ゲーミングPCにおいて、CPUはGPU(グラフィックボード)に次いで重要なパーツです。ゆえに、その選び方は慎重かつ大胆でなければなりません。
とはいえ、目的や目標がある程度はっきりしていれば、選び方自体はそれほど難しくはありませんので、過度に恐れる必要もありません。
ここではゲーミングPC向けCPU選びのセオリーと最新おすすめCPUについて、お話しします。
早速ですが、各CPUのゲーミング性能に関するデータをご覧頂きます。
以下の表はRyzen 7 9800X3Dの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したもので、14個のゲーム(内4つはレイトレーシング利用)で計測した平均フレームレートの平均値から算出したデータです。
4K(2160p)、WQHD(1440p)、FHD(1080p)の3種類の解像度で測定されていて、GPUにはGeForce RTX 4090を使用しています。
CPU | 4K | WQHD | FHD |
---|---|---|---|
Core Ultra (シリーズ2) (2024/10) | |||
Core Ultra 9 285K | 97.5 | 93.3 | 87.9 |
Core Ultra 7 265K | 97.1 | 92.2 | 85.9 |
Core Ultra 5 245K | 96.7 | 91.1 | 84.1 |
Ryzen 9000シリーズ (2024/08) | |||
Ryzen 9 9950X | 98 | 92.4 | 89.2 |
Ryzen 9 9900X | 98 | 92.2 | 88.2 |
Ryzen 7 9800X3D | 100 | 100 | 100 |
Ryzen 7 9700X | 97.5 | 92.2 | 88.8 |
Ryzen 5 9600X | 97.8 | 92.5 | 88.4 |
Ryzen 8000シリーズ (2024/02) | |||
Ryzen 5 8500G | 87.8 | 78.8 | 68.4 |
第14世代Core (2023/10) | |||
Core i9-14900K | 98.9 | 95.9 | 92.8 |
Core i7-14700K | 98.5 | 94.9 | 91 |
Core i5-14600K | 97.5 | 92.3 | 87.1 |
Core i3-14100 | 91.5 | 79.5 | 68.4 |
第13世代Core (2022/10) | |||
Core i9-13900K | 98.7 | 95.6 | 92.3 |
Core i7-13700K | 98.2 | 94 | 90.3 |
Core i5-13600K | 97.1 | 91.3 | 85.3 |
Core i5-13400F | 93.5 | 84.2 | 74.3 |
Ryzen 7000シリーズ (2022/09) | |||
Ryzen 9 7950X3D | 99.5 | 94.6 | 91.7 |
Ryzen 9 7950X | 98 | 92.6 | 87.8 |
Ryzen 9 7900X | 97.9 | 92.1 | 86.9 |
Ryzen 9 7900 | 97.3 | 90.6 | 85 |
Ryzen 7 7800X3D | 99.7 | 97.2 | 95.9 |
Ryzen 7 7700X | 97.7 | 91.9 | 87 |
Ryzen 7 7700 | 97.2 | 91.1 | 86.4 |
Ryzen 5 7600X | 96.7 | 90.8 | 85.3 |
Ryzen 5 7600 | 96.4 | 89.6 | 84 |
第12世代Core (2021/11) | |||
Core i9-12900K | 97.2 | 91.3 | 84.8 |
Core i7-12700K | 96.6 | 89.7 | 82.8 |
Core i5-12600K | 94.7 | 86.5 | 77.9 |
Core i5-12400F | 92.5 | 83 | 72.7 |
Core i3-12100F | 88.6 | 76.5 | 64.8 |
第11世代Core (2021/03) | |||
Core i9-11900K | 91.7 | 83.3 | 73.7 |
Core i7-11700K | 90.9 | 82.2 | 72.5 |
