarkの性能のランキングです。



順位GPUベンチマークスコアVRAMTDP
1RTX 5090 14,469 (100.0 %)32 GB575 W
2RTX 4090 9,230 (63.8 %)24 GB450 W
3RTX 5080 8,749 (60.5 %)16 GB360 W
4RX 9070 XT 7,251 (50.1 %)16 GB304 W
5RX 7900 XTX 6,838 (47.3 %)24 GB355 W
6RTX 5070 Ti 6,803 (47.0 %)16 GB300 W
7RTX 4080 SUPER 6,608 (45.7 %)16 GB320 W
8RTX 4080 6,579 (45.5 %)16 GB320 W
9RX 9070 6,283 (43.4 %)16 GB220 W
10RTX 5090 Note 6,113 (42.2 %)24 GB95 W
11RTX 3090 Ti 5,743 (39.7 %)24 GB450 W
12RX 7900 XT 5,618 (38.8 %)20 GB300 W
13RTX 4070 Ti SUPER 5,578 (38.6 %)16 GB285 W
14RTX 5070 5,240 (36.2 %)12 GB250 W
15RTX 3090 5,114 (35.3 %)24 GB350 W
16RTX 5080 Note 5,095 (35.2 %)16 GB80 W
17RTX 3080 Ti 5,079 (35.1 %)12 GB350 W
18RTX 4070 Ti 5,032 (34.8 %)12 GB285 W
19RX 7900 GRE 4,807 (33.2 %)16 GB260 W
20RTX 4070 SUPER 4,633 (32.0 %)12 GB220 W
21RTX 3080 4,426 (30.6 %)10 GB320 W
22RX 6950 XT 4,223 (29.2 %)16 GB335 W
23RX 7800 XT 4,156 (28.7 %)16 GB263 W
24RX 7900M 4,141 (28.6 %)16 GB180 W
25RX 6900 XT 4,070 (28.1 %)16 GB300 W
26RTX 4070 3,860 (26.7 %)12 GB200 W
27RX 6800 XT 3,678 (25.4 %)16 GB300 W
28RTX 3070 Ti 3,482 (24.1 %)8 GB290 W
29RX 7700 XT 3,317 (22.9 %)12 GB245 W
30RX 6800 3,186 (22.0 %)16 GB250 W
31RTX 3070 3,167 (21.9 %)8 GB220 W
32RX 7800M 3,069 (21.2 %)12 GB180 W
33B580 3,062 (21.2 %)12 GB190 W
34A770 2,972 (20.5 %)16 GB225 W
35RTX 4060 Ti 8GB 2,917 (20.2 %)8 GB160 W
36RTX 4060 Ti 16GB 2,911 (20.1 %)16 GB165 W
37RTX 3060 Ti 2,676 (18.5 %)8 GB200 W
38B570 2,644 (18.3 %)10 GB150 W
39A750 2,611 (18.0 %)8 GB225 W
40RX 6750 XT 2,541 (17.6 %)12 GB250 W
41RX 6700 XT 2,428 (16.8 %)12 GB230 W
42RX 7600 XT 2,349 (16.2 %)16 GB190 W
43RX 7600 2,312 (16.0 %)8 GB165 W
44RTX 4060 2,308 (16.0 %)8 GB115 W
45A770M 2,279 (15.8 %)16 GB120 W
46A580 2,224 (15.4 %)8 GB175 W
47RX 7700S 2,189 (15.1 %)8 GB100 W
48RX 7600M XT 2,062 (14.3 %)8 GB120 W
49RX 6700 2,009 (13.9 %)10 GB175 W
50RTX 3060 1,964 (13.6 %)12 GB170 W
51RX 7600S 1,893 (13.1 %)8 GB75 W
52RX 6650 XT 1,856 (12.8 %)8 GB176 W
53RX 6600 XT 1,799 (12.4 %)8 GB160 W
54A730M 1,692 (11.7 %)12 GB80 W
55RX 6600 1,490 (10.3 %)8 GB132 W
56RTX 3050 1,330 (9.2 %)8 GB130 W
57A380 811 (5.6 %)6 GB75 W
58RX 6500 XT 234 (1.6 %)4 GB107 W
59RX 6400 171 (1.2 %)4 GB53 W


