2024年1月、Ada Lovelace(エイダラブレス)アーキテクチャを採用するNVIDIA GeForce RTX 40シリーズに新たな仲間が加わりましたが、その第2弾がGeForce RTX 4070 Ti SUPERです。
通常SUPERの名が付くモデルは、付かない同名モデルの後継として扱われますので、GeForce RTX 4070 Tiは生産終了となり、GeForce RTX 4070 Ti SUPERに置き換えられる予定です。
ここでは、そんなGeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したBTOゲーミングPCの価格を徹底比較して、おすすめPCをご紹介したいと思います。
BTOゲーミングPCの価格比較を簡単に行いたいならこちらへどうぞ。パーツや規格を選ぶと、それらで構成されたBTOゲーミングPCのスペックと価格が分かりやすく一覧表示されます。PC選びの一助となると思いますので、是非ご利用下さい。
ゲーミングPCのパーツ選びの基本は、GPU性能の足を引っ張らないことです。
ここではGeForce RTX 4070 Ti SUPERの性能と主要パーツの選び方についてお話しします。
早速GeForce RTX 4070 Ti SUPERのゲーミング性能に関するデータをご覧頂きます。
以下のデータはTechPowerUpという海外のサイトに掲載されている25のゲームで計測したフレームレートの平均値をまとめたものです。CPUには現役最高クラスの性能を持つCore i9-14900Kが使われていますので、ボトルネックを気にする必要はありません。詳細はNVIDIA GeForce RTX 4080 Super Founders Edition Review - Helping you Save $200でどうぞ。
データはFHD解像度におけるフレームレートが高い順に並べてあり、緑色がNVIDIA GeForceの、赤色がAMD RadeonのGPUであることを表していますが、対象となるGPUはどちらも直近2世代に限定しています。また、GPU名のリンクから、そのGPUを搭載したBTOゲーミングPCをご紹介したページへ飛ぶことができますので、ご活用頂ければと思います。
また、このデータの詳細はGPUの選び方: フレームレートによる性能比較で、またGPU全般のデータはGPU(グラボ)比較&ランキング でお話ししていますので、是非ご一読下さい。
GPU | 4K | WQHD | FHD |
---|---|---|---|
RTX 4090 | 118.7 | 188.1 | 223.6 |
RX 7900 XTX | 96.1 | 159.5 | 197.9 |
RTX 4080 SUPER | 93.7 | 155.8 | 195.4 |
RTX 4080 | 92.5 | 154.1 | 193.8 |
RX 7900 XT | 81.0 | 139.9 | 179.1 |
RTX 4070 Ti SUPER | 79.7 | 135.8 | 174.7 |
RTX 4070 Ti | 72.8 | 128.2 | 167.6 |
RTX 3090 Ti | 81.5 | 131.3 | 165.4 |
RTX 4070 SUPER | 67.2 | 118.4 | 157.0 |
RTX 3090 | 72.5 | 119.2 | 153.0 |
RX 6900 XT | 65.3 | 114.0 | 149.2 |
RX 7800 XT | 62.3 | 109.3 | 144.0 |
RX 6800 XT | 60.7 | 106.8 | 140.9 |
RTX 3080 | 63.6 | 106.1 | 139.1 |
RTX 4070 | 58.6 | 103.5 | 139.0 |
RX 7700 XT | 50.7 | 92.1 | 124.9 |
RX 6800 | 52.9 | 92.1 | 120.9 |
RTX 3070 Ti | 50.5 | 87.7 | 116.9 |
RTX 3070 | 47.3 | 82.6 | 111.0 |
RTX 4060 Ti 16GB | 43.2 | 78.0 | 107.9 |
RTX 4060 Ti 8GB | 41.1 | 77.1 | 107.0 |
RX 6700 XT | 40.7 | 74.3 | 101.2 |
RTX 3060 Ti | 40.7 | 71.6 | 97.6 |
RX 7600 | 34.7 | 63.7 | 89.4 |
RTX 4060 | 33.6 | 61.3 | 85.0 |
RX 7600 | 30.1 | 57.9 | 82.0 |
RX 6600 XT | 29.2 | 56.1 | 79.3 |
RTX 3060 | 31.2 | 54.7 | 74.9 |
RX 6600 | 24.1 | 47.7 | 68.2 |
RTX 3050 | 21.6 | 39.2 | 54.0 |
RX 6500 XT | 8.6 | 19.3 | 32.7 |
GeForce RTX 4070 Ti SUPERの性能は4K:平均60fpsをそれなりに余裕を持ってクリアできています。重い局面では多少の落ち込みがあるかもしれませんが、気になるほどではないでしょう。
WQHDでは140fps近くまで出せていますので、こちらもほぼ常時120fpsです。通常のプレイであれば充分に高いフレームレートですので、不満を感じることはまずありません。