Core i5-11600K | 89.9 | 80.3 | 69.5 |
Core i5-11400F | 85.4 | 69.5 | 58.2 |
Ryzen 5000シリーズ (2020/11) | |||
Ryzen 9 5950X | 95.2 | 87 | 78.2 |
Ryzen 9 5900X | 94.8 | 86.1 | 76.8 |
Ryzen 7 5800X3D | 97.9 | 91.7 | 84.8 |
Ryzen 7 5800X | 93.3 | 83.3 | 73.4 |
Ryzen 7 5700X | 92.7 | 82.7 | 72.1 |
Ryzen 5 5600X | 92.8 | 82.7 | 72.1 |
Ryzen 7 5700G | 88.5 | 75.8 | 64.7 |
Ryzen 3000シリーズ (2019/07) | |||
Ryzen 9 3900X | 88.9 | 74.5 | 62.5 |
Ryzen 7 3700X | 88.3 | 73.3 | 61 |
Ryzen 5 3600 | 87.1 | 69.6 | 57.4 |
Ryzen 3 3300X | 85.5 | 66.8 | 55.1 |
続いて、上記と同種ながら少し古いバージョンのデータをご覧頂きます。こちらはCore i9-13900Kの性能を100とした場合のデータで、GPUにGeForce RTX 3080を使用しています。
CPU | 4K | WQHD | FHD |
---|---|---|---|
第13世代Core (2022/10) | |||
Core i9-13900K | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
Core i7-13700K | 99.7 | 99.4 | 98.9 |
Core i5-13600K | 99.5 | 98.8 | 97.5 |
第6世代Ryzen (2022/09) | |||
Ryzen 9 7950X | 98.9 | 94.8 | 92.1 |
Ryzen 9 7900X | 98.5 | 94.5 | 91.5 |
Ryzen 7 7700X | 98.7 | 95.2 | 92.1 |
Ryzen 7 7700 | 98.6 | 95.0 | 91.3 |
Ryzen 5 7600X | 98.6 | 94.1 | 89.9 |
Ryzen 5 7600 | 98.2 | 93.2 | 88.3 |
第12世代Core (2021/11) | |||
Core i9-12900K | 100.0 | 98.1 | 96.0 |
Core i7-12700K | 99.7 | 97.0 | 94.1 |
Core i5-12600K | 99.3 | 94.7 | 90.6 |
Core i5-12600 | 99.1 | 93.3 | 87.3 |
Core i5-12400F | 98.7 | 90.1 | 84.1 |
Core i3-12300 | 98.2 | 87.8 | 79.9 |
Core i3-12100 | 97.9 | 87.1 | 78.5 |
第11世代Core (2021/03) | |||
Core i9-11900K | 96.4 | 88.0 | 82.4 |
Core i5-11600K | 95.1 | 84.4 | 78.1 |
Core i5-11400F | 93.6 | 80.8 | 71.7 |
第4世代Ryzen (2020/11) | |||
Ryzen 9 5950X | 98.2 | 91.0 | 85.1 |
Ryzen 9 5900X | 98.0 | 90.6 | 84.4 |
Ryzen 7 5800X3D | 99.0 | 94.2 | 88.6 |
Ryzen 7 5800X | 97.7 | 89.6 | 83.0 |
Ryzen 7 5700X | 97.4 | 88.3 | 81.3 |
Ryzen 5 5600X | 97.0 | 86.1 | 79.2 |
Ryzen 5 5600 | 96.5 | 85.1 | 78.0 |
Ryzen 7 5700G | 93.9 | 82.1 | 74.8 |
第3世代Ryzen (2019/07) | |||
Ryzen 9 3900X | 96.3 | 82.1 | 74.3 |
