Intel 700 series chipset
Intel 700シリーズチップセットは、第13世代Core(Raptor Lake)に合わせて登場したチップセットです。
ここでは、Intel 700シリーズチップセットのラインアップとスペック、そして前世代のIntel 600シリーズチップセットとの比較を行っています。
クラス | ハイ | ミドル | |
---|---|---|---|
名前 | Z790 | H770 | B760 |
ソケット | LGA1700 | ||
オーバークロック | ○ | × | |
CPU | |||
メモリ | DDR5: 5600 MT/s DDR4: 3200 MT/s | ||
PCIe 5.0 | 16 | ||
PCIe 4.0 | 4 | ||
レーンの分割 | 1x16 + 1x4 or 2x8 + 1x4 | 1x16 + 1x4 | |
バス | |||
DMI 4.0 x8 | DMI 4.0 x4 | ||
チップセット | |||
PCIe 5.0 | - | ||
PCIe 4.0 | 20 | 16 | 10 |
PCIe 3.0 | 8 | 4 | |
SATA3 | 8 | 4 | |
USB 最大ポート数 | 14 | 12 | |
USB 20Gbps | 5 | 2 | |
USB 10Gbps | 10 | 4 | |
USB 5Gbps | 10 | 8 | 6 |
USB 2.0 (480Mbps) |
14 | 12 |
では、気になるところを解説していきますが、まずはソケットについてです。
Intel 700シリーズチップセットのメインターゲットは第13世代Coreで、前世代となるIntel 600シリーズチップセットのメインターゲットは第12世代Coreですが、どちらもLGA1700を採用していますので互換性があります。
つまり、Intel 700シリーズに第12世代Coreを合わせたり、逆にIntel 600シリーズに第13世代Coreを合わせることも可能ということですが、後者の場合はBIOSのアップデートを行わないとCPUが認識できませんので、注意が必要です。
メモリについては、DDR5かDDR4かということになりますが、どちらを採用するかはマザーボードごとに異なりますので、しっかりとチェックして間違いのないようにしなければなりません。
PCIe 5.0はCPU側にのみ採用されていますが、グラフィックボードに使用されるx16レーンだけですので、ストレージ(SSDなど)用には利用できません。ただ、マザーボードメーカー独自の仕様によりPCIe 5.0のストレージが利用できる場合もありますので、こちらも調べておくと良いでしょう。
名前 | Z790 | Z690 | |
---|---|---|---|
ソケット | LGA1700 | ||
オーバークロック | ○ | ||
CPU | |||
メモリ | [第13世代Core] DDR5: 5600 MT/s DDR4: 3200 MT/s [第12世代Core] DDR5: 4800 MT/s DDR4: 3200 MT/s | ||
PCIe 5.0 | 16 | ||
PCIe 4.0 | 4 | ||
レーンの分割 | 1x16 + 1x4 or 2x8 + 1x4 | ||
バス | |||
DMI 4.0 x8 | |||
チップセット | |||
PCIe 5.0 | - | ||
PCIe 4.0 | 20 | 12 | |
PCIe 3.0 | 8 | 16 | |
SATA3 | 8 | ||
USB 最大ポート数 | 14 | ||
USB 20Gbps | 5 | 4 | |
USB 10Gbps | 10 | ||
USB 5Gbps | 10 | ||
USB 2.0 (480Mbps) |
14 |
表をご覧頂ければ一目瞭然ですが、新しい技術などの大きな違いはありません。
細かい違いでは使用できるメモリ規格が異なる点が挙げられますが、これはCPU側の機能ですので、採用するCPUの世代によって変わってきます。新しい第13世代Coreの方が高速な規格に対応していますが、何度もお話ししている通り、Z690チップセットに合わせるにはBIOSのアップデートが必要になりますので、注意が必要です。
後は、チップセット側のPCI Expressの数の違いくらいでしょうか。どちらもPCIe 5.0には未対応でPCIeの総数も同じですが、Z790チップセットの方がPCIe 4.0の本数が増えています。高速ストレージなど速度を必要とするパーツの増設を考えている人には、Z790チップセットの方をおすすめします。
名前 | H770 | H670 | |
---|---|---|---|
ソケット | LGA1700 | ||
オーバークロック | X | ||
CPU | |||
メモリ | [第13世代Core] DDR5: 5600 MT/s DDR4: 3200 MT/s [第12世代Core] DDR5: 4800 MT/s DDR4: 3200 MT/s | ||
PCIe 5.0 | 16 | ||
PCIe 4.0 | 4 | ||
レーンの分割 | 1x16 + 1x4 or 2x8 + 1x4 | ||
バス | |||
DMI 4.0 x8 | |||
チップセット | |||
PCIe 5.0 | - | ||
PCIe 4.0 | 16 | 12 | |
PCIe 3.0 | 8 | 12 | |
SATA3 | 8 | ||
USB 最大ポート数 | 14 | ||
USB 20Gbps | 2 | ||
USB 10Gbps | 4 | ||
USB 5Gbps | 8 | ||
USB 2.0 (480Mbps) |
14 |
H系列チップセットも世代間に大きな違いはありません。細かい部分に関してはハイクラス(Z系列)でお話ししていますので、参照して頂ければと思います。
名前 | B760 | B660 | |
---|---|---|---|
ソケット | LGA1700 | ||
オーバークロック | X | ||
CPU | |||
メモリ | [第13世代Core] DDR5: 5600 MT/s DDR4: 3200 MT/s [第12世代Core] DDR5: 4800 MT/s DDR4: 3200 MT/s | ||
PCIe 5.0 | 16 | ||
PCIe 4.0 | 4 | ||
レーンの分割 | 1x16 + 1x4 | ||
バス | |||
DMI 4.0 x4 | |||
チップセット | |||
PCIe 5.0 | - | ||
PCIe 4.0 | 10 | 6 | |
PCIe 3.0 | 4 | 8 | |
SATA3 | 4 | ||
USB 最大ポート数 | 12 | ||
USB 20Gbps | 2 | ||
USB 10Gbps | 4 | ||
USB 5Gbps | 6 | ||
USB 2.0 (480Mbps) |
12 |
B系列チップセットも世代間に大きな違いはありません。細かい部分に関してはハイクラス(Z系列)でお話ししていますので、参照して頂ければと思います。