【価格徹底比較】RX 7600搭載おすすめBTOゲーミングPC

最終更新日 : 2024/04/28
中庭の噴水と城
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Radeon RX 7600は、RDNA 3アーキテクチャを採用するRadeon RX 7000シリーズのミドルクラスGPUです。前世代同クラスGPUと比較して大きな性能向上こそありませんが、消費電力の低さからワットパフォーマンスの良さはなかなかのものとなっています。

ここでは、そんなRadeon RX 7600を搭載したBTOゲーミングPCの価格を徹底比較して、おすすめPCをご紹介します。

BTOゲーミングPCの価格比較を簡単に行いたいならこちらへどうぞ。パーツや規格を選ぶと、それらで構成されたBTOゲーミングPCのスペックと価格が分かりやすく一覧表示されます。PC選びの一助となると思いますので、是非ご利用下さい。

RX 7600搭載ゲーミングPCのパーツ選びのポイント

ゲーミングPCのパーツ選びの基本は、GPU性能の足を引っ張らないことです。

ここではRadeon RX 7600の性能と主要パーツの選び方についてお話しします。

RX 7600の性能

早速Radeon RX 7600ゲーミング性能に関するデータをご覧頂きます。

以下のデータはTechPowerUpという海外のサイトに掲載されている25のゲームで計測したフレームレートの平均値をまとめたものです。CPUには現役最高クラスの性能を持つCore i9-13900Kが使われていますので、ボトルネックを気にする必要はありません。詳細はMSI GeForce RTX 4060 Ventus 2X OC Reviewでどうぞ。

データはFHD解像度におけるフレームレートが高い順に並べてあり、緑色がNVIDIA GeForceの、赤色がAMD RadeonのGPUであることを表していますが、対象となるGPUはどちらも直近2世代に限定しています。また、GPU名のリンクから、そのGPUを搭載したBTOゲーミングPCをご紹介したページへ飛ぶことができますので、ご活用頂ければと思います。

また、このデータの詳細はGPUの選び方: フレームレートによる性能比較で、またGPU全般のデータはGPU(グラボ)比較&ランキング でお話ししていますので、是非ご一読下さい。

GPU4K
(2160p)
WQHD
(1440p)
FHD
(1080p)
RTX 4090 133.0 208.7 243.2
RTX 4080 103.4 171.8 214.2
RX 7900 XT 97.8 165.4 210.5
RX 7900 XTX 107.5 174.3 208.2
RTX 4070 Ti 82.3 141.8 187.1
RTX 3090 Ti 90.7 144.4 181.8
RTX 3090 79.8 129.3 166.6
RX 6900 XT 73.0 124.4 162.3
RTX 4070 66.5 115.0 153.5
RX 6800 XT 68.2 116.7 152.6
RTX 3080 69.6 114.8 148.3
RTX 3070 Ti 57.5 97.4 128.1
RTX 3070 53.5 90.4 121.3
RTX 4060 Ti 44.7 83.8 114.7
RX 6700 XT 45.9 81.9 110.1
RTX 3060 Ti 46.6 79.5 106.4
RTX 4060 38.7 69.6 96.0
RX 7600 35.2 67.7 94.0
RX 6600 XT 32.0 62.6 88.5
RTX 3060 35.0 60.4 81.3
RX 6600 27.3 53.6 76.7
RTX 3050 24.5 43.2 59.1
RX 6500 XT 10.6 23.0 35.0

Radeon RX 7600の性能はFHD:100fpsに届くかどうかといったところです。軽めのゲームであれば120fpsくらいなら可能でしょう。

ただ、4K60fpsは難しそうです。4Kの場合、画質を落としてフレームレートを稼ぐのでは意味がありませんから、できれば平均60fpsは超えておきたいところです。

よって、Radeon RX 7600は最高でもWQHD(1440p):60fps辺りが目標ということになるかと思います。

CPU

PCはGPUだけで成り立っている訳ではありませんから、高い性能を発揮するにはその他のパーツもおろそかにはできません。

その中でも最も影響力が大きいパーツはCPUです。グラフィックボード(GPU)ほどではありませんが、場合によってはゲームのフレームレートを体感できるほど変えてしまいます。それどころか、CPUの主な役割はシステムやその他のソフトウェアを処理することですから、その性能はゲームのみならずPC全体の挙動にも影響を及ぼします。