FHDでは170fpsオーバーですから、常時120fpsを実現できるかと思います。
ゲームにもよりますが、どの解像度でも余裕がある、パワフルなGPUといえそうです。
PCはGPUだけで成り立っている訳ではありませんから、高い性能を発揮するにはその他のパーツもおろそかにはできません。
その中でも最も影響力が大きいパーツはCPUです。グラフィックボード(GPU)ほどではありませんが、場合によってはゲームのフレームレートを体感できるほど変えてしまいます。それどころか、CPUの主な役割はシステムやその他のソフトウェアを処理することですから、その性能はゲームのみならずPC全体の挙動にも影響を及ぼします。
CPUがゲームのフレームレートにどれくらい影響するかのデータを以下に示します。
CPU | 4K | WQHD | FHD |
---|---|---|---|
Core Ultra (シリーズ2) (2024/10) | |||
Core Ultra 9 285K | 97.5 | 93.3 | 87.9 |
Core Ultra 7 265K | 97.1 | 92.2 | 85.9 |
Core Ultra 5 245K | 96.7 | 91.1 | 84.1 |
Ryzen 9000シリーズ (2024/08) | |||
Ryzen 9 9950X | 98 | 92.4 | 89.2 |
Ryzen 9 9900X | 98 | 92.2 | 88.2 |
Ryzen 7 9800X3D | 100 | 100 | 100 |
Ryzen 7 9700X | 97.5 | 92.2 | 88.8 |
Ryzen 5 9600X | 97.8 | 92.5 | 88.4 |
Ryzen 8000シリーズ (2024/02) | |||
Ryzen 5 8500G | 87.8 | 78.8 | 68.4 |
第14世代Core (2023/10) | |||
Core i9-14900K | 98.9 | 95.9 | 92.8 |
Core i7-14700K | 98.5 | 94.9 | 91 |
Core i5-14600K | 97.5 | 92.3 | 87.1 |
Core i3-14100 | 91.5 | 79.5 | 68.4 |
第13世代Core (2022/10) | |||
Core i9-13900K | 98.7 | 95.6 | 92.3 |
Core i7-13700K | 98.2 | 94 | 90.3 |
Core i5-13600K | 97.1 | 91.3 | 85.3 |
Core i5-13400F | 93.5 | 84.2 | 74.3 |
Ryzen 7000シリーズ (2022/09) | |||
Ryzen 9 7950X3D | 99.5 | 94.6 | 91.7 |
Ryzen 9 7950X | 98 | 92.6 | 87.8 |
Ryzen 9 7900X | 97.9 | 92.1 | 86.9 |
Ryzen 9 7900 | 97.3 | 90.6 | 85 |
Ryzen 7 7800X3D | 99.7 | 97.2 | 95.9 |
Ryzen 7 7700X | 97.7 | 91.9 | 87 |
Ryzen 7 7700 | 97.2 | 91.1 | 86.4 |
Ryzen 5 7600X | 96.7 | 90.8 | 85.3 |
Ryzen 5 7600 | 96.4 | 89.6 | 84 |
第12世代Core (2021/11) | |||
Core i9-12900K | 97.2 | 91.3 | 84.8 |
Core i7-12700K | 96.6 | 89.7 | 82.8 |
Core i5-12600K | 94.7 | 86.5 | 77.9 |
Core i5-12400F | 92.5 | 83 | 72.7 |
Core i3-12100F | 88.6 | 76.5 | 64.8 |
第11世代Core (2021/03) | |||
Core i9-11900K | 91.7 | 83.3 | 73.7 |
Core i7-11700K | 90.9 | 82.2 | 72.5 |
Core i5-11600K | 89.9 | 80.3 | 69.5 |
Core i5-11400F | 85.4 | 69.5 | 58.2 |
Ryzen 5000シリーズ (2020/11) | |||
Ryzen 9 5950X | 95.2 | 87 | 78.2 |
Ryzen 9 5900X | 94.8 | 86.1 | 76.8 |
Ryzen 7 5800X3D | 97.9 | 91.7 | 84.8 |
Ryzen 7 5800X | 93.3 | 83.3 | 73.4 |
Ryzen 7 5700X | 92.7 | 82.7 | 72.1 |
Ryzen 5 5600X | 92.8 | 82.7 | 72.1 |
Ryzen 7 5700G | 88.5 | 75.8 | 64.7 |
Ryzen 3000シリーズ (2019/07) | |||
Ryzen 9 3900X | 88.9 | 74.5 | 62.5 |
Ryzen 7 3700X | 88.3 | 73.3 | 61 |
Ryzen 5 3600 | 87.1 | 69.6 | 57.4 |
Ryzen 3 3300X | 85.5 | 66.8 | 55.1 |