Ryzen 7 3700X | 96.5 | 82.4 | 74.1 |
Ryzen 5 3600X | 94.9 | 79.9 | 71.7 |
これらのデータを中心にゲーミングPCのCPU選びにおいて重要なポイントを解説していきます。
最高値と最低値の差を解像度ごとに見ると、1つ目のデータが4K: 14.6、WQHD: 33.2、FHD: 44.9、2つ目のデータが4K: 6.4、WQHD: 20.1、FHD: 28.3となっていますが、どちらも解像度が低いほどその差が大きくなっていることが分かります。
これは解像度が低いほどフレームレートが高くなることが原因です。
1つのフレームを生成するのにかかる時間は、単純にいうとCPUの処理時間 + GPUの処理時間です。グラフィック品質が上がると、どちらの仕事量も増えるためフレームレートは下がりますが、一般的にGPUの仕事量の増加分の方がより大きくなります。
つまり、解像度が高くなるほどGPUにかかる負荷がより大きくなって、相対的にCPUの影響力は小さくなるということです。
これはいい換えると、フレームレートが高い(グラフィック負荷が軽い)ほどCPUパワーが必要になるということでもあります。よって、FPSのようなフレームレートの重要度が高いゲームでは、CPUにもこだわる必要があるのです。
2つのデータに共通して存在するCPUで最高値を記録しているのはCore i9-13900K、最低値を記録しているのはCore i5-11400Fです。
2つのデータでCore i9-13900Kを100とした場合のCore i5-11400Fの数値を算出すると、1つ目のデータが4K: 86.5、WQHD: 72.7、FHD: 63.1、2つ目のデータが4K: 93.6、WQHD: 80.8、FHD: 71.7となります。
2つ目のデータの方がどの解像度でも数値が高くなっていますが、これは2つ目のデータではCore i5-11400Fの性能の落ち込みが小さくなっていることを意味しています。つまり、両CPUの影響力の差が縮まっている訳です。
その理由にはGPUの性能が関係しています。
使用されたGPUは、1つ目のデータがGeForce RTX 4090で2つ目のデータがGeForce RTX 3080ですが、前者は後者の1.5倍以上高い性能を持っています。
解像度が高いほどCPUの影響力は小さくなるでお話しした通り、フレームレートが高い(グラフィック負荷が軽い)ほどCPUパワーが必要となりますが、フレームレートはGPU性能に比例します。
つまり、GPUの性能が高くなればなるほどフレームレートが上がるため、CPUがボトルネックになりやすいということです。
少し古いのですが、ここでもう1つデータをご覧頂こうと思います。25のゲームで計測したフレームレートの平均値(FHD)のデータですが、こちらは先の2つのデータとは異なりGPUごとのテストになります。
データは2つあって、使用されているCPUが異なります。左側がRyzen 7 5800Xで右側がCore i9-13900Kですが、どちらも測定したゲームの種類と数が同じで、基本的な条件も非常に似ているため、CPUの違いをある程度正確に示したデータといって良さそうです。
GPU | Ryzen 7 5800X | Core i9- 13900K |
---|---|---|
RTX 4090 | 215.5 | 279.1 |
RX 7900 XTX | - | 251.7 |
RTX 4080 | 201.7 | 250.9 |
RX 7900 XT | - | 228.6 |
RTX 4070 Ti | - | 219.9 |
RTX 3080 | 158.0 | 178.7 |
RTX 3070 Ti | 140.3 | 153.8 |
RTX 3070 | 134.5 | - |
RX 6700 XT | 130.8 | - |
RTX 3060 Ti | 121.1 | - |
RX 6600 XT | 106.9 | - |
RTX 3060 | 94.8 | - |
RTX 3050 | 69.2 | - |
GTX 1660 SUPER | 66.1 | - |
RX 6500 XT | 47.6 | - |
格上のCore i9-13900Kの方がRyzen 7 5800Xよりも高い数値を示していますが、やはりGPUの性能が高いほどCPUによる差は大きくなっています。