総合的な性能をテストするPassMarkのベンチでは、新旧ハイエンドのGeForce RTX 5090GeForce RTX 4090ではほとんど差がありませんでしたが、3Dグラフィックスの処理能力に特化したテストでは前者が何と50%も上回るスコアを叩き出しています。TDPも大幅に増えているとはいえ、これだけ性能が伸びていれば文句はありません。


また、AMDの新GPURadeon RX 9070 XTもここでは前世代ハイエンドRadeon RX 7900 XTXを超え、全体でも上位レベルの性能を見せています。こちらも満足のいく出来といって良いでしょう。


Intel Arcはというと、現時点での最新最高スペックGPUはArc B580になりますが、順位を見ると総合的な性能よりも上には来ていますので、まずまずの能力といえそうです。

3DMark: コストパフォーマンスランキング

スコアを平均価格で割った値のランキングです。価格があるものだけを対象としています。



順位GPU相対値
(スコア / 平均価格)
VRAMTDP
1A580 100.0 (2,224 / ¥27,000)8 GB175 W
2A750 99.1 (2,611 / ¥32,000)8 GB225 W
3B570 97.3 (2,644 / ¥33,000)10 GB150 W
4B580 90.7 (3,062 / ¥41,000)12 GB190 W
5RX 9070 XT 76.5 (7,251 / ¥115,000)16 GB304 W
6RX 7600 75.9 (2,312 / ¥37,000)8 GB165 W
7RX 9070 74.8 (6,283 / ¥102,000)16 GB220 W
8A770 73.6 (2,972 / ¥49,000)16 GB225 W
9RX 7900 XT 73.3 (5,618 / ¥93,000)20 GB300 W
10RTX 5070 73.1 (5,240 / ¥87,000)12 GB250 W
11RX 7800 XT 70.1 (4,156 / ¥72,000)16 GB263 W
12RX 7900 XTX 69.8 (6,838 / ¥119,000)24 GB355 W
13RX 7700 XT 66.0 (3,317 / ¥61,000)12 GB245 W
14RTX 3050 64.6 (1,330 / ¥25,000)8 GB130 W
15RTX 5070 Ti 61.6 (6,803 / ¥134,000)16 GB300 W
16RTX 5080 60.0 (8,749 / ¥177,000)16 GB360 W
17RTX 4060 57.2 (2,308 / ¥49,000)8 GB115 W
18RTX 4060 Ti 8GB 57.1 (2,917 / ¥62,000)8 GB160 W
19RX 6600 54.8 (1,490 / ¥33,000)8 GB132 W
20RTX 5090 42.9 (14,469 / ¥409,000)32 GB575 W
21RX 6400 10.9 (171 / ¥19,000)4 GB53 W


3DMarkのコストパフォーマンスは、スコア以上に総合的な性能をテストするPassMarkとの乖離が大きいようです。

比較的価格の安いIntel ArcAMD Radeonが上位を占めてはいますが、ハイクラスGPUもそこそこ含まれていますので、コスパはミドルクラスが強いというセオリーとは全く異なる傾向を示しています。

中でもArcが上位を独占していますが、コスパは必要な性能を上回っていなければ意味がない訳ですから、ミドルクラスに安易に飛びつくのは注意が必要です。

それを踏まえた上での選択であれば、TDPが高いこと、旧世代であることなども気にはなりますが、抜けたコスパを見せているIntel Arc A580Intel Arc A750は悪くはないと思います。

3DMark: ワットパフォーマンスランキング

スコアをTDPで割った値のランキングです。TDPに幅がある場合は、フルパワーとなる最大TDPを基に数値を算出しています。ワットパフォーマンスは電力効率を表す指標になります。



