Intelの第14世代Coreプロセッサーについてお話ししています。
発売年月 | 2023/10(デスク, K) 2024/01(デスク, Non-K) 2024/01(ノート) 2024/03(デスク, KS) |
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コアアーキテクチャ | Raptor Cove + Gracemont |
開発コードネーム | Raptor Lake Refresh |
対応チップセット | Intel 600シリーズ Intel 700シリーズ |
プロセスルール | Intel 7 Ultra (10nm) |
第14世代Core: Raptor Lake Refresh(ラプターレイクリフレッシュ)は2023年10月に販売が開始されました。
コードネームからも分かる通り第13世代Core: Raptor Lake(ラプターレイク)の改良世代ですが、機能も性能もほとんど進化がないため、実質同世代といっても過言ではないほどです。
しかも、第13世代Core自体が第12世代Core: Alder Lake(アルダーレイク)の改良世代ですので、ここ数世代のIntelのCPUはユーザーの期待に応えるようなパワーアップを果たせていないといわざるを得ません。
変化がありませんので、コアのアーキテクチャもPコアがRaptor Cove(ラプターコーヴ)、EコアがGracemont(グレイスモント)を引き継いでいる訳ですが、Eコアはこれで3世代続いてGracemontが使われることになってしまいました。
率直な評価としては、第13世代Coreと比べてのメリットが想像以上に何もないということになります。よって、無理に乗り換える必要は全くないのですが、数年ぶりにシステム全体を刷新するということであれば、選ぶのも悪くはありません。
発売年月 | 2023/10(デスク, K) 2024/01(デスク, Non-K) |
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開発コードネーム | Raptor Lake-S Refresh |
ソケット | LGA1700 |
対応メモリ | DDR5-5600 DDR4-3200 |
PCIe | 5.0 |
2023年10月のCore i9-14900K / 14900KF、Core i7-14700K / 14700KF、Core i5-14600K / 14600KFの6モデルの発売により世に出た第14世代Coreですが、K付きCPUが先行して発売になるのはここ数世代の定番です。
次いで2024年1月に下位クラスとなるNon-K CPUが登場しましたが、K付きもNon-Kもどちらもそれぞれ前世代の発売から1年という区切りの良さでした。
その2か月後の2024年3月には、この世代のハイエンドを意味するスペシャルエディションと呼ばれるモデルのCore i9-14900KSが追加され、通例通りのラインアップが完成となりました。
何度もお話ししている通り、この世代は第13世代Coreからほとんど変化がありませんが、唯一比較的大きな違いが生じたのがCore i7です。Eコアが8から12に4つ増えたのです。
ただ、Eコア自体それほど強力なものではありませんので、際立った進化とはいえません。もちろん、多コアを有効に活用できる用途であれば有益ですし、あって困りもしませんのでメリットといえばメリットになりますが、積極的に選ぶ理由とはなりにくい気がします。
CPU名 | コア/スレッド | クロック (ベース - ブースト) | TDP | iGPU |
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開発コードネーム: Raptor Lake-S | ||||
Core i9-14900KS | 24 (P8+E16) / 32 (P16+E16) | P: 3.2 - 5.7 E: 2.4 - 4.5 | 150 - 253 W | UHD 770 |
Core i9-14900K | P: 3.2 - 5.6 E: 2.4 - 4.4 | 125 - 253 W | ||
Core i9-14900KF | - | |||
Core i9-14900 | P: 2.0 - 5.4 E: 1.5 - 4.3 | 65 - 219 W | UHD 770 | |
Core i9-14900F | - | |||
Core i7-14700K | 20 (P8+E12) / 28 (P16+E12) | P: 3.4 - 5.5 E: 2.5 - 4.3 | 125 - 253 W | UHD 770 |
Core i7-14700KF | - | |||
Core i7-14700 | P: 2.1 - 5.3 E: 1.5 - 4.2 | 65 - 219 W | UHD 770 | |