CPUがゲームのフレームレートにどれくらい影響するかのデータを以下に示します。

CPU4K
(2160p)
WQHD
(1440p)
FHD
(1080p)
第13世代Core (2022/10, 2023/01)
Core i9-13900K99.997.294.4
Core i7-13700K99.194.291.2
Core i5-13600K97.389.985.9
Core i5-13400F90.675.970.5
第6世代Ryzen (2022/09, 2023/01, 02, 04)
Ryzen 9 7950X3D99.295.094.2
Ryzen 9 7950X95.186.583.6
Ryzen 9 7900X95.086.883.5
Ryzen 9 790094.083.980.7
Ryzen 7 7800X3D100100100
Ryzen 7 7700X95.587.284.1
Ryzen 7 770094.786.383.1
Ryzen 5 7600X94.585.882.4
Ryzen 5 760093.484.080.5
第12世代Core (2021/11, 2022/01, 04)
Core i9-12900K96.887.783.4
Core i7-12700K95.284.679.8
Core i5-12600K93.079.874.9
Core i5-1260091.877.272.1
Core i5-12400F88.873.668.4
Core i3-1230085.368.762.8
Core i3-12100F83.967.361.0
第4世代Ryzen (2020/11, 2022/04)
Ryzen 9 5950X88.874.970.2
Ryzen 9 5900X88.574.669.8
Ryzen 7 5800X3D94.683.479.6
Ryzen 7 5800X87.573.368.5
Ryzen 7 5700X86.572.467.7
Ryzen 5 5600X86.171.667.0
Ryzen 5 560085.370.665.8
Ryzen 7 5700G78.262.957.5

上の表はRyzen 7 7800X3Dの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したものです。14個のゲームで計測した平均フレームレートの平均値から算出したもので、4K(2160pWQHD(1440pFHD(1080pの3種類の解像度で測定されています。また、GPUにはGeForce RTX 4090を使用しています。


一般的に高解像度よりも低解像度の方がCPUの影響力は大きくなりますが、上記のデータもまさにそういった傾向を見せています。4Kにおいては最高と最低の差は22ポイント程度ですが、FHDにおいては何と40ポイント以上も差が付いています。40%も性能が落ちるということは、FHDにおいてGeForce RTX 4090GeForce RTX 3080相当になるということになりますが、これでは良いGPUの意味を台無しにしてしまいかねません。

ただし、これはハイエンドGPUのGeForce RTX 4090だからこその数字である点に注意が必要です。CPUの影響力はGPU性能が高いほど大きくなるという特徴もあるからです。一応の目安としては、GeForce RTX 3070 Ti以上のGPUであれば、CPUの性能にも気を配った方が良さそうです。


詳細は以下のページでお話ししていますので、興味のある人はご一読下さい。



上記のページのまとめ現在のおすすめゲーミングCPUのランキングをスペックごとに挙げると、以下のようになります。

  • 一般的にフレームレートが高いほどCPUパワーを必要とする
  • フレームレートがあまり出ないミドルクラス(目安としてはGeForce RTX 3060)までなら、CPUは基本的に不問
  • GPU性能が上がるほどCPUによるボトルネックが強くなるため、特にハイエンドGPUにはハイエンドCPUを合わせるべき
  • 解像度が高いほどフレームレートが下がるため、CPUの影響力は小さくなる。ただし、最新のハイエンドGPUは4Kでもそれなりに高いフレームレートを出せるため、ボトルネックが生じつつある
  • グラフィックボードの故障に備え、iGPU(内蔵グラフィックス)付きにする
  • CPU依存度も多少は加味する

順位ハイエンド
(RTX 4070 Ti以上)
ハイクラス
(RTX 3070以上)
ミドルクラス
1位Ryzen 7 7800X3DRyzen 7 7800X3DCore i5-13600K
2位Core i9-13900KCore i7-13700KRyzen 5 7600X
3位Core i7-13700KCore i5-13600KCore i5-13500

以上により、Radeon RX 7600に合わせるCPUは、基本的にはどれでも良いとは思いますが、性能が低いGPUではありませんので、CPUの性能も下げ過ぎない方が良いでしょう。セオリー通り、Core i7 / Ryzen 7以上ならば文句なしです。

メモリ、ストレージ

メモリに関しては速度も重要ですが、何よりも容量に気を付ける必要があります。メモリ容量は豊富にあってもそれほど意味はありませんが、不足するとはっきりと体感できるレベルでPCの速度を遅くするからです。

とはいえ、ミドルクラスPCであれば、よほど重いゲームをしない限り16GBで充分でしょう。ただ、32GBあった方が安心ではあります。


ストレージ(SSDなどの記憶装置)に関しては、高速なM.2 / NVMe(PCIe)接続のSSDが主流となって久しいですが、最新のPCIe 5.0PCIe 4.0規格のSSDは、理論上は圧倒的な速度となっていますが、体感差はあまりないかあってもそれほど気にならないというのが実際のところです。