順位GPU相対値
(スコア / 最大TDP)
VRAMTDP
1RTX 5090 Note 100.0 (6,113 / 95W)24 GB95 W
2RTX 5080 Note 83.3 (5,095 / 80W)16 GB80 W
3RX 9070 70.1 (6,283 / 220W)16 GB220 W
4RX 7600S 61.9 (1,893 / 75W)8 GB75 W
5RTX 5090 61.7 (14,469 / 575W)32 GB575 W
6RTX 5080 59.6 (8,749 / 360W)16 GB360 W
7RX 9070 XT 58.5 (7,251 / 304W)16 GB304 W
8RX 7900M 56.5 (4,141 / 180W)16 GB180 W
9RTX 5070 Ti 55.6 (6,803 / 300W)16 GB300 W
10RX 7700S 53.7 (2,189 / 100W)8 GB100 W
11RTX 4070 SUPER 51.7 (4,633 / 220W)12 GB220 W
12RTX 5070 51.4 (5,240 / 250W)12 GB250 W
13RTX 4080 SUPER 50.7 (6,608 / 320W)16 GB320 W
14RTX 4080 50.4 (6,579 / 320W)16 GB320 W
15RTX 4090 50.3 (9,230 / 450W)24 GB450 W
16RTX 4060 49.2 (2,308 / 115W)8 GB115 W
17RTX 4070 Ti SUPER 48.0 (5,578 / 285W)16 GB285 W
18RTX 4070 47.4 (3,860 / 200W)12 GB200 W
19RX 7900 XTX 47.3 (6,838 / 355W)24 GB355 W
20RX 7900 XT 46.0 (5,618 / 300W)20 GB300 W
21RX 7900 GRE 45.4 (4,807 / 260W)16 GB260 W
22RTX 4060 Ti 8GB 44.7 (2,917 / 160W)8 GB160 W
23RTX 4070 Ti 43.3 (5,032 / 285W)12 GB285 W
24RTX 4060 Ti 16GB 43.3 (2,911 / 165W)16 GB165 W
25B570 43.3 (2,644 / 150W)10 GB150 W
26RX 7600M XT 42.2 (2,062 / 120W)8 GB120 W
27RX 7800M 41.8 (3,069 / 180W)12 GB180 W
28B580 39.5 (3,062 / 190W)12 GB190 W
29RX 7800 XT 38.8 (4,156 / 263W)16 GB263 W
30A770M 37.3 (2,279 / 120W)16 GB120 W
31RTX 3090 35.9 (5,114 / 350W)24 GB350 W
32RTX 3080 Ti 35.6 (5,079 / 350W)12 GB350 W
33RTX 3070 35.3 (3,167 / 220W)8 GB220 W
34A730M 34.6 (1,692 / 80W)12 GB80 W
35RX 7600 34.4 (2,312 / 165W)8 GB165 W
36RTX 3080 33.9 (4,426 / 320W)10 GB320 W
37RX 6900 XT 33.3 (4,070 / 300W)16 GB300 W
38RX 7700 XT 33.2 (3,317 / 245W)12 GB245 W
39RTX 3060 Ti 32.8 (2,676 / 200W)8 GB200 W
40A770 32.4 (2,972 / 225W)16 GB225 W
41RTX 3090 Ti 31.3 (5,743 / 450W)24 GB450 W
42RX 6800 31.3 (3,186 / 250W)16 GB250 W
43A580 31.2 (2,224 / 175W)8 GB175 W
44RX 6950 XT 30.9 (4,223 / 335W)16 GB335 W
45RX 7600 XT 30.3 (2,349 / 190W)16 GB190 W
46RX 6800 XT 30.1 (3,678 / 300W)16 GB300 W
47RTX 3070 Ti 29.5 (3,482 / 290W)8 GB290 W
48A750 28.5 (2,611 / 225W)8 GB225 W
49RTX 3060 28.3 (1,964 / 170W)12 GB170 W
50RX 6700 28.2 (2,009 / 175W)10 GB175 W
51RX 6600 27.7 (1,490 / 132W)8 GB132 W
52RX 6600 XT 27.6 (1,799 / 160W)8 GB160 W
53A380 26.5 (811 / 75W)6 GB75 W
54RX 6700 XT 25.9 (2,428 / 230W)12 GB230 W
55RX 6650 XT 25.9 (1,856 / 176W)8 GB176 W
56RTX 3050 25.1 (1,330 / 130W)8 GB130 W
57RX 6750 XT 24.9 (2,541 / 250W)12 GB250 W
58RX 6400 7.9 (171 / 53W)4 GB53 W
59RX 6500 XT 5.4 (234 / 107W)4 GB107 W


