【2022/11】おすすめゲーミングCPU

最終更新日 : 2022/11/07

ゲーミングPCにおいて、CPUはGPUに次いで重要なパーツです。ゆえに、その選び方は慎重かつ大胆でなければなりません。

とはいえ、目的や目標がある程度はっきりしていれば、選び方自体はそれほど難しくはありませんので、過度に恐れる必要もありません。

ここではゲーミングPC向けCPU選びのセオリーと最新おすすめCPUについて、お話しします。

ゲーミングPC向けCPUの選び方

早速ですが、以下の表をご覧下さい。

GPU4KWQHDFHD
第13世代Core (2022/10)
Core i9-13900K100.0100.0100.0
Core i7-13700K99.799.498.9
Core i5-13600K99.598.897.5
第6世代Ryzen (2022/09)
Ryzen 9 7950X98.994.892.1
Ryzen 9 7900X98.594.491.5
Ryzen 7 7700X98.795.292.1
Ryzen 5 7600X97.694.189.9
第12世代Core (2021/11)
Core i9-12900K100.098.196.0
Core i7-12700K99.797.094.1
Core i5-12600K99.394.790.6
Core i5-12400F98.790.184.1
第11世代Core (2021/03)
Core i9-11900K96.488.082.4
Core i5-11600K95.184.478.1
Core i5-11400F93.680.871.7
第4世代Ryzen (2020/11)
Ryzen 9 5950X98.291.085.1
Ryzen 9 5900X98.090.684.4
Ryzen 7 5800X3D99.094.288.6
Ryzen 7 5800X97.789.683.0
Ryzen 5 5600X97.086.179.2
Ryzen 5 560096.585.178.0
Ryzen 7 5700G93.982.174.8
第3世代Ryzen (2019/07)
Ryzen 9 3900X96.382.174.3
Ryzen 7 3700X96.582.474.1
Ryzen 5 3600X94.979.971.7

上の表はCore i9-13900Kの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したものです。12個のゲームで計測した平均フレームレートの平均値から算出したもので、4K(2160p)WQHD(1440p)FHD(1080p)の3種類の解像度で測定されています。また、GPUにはGeForce RTX 3080を使用しています。

上記のテストを含めたCPUの性能については、以下のページでお話ししていますので、是非ご覧下さい。

CPU性能が必要とされそうな4Kですが、ご覧の通り、最高と最低の差は10%もありません。逆にFHDでは30%も差が付いています。

これは、解像度が低いほど1フレーム当たりの描画の負荷(GPUへの負荷)が軽くなって、フレームレートが上がることが理由であると考えられます。フレームの数が増えると、その分CPUが処理するデータ量も増えるため、CPUへの負荷が高くなるのです。

つまり、とにかく高いフレームレートを追求するのであれば、CPUにもこだわらなければならないということです。

ただし、これにはCPU依存度も関係してきます。

CPU依存度とは、その名の通りCPUの性能がパフォーマンスに関与する度合いのことです。例えばシミュレーションゲームのようなプログラム側が多くの思考を必要とするゲームほどCPU依存度は高くなる傾向にあります。ただ、プログラムの設計や効率が悪い場合もCPUへの負荷は高くなりますので、一概にはいえません。

よって、CPU依存度の低いソフトがターゲットだったり、GPUがミドルクラスで高フレームレートが難しい環境だったりするのであれば、CPUは何でも良いということになります。しかし、それ以外の場合、特にハイクラスGPUを採用する場合は、依存度が不明な様々なソフトを使用することなども考えて、レベルに見合ったCPUを選んでおくべきです。


また、これはゲーミングPC向けCPUに限った話ではありませんが、内蔵グラフィックス(iGPU)の有無も重要なポイントになります。

ディスプレイにグラフィックデータを送ることがGPUのお仕事ですが、これを専用に行うグラフィックボードが故障した場合、替えのグラボがなければPCを使うことさえできなくなってしまいます。

しかし、CPUにiGPUが備わっていれば、PCが使えないという最悪の状況を防ぐことができるのです。特に不具合の原因を特定していく時に、ディスプレイに表示できないという状態は致命的になります。グラボの故障を疑って買い替えたものの実際はケーブルの不具合だった、というような話を良く耳にしますが、こういった事態は絶対に避けなければなりません。