GeForce RTX 3070 TiではCPUの違いにより10%ほどの差が付いていますが、これは1つ上のクラスのGeForce RTX 3080との差に近くなっています。別のいい方をするならば、CPUによりGPUのランクが1つ2つ変わることもあるということです。
右側のデータは下位GPUのデータがありませんので、正確なところは分かりませんが、GeForce RTX 3070 Tiなどのアッパーミドルクラス(上位ミドルクラス)以上のGPUはCPUにもある程度はこだわる必要があるといえそうです。
逆にミドルクラス以下であれば、それほどCPUにこだわる必要はありませんが、CPUは全体の挙動に影響を及ぼすことや多少なりともフレームレートを下げてしまうことを考えると、やはりそれなりのパワーを備えておくことが重要です。
これまでのGPUはパワーが不足していたため、4Kのフレームレートはそれほど高くありませんでした。これが2つ目のGeForce RTX 3080を使用したデータの4Kの数値にあまり差がなかったことの主な要因です。
しかし、最新のハイエンドGPU(GeForce RTX 4090)は、一昔前のFHD並の高フレームレートを出せるようになってきたため、4KならCPU性能はあまり必要ないというセオリーは崩れつつあります。
もちろん、同じ4Kでもゲームによって負荷が異なりますので一概にはいえませんが、狙っているフレームレートに応じたCPU選びが重要になってきていることは確かです。
高フレームレートを出すことが難しいミドルクラスGPUまでであれば、それほどCPUにこだわる必要はありませんが、おおよその目安としてGeForce RTX 3070 Ti以上のGPUにはそれなりにパワーのあるCPUを合わせたいところです。
これはゲーミングPC向けCPUに限った話ではありませんが、内蔵グラフィックス(iGPU)の有無も重要なポイントになります。
ディスプレイにグラフィックデータを送ることがGPUのお仕事ですが、これを専用に行うグラフィックボードが故障した場合、替えのグラボがなければPCを使うことさえできなくなってしまいます。
しかし、CPUにiGPUが備わっていれば、PCが使えないという最悪の状況を防ぐことができるのです。特に不具合の原因を特定していく時に、ディスプレイに表示できないという状態は致命的になります。グラボの故障を疑って買い替えたものの実際はケーブルの不具合だった、というような話を良く耳にしますが、こういった事態は絶対に避けなければなりません。
IntelのF付きCPUとAMDの5000番台までのCPUにはiGPUが備わっていませんので、予備のグラボがない場合にはこれらのCPUは避けることを強くおすすめします。
CPU依存度の影響も決して小さくはありません。
CPU依存度とは、その名の通りCPUの性能がパフォーマンスに関与する度合いのことです。例えばシミュレーションゲームのようなプログラム側が多くの思考を必要とするゲームほどCPU依存度は高くなる傾向にあります。ただ、プログラムの設計や効率が悪い場合もCPUへの負荷は高くなりますので、一概にはいえません。
よって、CPU依存度の低いソフトがターゲットだったり、GPUがミドルクラスで高フレームレートが難しい環境だったりするのであれば、そこまでCPUにこだわる必要はないということになります。
しかし、それ以外の場合、特にハイクラスGPUを採用する場合は、依存度が不明な様々なソフトを使用することなども考えて、レベルに見合ったCPUを選んでおくべきです。
PCは稼働している間、ゲームだけでなく数多くのプログラムを動かし続けますので、これを処理するパーツであるCPUの性能は全体の挙動に大きな影響を及ぼします。よって、ゲーム中でも多少はパワーに余裕のあるCPUを選んでおくことが重要です。
ここではゲーミングPC向けのおすすめCPUをランキング形式で挙げていきますが、その前に前項でお話ししたことをまとめておきます。CPU選びの重要なポイントになりますので、しっかりと理解して読み進めてください。
以上を踏まえた上で、現在のおすすめゲーミングCPUのランキングをスペックごとに挙げると、以下のようになります。
順位 | ハイエンド (RTX 4070 Ti以上) | ハイクラス (RTX 3070以上) | ミドルクラス |
---|---|---|---|
1位 | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 5 7600X |