コストパフォーマンスと同じくミドルクラスが有利になるワットパフォーマンスですが、3DMarkは上位と下位のスコアの差が激しいこともあってか、ハイスペックなGPUの方が上に来るという珍しい傾向となっています。

特に文字通りのハイエンドであるGeForce RTX 5090が上位という事実は驚愕としかいえません。GeForce RTX 50シリーズは、その後もスペックの序列通りに並んでいます。


Radeonも最新のRadeon RX 9000シリーズがトップクラスに位置しています。特にRadeon RX 9070はデスクトップ向けのトップですが、PassMarkのテストでも上位に食い込んでいますので、ワッパの良さはガチといっても過言ではないでしょう。


また、ワッパは世代が進むに連れ良くなっていくものですので、2世代前に当たるGeForce RTX 30シリーズRadeon RX 6000シリーズが下位に位置するのは必然ではありますが、Arcのワッパは各世代がそれぞれ1世代古いレベルですので、今後の課題といえるかと思います。

ゲームのフレームレート

TechPowerUp

TechPowerUpGPU-Zというソフトの開発で有名なサイトですが、それだけではなくPC関連の情報を広範に扱っています。

特に新しいCPUやGPUが発売されると、いち早く詳細なレビューを発表してくれますので、多くの人にとって非常に有益なサイトです。

ここでは、直近数世代の各社GPUの4K(2160p)WQHD(1440p)FHD(1080p)の3つの解像度ごとのフレームレートのデータをご紹介します。4K解像度におけるフレームレートの高い順に並べていますが、他の解像度では多少順位が入れ替わっている場合もありますのでご注意ください。


PowerColor Radeon RX 9060 XT Reaper 8 GB Review



NVIDIA GeForce デスクトップ向けGPU
AMD Radeon デスクトップ向けGPU
Intel Arc デスクトップ向けGPU
順位GPU4KWQHDFHD
1RTX 5090 139.3 (100.0%) 205.8 (100.0%) 240.0 (100.0%)
2RTX 4090 105.7 (75.9%) 172.4 (83.8%) 215.4 (89.8%)
3RTX 5080 91.6 (65.8%) 149.1 (72.4%) 187.8 (78.3%)
4RTX 4080 SP 82.1 (58.9%) 139.6 (67.8%) 180.8 (75.3%)
5RTX 4080 80.8 (58.0%) 138.0 (67.1%) 178.6 (74.4%)
6RX 7900 XTX 80.8 (58.0%) 134.7 (65.5%) 173.4 (72.2%)
7RTX 5070 Ti 79.5 (57.1%) 133.1 (64.7%) 171.5 (71.5%)
8RX 9070 XT 74.5 (53.5%) 125.5 (61.0%) 163.8 (68.2%)
9RTX 3090 Ti 70.3 (50.5%) 114.5 (55.6%) 147.8 (61.6%)
10RTX 4070 Ti SP 69.1 (49.6%) 119.4 (58.0%) 158.3 (66.0%)
11RX 7900 XT 68.6 (49.2%) 117.3 (57.0%) 155.2 (64.7%)
12RX 9070 67.1 (48.2%) 114.3 (55.5%) 151.6 (63.2%)
13RTX 5070 63.2 (45.4%) 108.4 (52.7%) 143.6 (59.8%)
14RTX 4070 Ti 63.1 (45.3%) 110.3 (53.6%) 148.4 (61.8%)
15RTX 4070 SP 58.4 (41.9%) 102.6 (49.9%) 138.9 (57.9%)
16RX 7900 GRE 56.8 (40.8%) 99.0 (48.1%) 132.9 (55.4%)
17RTX 3080 55.0 (39.5%) 92.2 (44.8%) 122.1 (50.9%)
18RX 6900 XT 54.6 (39.2%) 94.6 (46.0%) 125.7 (52.4%)
19RX 7800 XT 51.9 (37.3%) 89.9 (43.7%) 120.6 (50.2%)
20RX 6800 XT 50.8 (36.5%) 88.5 (43.0%) 118.2 (49.2%)
21RTX 4070 50.7 (36.4%) 89.7 (43.6%) 122.6 (51.1%)
22RTX 5060 Ti 16GB 44.2 (31.7%) 77.8 (37.8%) 106.2 (44.2%)
23RX 7700 XT 42.9 (30.8%) 76.9 (37.4%) 104.4 (43.5%)
24RTX 3070 39.4 (28.3%) 71.4 (34.7%) 97.5 (40.6%)
25RTX 5060 Ti 39.1 (28.1%) 75.8 (36.8%) 107.6 (44.8%)
26RX 9060 XT 16GB 38.8 (27.9%) 69.1 (33.6%) 95.8 (39.9%)
27RTX 4060 Ti 16GB 37.0 (26.6%) 67.9 (33.0%) 94.9 (39.5%)
28RX 9060 XT 8GB 35.9 (25.8%) 65.8 (32.0%) 91.2 (38.0%)
29Arc B580 34.6 (24.8%) 57.4 (27.9%) 76.4 (31.8%)
30RTX 4060 Ti 34.5 (24.8%) 67.4 (32.8%) 93.8 (39.1%)
31RTX 3060 Ti 33.8 (24.3%) 61.4 (29.8%) 84.4 (35.2%)
32RTX 5060 33.6 (24.1%) 65.6 (31.9%) 94.0 (39.2%)
33Arc A770 30.4 (21.8%) 51.6 (25.1%) 67.8 (28.2%)
34RX 7600 XT 29.0 (20.8%) 52.7 (25.6%) 74.2 (30.9%)
35RTX 4060 27.6 (19.8%) 52.5 (25.5%) 74.4 (31.0%)
36RTX 3060 26.5 (19.0%) 46.9 (22.8%) 64.3 (26.8%)
37RTX 5050 26.2 (18.8%) 50.1 (24.3%) 72.2 (30.1%)
38RX 7600 23.8 (17.1%) 48.1 (23.4%) 69.0 (28.7%)
39RTX 3050 17.6 (12.6%) 32.9 (16.0%) 46.2 (19.2%)