よって、予備のグラボがない場合にはiGPUがあるIntelのFなしCPUとAMDの7000番台CPUにしておくことを強くおすすめします。




PCは稼働している間、ゲームだけでなく数多くのプログラムを動かし続けますので、これを処理するパーツであるCPUの性能は全体の挙動に大きな影響を及ぼします。よって、ゲーム中でも多少はパワーに余裕のあるCPUを選んでおくことが重要です。

それでは、ここからはゲーミングPC向けCPUについて、お話ししていこうと思います。

先ほどご紹介した性能表など参考に、現在のゲーミングPC向け鉄板CPUを挙げるならば、以下のようになります。

スペック 目標fps CPU
ハイエンド 4K: 80 fps~
FHD: 160 fps~
Core i9-13900K / KF
Core i7-13700K / KF
Core i5-13600K / KF
Core i9-12900KS / K / KF
Core i7-12700K / KF
Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7900X
Ryzen 7 7700X
Ryzen 7 5800X3D
ハイスペック 4K:
60~80 fps
FHD:
120~160 fps
第12世代 Core i5以上
第5世代 Ryzen 5以上
ミドルスペック 4K: ~60 fps
FHD: ~120 fps
基本的に不問

各GPUがどれくらいのフレームレートを達成できるかなど、GPUの性能に関するデータについては、以下のページでご確認下さい。

CPUの基本的なターゲットからすると、Core i9 / Ryzen 9ハイエンドCore i7 / Ryzen 7ハイスペックCore i5 / Ryzen 5ミドルスペックということになります。しかし、実性能において上位クラス並の性能を持つ下位クラスCPUもありますので、この点を加味する必要があります。それぞれのクラスに分けて、お話しします。

ハイエンド向けおすすめCPU

スペック 目標fps CPU
ハイエンド 4K: 80 fps~
FHD: 160 fps~
Core i9-13900K / KF
Core i7-13700K / KF
Core i5-13600K / KF
Core i9-12900KS / K / KF
Core i7-12700K / KF
Ryzen 9 7950X
Ryzen 9 7900X
Ryzen 7 7700X
Ryzen 7 5800X3D

ハイエンドGPUに合わせるCPUには、FHD解像度においてCore i9-13900K比で90%以上の性能を持つCPUをおすすめします。

90%というと高すぎるように思われるかもしれませんが、別のいい方をするとCore i9-13900Kと比べて、フレームレートが10%ダウンするということです。この数字は場合によってはGPUのランク1つ分の差に相当しますので、CPUの違いだけでGPUの格が1つ下がってしまうことと同じ意味になってしまいかねないのです。

CPU、GPUのランクを上げ下げしてコスパを比べてどちらがお得かを割り出すことも重要ですが、忘れてはならないのはハイエンド帯は絶対性能を追求する人向けということです。端的にいうと、ケチったパーツがボトルネックとなって性能に蓋がされてしまうことは、非常に後悔の大きい買い方になってしまいますので、できる限り避けるべきなのです。


さて、先ほどの表はGeForce RTX 3080というハイエンド級GPUを用いて測定されたデータですが、現在の文字通りのハイエンドGPUGeForce RTX 4090GeForce RTX 3080よりも30~40%ほども高い性能を持っています。

つまり、同じスペック帯に属していても、上位と下位ではかなりの性能差があるということです。現在は最新世代のGeForce RTX 4090がずば抜けた存在ですので、上位ハイエンドは当GPUのみが該当するといえるでしょう。

GPU性能が上がるほど要求されるCPU性能も高くなりますので、GeForce RTX 3080でCore i9-13900K比90%だったCPUは、GeForce RTX 4090ではさらに相対値が下がることになる訳です。よって、上位ハイエンドクラスではさらにCPUを絞る必要があります


結論からいうと、上位ハイエンドクラスには、素直に現在のハイエンドCPUであるCore i9-13900Kを合わせることをおすすめします。先ほどのデータでは1ランク下のCore i7-13700K(FHD: 98.9%とは1.1%とわずかな差しかありませんが、実は両CPUのシングルスレッド性能は5%以上の差があるのです。それだけCore i9-13900Kのパワーがずば抜けているということですが、ハイエンド中のハイエンドであることを考えると、この差は決して小さくありません。