Core i7-14700F | - | |||
Core i5-14600K | 14 (P6+E8) / 20 (P12+E8) | P: 3.5 - 5.3 E: 2.6 - 4.0 | 125 - 181 W | UHD 770 |
Core i5-14600KF | - | |||
Core i5-14600 | P: 2.7 - 5.2 E: 2.0 - 3.9 | 65 - 154 W | UHD 770 | |
Core i5-14600T | P: 1.8 - 5.1 E: 1.3 - 3.6 | 35 - 92 W | ||
Core i5-14500 | P: 2.6 - 5.0 E: 1.9 - 3.7 | 65 - 154 W | ||
Core i5-14500T | P: 1.7 - 4.8 E: 1.2 - 3.4 | 35 - 92 W | ||
Core i5-14400 | 10 (P6+E4) / 16 (P12+E4) | P: 2.5 - 4.7 E: 1.8 - 3.5 | 65 - 148 W | UHD 730 |
Core i5-14400F | - | |||
Core i5-14400T | P: 1.5 - 4.5 E: 1.1 - 3.2 | 35 - 82 W | UHD 730 | |
Core i3-14100 | 4 / 8 | 3.4 - 4.7 | 60 - 110 W | |
Core i3-14100F | 58 - 110 W | - | ||
Core i3-14100T | 2.7 - 4.4 | 35 - 69 W | UHD 730 | |
Intel 300 | 2 / 4 | 3.9 - x | 46 W | UHD 710 |
Intel 300T | 3.4 - x | 35 W |
サフィックス (末尾のアルファベット) | ||
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S | 150 - W | スペシャルエディション |
K | 125 - W | オーバークロック対応 |
無印 | 65 - W | 通常モデル |
T | 35 - W | 低消費電力 |
F | - | 内蔵GPUなし |
発売年月 | 2024/01 |
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開発コードネーム | Raptor Lake-HX Refresh |
対応メモリ | DDR5-5200 DDR4-3200 |
PCIe | 5.0 |
Raptor Lake Refreshのノート向けCPUは、2024年1月にデスクトップ向けNon-K CPU、Core Ultra (Series 1)とともに発表されました。
ラインアップは現在のところハイエンドモバイル向けのHXシリーズのみとなっていますが、このシリーズはデスクトップ向けCPUの流れをくみますので、いわゆるノートCPUとは一線を画す立ち位置にあるのが特徴です。
また、Raptor Lake Refresh自体が前世代となるRaptor Lakeとほぼ同じCPUですから、ノート向けも当然大きな差はありません。
デスクトップ向けはCore i7のEコアが増えるという変化がありましたが、ノート向けに違いはありません。ただ、そもそもノート向けCPUは、デスクトップ向けよりもコア数が細かく区分されていますので注意が必要です。
CPU名 | コア/スレッド | クロック (ベース - ブースト) | TDP | iGPU |
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開発コードネーム: Raptor Lake-HX Refresh | ||||
Core i9-14900HX | 24 (P8+E16) / 32 (P16+E16) | P: 2.2 - 5.8 E: 1.6 - 4.1 | 55 - 157 W | UHD |
Core i7-14700HX | 20 (P8+E12) / 28 (P16+E12) | P: 2.1 - 5.5 E: 1.5 - 3.9 | ||
Core i7-14650HX | 16 (P8+E8) / 24 (P16+E8) | P: 2.2 - 5.2 E: 1.6 - 3.7 | ||
Core i5-14500HX | 14 (P6+E8) / 20 (P12+E8) | P: 2.6 - 4.9 E: 1.9 - 3.5 | ||
Core i5-14450HX | 10 (P6+E4) / 16 (P12+E4) | P: 2.4 - 4.8 E: 1.8 - 3.5 |
サフィックス (末尾のアルファベット) | ||
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HX | 55 - W | ハイパフォーマンス |