一般的に解像度が高いほどGPUに掛かる負荷も高くなるため、GPUの性能差が出やすくなるものですが、上記のデータでもそれがはっきりと見て取れます。

特に4K解像度のフレームレートのデータが、3Dグラフィックスの処理性能に重きを置いた3DMarkのデータと良く似ている点は注目に値するでしょう。


フレームレートの快適さの基準は平均60fps(frames per second: 秒間~フレーム)です。60fpsもあれば、不満に思うことはまずありません。

ただし、FPSゲームやレースゲームなどのような動きの速いゲームでは、60fpsでは足りないと感じることが多くなります。正確にいうと、高フレームレートの優位性を知らなければ何ともないのですが、一度でも味を知ってしまうとカクカクな60fpsには戻れないのです。

よって、アクション性の高いゲームをプレイするのであれば、平均120fps程度は狙いたいところです。

もちろん、高フレームレートを狙うには相応なGPU性能が必要になりますが、FPSゲームなどはこの点を考慮して軽く作られているものも多いですから、無駄に高いGPUを選ばないようにあらかじめ必要な性能をチェックしておくことをおすすめします。


また、ゲームの作りにもよりますので一概にはいえないのですが、高フレームレートの場合、CPUの性能が重要になることもあります。ここでは詳細な理由は割愛しますが、CPUはフレームごとに処理が求められるため、フレーム数が増えるとそれだけ仕事量が増えるからです。

4K解像度のゲームではCPUの性能はあまり影響しないと通説的にいわれてきましたが、それはGPU負荷が高過ぎてフレームレートが上がらないため、CPUの負担が相対的に少ないことが主な原因です。

しかし、上記データを見ても分かる通り、最新のハイエンドGPUGeForce RTX 5090は4K解像度で139.3fpsを叩き出すなど、既に十分高フレームレートといえる領域に達してしまっています。高解像度でもCPU性能が求められるケースは徐々に増えてきているのです。