よって、現時点ではこれらにこだわる必要はないとは思いますが、ダウングレードが行えないモデルもありますので、考慮には入れておいても良いかもしれません。

RX 7600搭載ゲーミングPCの価格一覧とおすすめランキング

まずはRadeon RX 7600搭載ゲーミングPCの価格一覧表をご覧頂きたいと思いますが、バランスを考慮して以下の条件を満たす構成に限定していますので、ご注意下さい。

他の条件で比較を行いたいようでしたら、是非BTOゲーミングPC価格チェッカーを試して頂ければと思います。

CPU不問
メモリ16GB
SSD1TB (PCIe)


モデル名価格GPUCPUCSメモリストレージOS
容量枚数規格メインサブ
▶ GG
GE7A-C242B
157,800RX7600
(-16,500)
R5 5600X
(-5,500)
AMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GE7A-C242B
163,300
(+5,500)
RX7600
(-16,500)
R7 5700XAMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GE5J-C242B
171,300
(+13,500)
RX7600
(-5,500)
i5-14400FIntel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GT DG-
I5A60
¥189,800
(+32,000)
RX7600i5-14400FIntel B76016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GT PG-
I5A60
¥189,800
(+32,000)
RX7600i5-14400FIntel B76016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GE5J-C242B
198,800
(+41,000)
RX7600
(-5,500)
i7-14700F
(+27,500)
Intel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GE5J-C242B
204,300
(+46,500)
RX7600
(-5,500)
i7-14700
(+33,000)
Intel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GT DG-
A7A60
¥214,800
(+57,000)
RX7600R7 7700AMD A62016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GT PG-
I7A60
¥229,900
(+72,100)
RX7600i7-14700FIntel B76016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home

モデル名をクリックすると、詳細なスペック表と販売ページへのリンクが表示されます


このデータを基にしたRadeon RX 7600搭載ゲーミングPCのおすすめランキングは以下の通りです。

1位: G-GEAR GE7A-C242/B

OSWindows 11 Home
CPUAMD Ryzen 7 5700X
(8C/16T, 3.4-4.6GHz)
GPU (VRAM)GeForce RTX 4060 Ti 8GB (8GB)
メモリ16GB (DDR4-3200, 8GBx2)
SSD1TB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットAMD B550
光学ドライブx
電源750W (80PLUS GOLD)
保証1年
価格¥179,800 (税込)

ゲーミングPCにはIntelの方がおすすめではありますが、ミドルクラスまでであれば旧世代のRyzenでも許容範囲です。

よって、Ryzen 5 5600Xを採用する最安モデルのG-GEAR GE7A-C242/B¥157,800)をおすすめの1位に挙げたいと思いますが、コア数にやや余裕がある上位モデルのRyzen 7 5700Xも良いCPUですから、お好きな方を選んで頂ければと思います。

2位: G-GEAR GE5J-C242/B (Core i5-14400F)

OSWindows 11 Home
CPUIntel Core i5-14400F
(6+4C/12+4T, 2.5/1.8-4.7/3.5GHz)
GPU (VRAM)GeForce RTX 4060 (8GB)
メモリ16GB (DDR4-3200, 8GBx2)
SSD1TB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットIntel B660
光学ドライブx
電源750W (80PLUS GOLD)
保証1年
価格¥176,800 (税込)

ゲームではIntel CPU向きのものが多いため、どちらかというとIntelの方がおすすめです。

その中でも最安はCore i5-14400Fを採用するG-GEAR GE5J-C242/B¥171,300)ということになりますが、Ryzen 5 5600XG-GEAR GE7A-C242/B¥157,800)よりも13,000円以上高くなってしまいます。

決して悪くはないモデルですが、この価格帯で重要なコスパという観点から考えると、評価としては2位ということになります。ただ、Intelに最適化されたゲームをプレイするのであれば、むしろこちらの方がおすすめです。

3位: G-GEAR GE5J-C242/B (Core i7-14700F)

OSWindows 11 Home
CPUIntel Core i5-14400F
(6+4C/12+4T, 2.5/1.8-4.7/3.5GHz)
GPU (VRAM)GeForce RTX 4060 (8GB)
メモリ16GB (DDR4-3200, 8GBx2)
SSD1TB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットIntel B660
光学ドライブx
電源750W (80PLUS GOLD)
保証1年
価格¥176,800 (税込)

2位のモデルのCPU違いです。

当モデルが採用するCore i7-14700Fはハイスペックでもある程度やれるくらい高い性能を持っていますし、余裕を見るという観点からするとバランスの良い構成ということができます。

ただ、最安から41,000円も高くなってしまいますので、おすすめしづらいというのが率直なところです。よって、3位という評価ではありますが、良いCPUは長く使えますので、一考の価値はあるといえるでしょう。