上の表はRyzen 7 9800X3Dの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したデータです。14個のゲームで計測した平均フレームレートの平均値から算出したもので、4K(2160p)、WQHD(1440p)、FHD(1080p)の3種類の解像度で測定されています。また、GPUにはGeForce RTX 4090を使用しています。
一般的に高解像度よりも低解像度の方がCPUの影響力は大きくなりますが、上記のデータもまさにそういった傾向を見せています。4Kにおいては最高と最低の差は14.6ポイント程度ですが、FHDにおいては何と44.9ポイントも差が付いています。40~50%も性能が落ちるということは、FHDにおいてGeForce RTX 4090がGeForce RTX 4060 Ti相当になるということになりますが、これでは良いGPUの意味を台無しにしてしまいかねません。
ただし、これはハイエンドGPUのGeForce RTX 4090だからこその数字である点に注意が必要です。CPUの影響力はGPU性能が高いほど大きくなるという特徴もあるからです。一応の目安としては、GeForce RTX 3070辺りから上のGPUであれば、CPUの性能にも気を配った方が良さそうです。
詳細は以下のページでお話ししていますので、興味のある人はご一読下さい。
上記のページのまとめと現在のおすすめゲーミングCPUのランキングをスペックごとに挙げると、以下のようになります。
順位 | ハイエンド (RTX 4070 Ti以上) | ハイクラス (RTX 3070以上) | ミドルクラス |
---|---|---|---|
1位 | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 5 7600X |
2位 | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 5 9600X |
3位 | Core i9-14900K | Ryzen 7 7700X | Ryzen 5 7600 |
以上により、GeForce RTX 4070 Ti SUPERに合わせるCPUは、ボトルネックを避けるため、それなりに高性能にしておいた方が良いでしょう。セオリー通り、Core i7 / Ryzen 7以上をおすすめします。
メモリに関しては速度も重要ですが、何よりも容量に気を付ける必要があります。メモリ容量は豊富にあってもそれほど意味はありませんが、不足するとはっきりと体感できるレベルでPCの速度を遅くするからです。
ハイクラスPCであれば、32GBがセオリーです。16GBでも問題はないかもしれませんが、足りなかった場合のダメージの大きさを考えると、おすすめすることはできません。
ストレージ(SSDなどの記憶装置)に関しては、高速なM.2 / NVMe(PCIe)接続のSSDが主流となって久しいですが、最新のPCIe 5.0やPCIe 4.0規格のSSDは、理論上は圧倒的な速度となっていますが、体感差はあまりないかあってもそれほど気にならないというのが実際のところです。
よって、現時点ではこれらにこだわる必要はないとは思いますが、ダウングレードが行えないモデルもありますので、考慮には入れておいても良いかもしれません。
まずはGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載ゲーミングPCの価格一覧表をご覧頂きたいと思いますが、バランスを考慮して以下の条件を満たす構成に限定していますので、ご注意下さい。
他の条件で比較を行いたいようでしたら、是非BTOゲーミングPC価格チェッカーを試して頂ければと思います。
CPU | Ryzen 7 9800X3D Ryzen 9 7950X3D Ryzen 9 7900X3D Ryzen 7 7800X3D Core i9-14900K(F) Core i7-14700K(F) |
---|---|
メモリ | 32GB |
SSD | 1TB |
モデル名 | 価格 | GPU | CPU | CS | メモリ | ストレージ | OS | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
容量 | 枚数 | 規格 | メイン | サブ | ||||||
▶ LV R7B6- R97X-UTX | ¥343,800 | RTX4070TiSp | R7 9700X | AMD B650 | 32GB (+14,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R7B6- LCR78D-UT1X-PAL | ¥358,800 (+15,000) | RTX4070TiSp | R7 7800X3D | AMD B650 | 32GB (+14,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R78P- LC265K-UTX | ¥369,800 (+26,000) | RTX4070TiSp | Ultra 7 265K | Intel Z890 | 32GB | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R7B6- LCR98D-UTX | ¥369,800 (+26,000) | RTX4070TiSp | R7 9800X3D | AMD B650 | 32GB | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R7B6- LCR99X-UTX | ¥380,800 (+37,000) | RTX4070TiSp | R9 9900X | AMD B650 | 32GB (+14,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R7B6- LCR99W-UTX | ¥388,800 (+45,000) | RTX4070TiSp | R9 9950X | AMD B650 | 32GB (+14,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R78P- LC285K-UTX | ¥419,800 (+76,000) | RTX4070TiSp | Ultra 9 285K | Intel Z890 | 32GB (+10,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
▶ LV R77A- LC149KF-UTX | ¥433,800 (+90,000) | RTX4070TiSp | i9-14900KF | Intel Z790 | 32GB (+14,000) | 2 | DDR5-4800 | 1TB (PCIe 4) | - | Win 11 Home |
モデル名をクリックすると、詳細なスペック表と販売ページへのリンクが表示されます。
このデータを基にしたGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載ゲーミングPCのおすすめランキングは以下の通りです。
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER (16GB) |
メモリ | 32GB (DDR5-4800, 16GBx2) |
ストレージ | 1TB (M.2/NVMe) |
チップセット | AMD B650 |
電源 | 750W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥369,800 (税込) |
セオリーとしては、やはりRyzen 7 9800X3Dを搭載したモデルということになりますが、その最安はLEVEL-R7B6-LCR98D-UTX(¥369,800)です。
全体の最安より26,000円ほど高くはなりますが、かなりパワーのあるGeForce RTX 4070 Ti SUPERですから、最高のゲーミング性能を持つCPUを合わせておくことが望ましいでしょう。
よって、おすすめの1位にはLEVEL-R7B6-LCR98D-UTX(¥369,800)を挙げたいと思います。
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 7800X3D |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER (16GB) |
メモリ | 16GB (DDR5-4800, 8GBx2) |
ストレージ | 1TB (M.2/NVMe) |
チップセット | AMD B650 |
電源 | 750W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥344,800 (税込) |
Ryzen 7 9800X3Dが登場するまでのチャンピオンがRyzen 7 7800X3Dです。Ryzen 7 9800X3Dには性能で少し及びませんが、ワットパフォーマンス(電力効率)ではRyzen 7 7800X3Dに分がありますので、トータルで見ると劣っている訳ではありません。
とはいえ、このクラスではやはり性能第一ですから、Ryzen 7 9800X3Dを1位に挙げましたが、率直にいって好みの問題かと思いますので、Ryzen 7 7800X3Dという選択肢も充分におすすめできます。
よって、2位にはRyzen 7 7800X3Dを採用するLEVEL-R7B6-LCR78D-UT1X-PAL(¥358,800)を挙げます!
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 9700X |
GPU | GeForce RTX 4070 Ti SUPER (16GB) |
メモリ | 16GB (DDR5-4800, 8GBx2) |
ストレージ | 1TB (M.2/NVMe) |
チップセット | AMD B650 |
電源 | 750W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥329,800 (税込) |
最後は少し視点を変えて価格を重視してみます。
とはいっても2位に挙げたRyzen 7 7800X3Dを採用するLEVEL-R7B6-LCR78D-UT1X-PAL(¥358,800)が最安から2番目のモデルですので、候補となるのは最安となるLEVEL-R7B6-R97X-UTX(¥343,800)のみです。
当モデルが採用するRyzen 7 9700Xはゲーミング性能では~X3Dシリーズには及びませんが、後者はシングルスレッド性能に弱点がありますので、シングル性能を重視するのであればRyzen 7 9700Xという選択肢は十分にアリということができるでしょう。
ただ、価格差が15,000円ほどしかありませんので、あまりコスパの良さを感じないというのが率直なところです。