どうしてもコストを下げたい場合でも、1ランク下のCore i7-13700Kまでにしておいた方が良いでしょう。先ほどのデータだけでいうならばあまり差がないように見えるCPUも、シングルスレッド性能を含め細かい部分で穴があることが多いからです。


以上により、上位ハイエンドクラスには、Core i9-13900Kを合わせることをおすすめします。


下位ハイエンドクラスには、表中のCPUであれば何でも良いとは思いますが、おすすめとしては性能と価格のバランスに優れるCore i7-13700Kを挙げたいと思います。

ハイスペック向けおすすめCPU

スペック 目標fps CPU
ハイスペック 4K:
60~80 fps
FHD:
120~160 fps
第12世代 Core i5以上
第5世代 Ryzen 5以上

ハイエンド向けおすすめCPUGPU性能が上がるほど要求されるCPU性能も高くなるとお話ししましたが、ハイスペックGPUは性能比較表で用いられたGeForce RTX 3080よりも性能の低いレベル帯ですので、CPUにかかる負荷は小さくなります。つまり、数値が全体的に上がるということです。

よって、そもそもCPUにそれほどのハイパワーが求められないのに加えて、CPUによる相対的な差も縮まる訳ですから、選択の幅が大きく広がることになります。

そこで、ハイスペックGPUに合わせるCPUには、FHD解像度においてCore i9-13900K比で80%以上の性能を持つCPUをおすすめしたいと思います。

強い根拠がある訳ではありませんが、決して低くはないGPU性能の足を引っ張ることはやはり避けたいですから、それ相応のパワーは確保しておきたいのです。

ただ、あまり厳密に線を引く必要もありませんので、Ryzen 5 5600(FHD: 78.0%程度であれば許容範囲内といっても良いと思います。

逆にCore i9-11900K(FHD: 82.4%は条件は満たしていますが、2世代前のハイエンドCPUで選ぶうま味がすでにありませんので、除外した方が良いでしょう。

また、Ryzen 7 5700G(FHD: 74.8%Ryzen 7 5800X(FHD: 83.0%と同程度のパワーを持つCPUですが、PCIe(PCI Express)のバージョンの古さなどが影響してか上記テストでは良い結果が出ていませんので、避けた方が無難かと思います。


さて、基本となる考え方は以上ですが、このクラスでもやはり上位と下位では20~30%ほどの性能差がありますので、上位ハイスペッククラスにはそれ相応のCPUを合わせるべきです。

となると、Core i9-13900K比で90%以上というのが安心できるラインといえそうですが、ハイエンドとは違ってそこまでシビアではありませんので、コスパ重視の選び方でも良いでしょう。とはいえ、シングルスレッド性能のことを考えると、やはり第一候補は第13世代Coreになるかと思います。


以上により、上位ハイスペッククラスには、余裕を見てCore i7-13700Kを合わせることをおすすめします。


下位ハイスペッククラスには、このクラスでの鉄板といっても過言ではないCore i5-13600Kを合わせることをおすすめします。

ミドルスペック向けおすすめCPU

スペック 目標fps CPU
ミドルスペック 4K: ~60 fps
FHD: ~120 fps
基本的に不問

ゲームにもよりますが、ミドルスペック帯でもFHD: 100fps近くまでは可能ですので、それなりのCPUパワーを備えていた方が良いことは確かでしょう。

しかし、このクラスではGPUの足を引っ張らないようCPUに気を遣うよりも、素直にGPUの格を上げる方が確実でコスパもずっと良いですから、無理に高性能CPUを選ぶ必要はありません

よって、表の通り、ミドルスペック帯ではCPUは基本的に不問です。

強いていうならば、PCを長く使ったり、将来的にハイクラスGPUに換装したりを考えている場合にはCore i7Ryzen 7クラスにしておいた方が良いとは思いますが、この辺りはお好みでといったところです。


以上により、ミドルスペッククラスには、王道といえるCore i5-13600Kや1世代古いですがCore i5-12600K辺合わせることをおすすめします。


もっと価格を抑えたいのであれば、シングルスレッド性能が高いCore i5-12400FなどのKなしのCore i5もおすすめです。