2位 | Ryzen 7 7800X3D | Ryzen 7 9800X3D | Ryzen 5 9600X |
3位 | Core i9-14900K | Ryzen 7 7700X | Ryzen 5 7600 |
ハイエンドにおけるおすすめCPUの1位は、Ryzen 7 9800X3Dです。ゲームに抜群の強さを見せるRyzenのX3Dシリーズの最新モデルですが、旧世代のRyzen 7 7800X3Dのパワーアップ版といった位置付けになります。
ただし、これは性能アップという意味だけではありません。というのも、TDPこそ両者ともに120Wと並んでいますが、実際の消費電力はRyzen 7 9800X3Dの方が上でその分性能も高くなっているのです。
CPUやGPU、SSDなどの半導体において、消費電力は非常に重要なパラメータです。消費電力が上がるということは発熱量が増えるということですが、熱を上手く処理できなければ性能にストップが掛かってしまうのです。極論的にいうと、熱の問題がなければ消費電力を上げることで性能を何倍にも引き上げることが可能になります。
実は、Ryzen 7 7800X3Dは構造上の問題で廃熱処理が難しく、電力を上げることができなかったのです。Ryzen 7 9800X3Dはこれを克服して、電力を上げて性能を引き出すことができるようになったということです。
よって、性能のRyzen 7 9800X3D、ワットパフォーマンスのRyzen 7 7800X3Dということになる訳ですが、ハイエンドでは何よりも性能が大事ですから、ここでのおすすめ1位にはRyzen 7 9800X3Dを、2位にRyzen 7 7800X3Dを挙げたいと思います。
ただ、現在前者は品不足、後者は値上がりと非常に購入しづらい状況となっています。しばらく待つか、どうしても欲しいのであれば見つけ次第確保しておいた方が良いかもしれません。
3位にはIntelのハイエンド級CPUCore i9-14900K(F)を挙げますが、第13世代Coreと第14世代Coreの上位モデルは電力回りに大きな問題を抱えていたり、単純な性能でAMDに負けていたりしますので、現状おすすめしにくいというのが率直な評価です。
とはいえ、Intel向きのソフトも少なくなく、またシングルスレッド性能が高かったりもしますので、Intel CPUもそれほど悪い選択肢という訳でもありません。
それから、Intelの最新世代のハイエンドCPUCore Ultra 9 285Kに関してですが、この世代はワットパフォーマンスはまずまずながら肝心の性能がイマイチですので、ハイエンド帯では避けた方が無難でしょう。
先におすすめのトップ2からいうと、1位がRyzen 7 7800X3Dで2位がRyzen 7 9800X3Dとなります。ハイエンドのトップ2が丁度入れ替わる形となっています。それぞれの特徴は前述の通りですので、そちらを参照してください。
ハイクラスで両者が入れ替わったのは、ハイエンドほどの性能が必要ないというのが主な理由になります。であれば、先代のチャンピオンであり、かつ抜群のワットパフォーマンスを誇るRyzen 7 7800X3Dはこのクラスでは文句なしの1位ということになります。
ただ、今後は世代交代によりRyzen 7 7800X3Dの姿は徐々に減り、Ryzen 7 9800X3Dに置き換わっていくことが予想されますので、Ryzen 7 7800X3Dが欲しい人は早めに入手しておいた方が良いでしょう。
ハイクラスの3位にはRyzen 7 7700Xを挙げたいと思います。
性能やコスパを考えるとCore i7-14700K(F)辺りが良いのですが、不具合が気になるのとそれほど性能が必要なクラス帯でもありませんので、Ryzen 7 7700Xの方を候補としました。
最新のRyzen 7 9700Xでも良いのですが、新しいだけあってコストパフォーマンスが余り良くない点が気になります。またRyzen 5だとゲーミング性能は問題ありませんが、それほど余裕がある訳でもないことと全体のバランスを考えて、これも候補から外しました。
このクラスではCore Ultra 5やCore i5、Ryzen 5で充分ですので、コストパフォーマンス重視の選び方で良いでしょう。余裕が欲しければ1つ格上げするのもおすすめです。
ここでもやはりおすすめはRyzenですが、性能ならRyzen 5 9600X、コスパやワッパも加味するならRyzen 5 7600Xということになるでしょう。
とすると、それほど性能にこだわる必要がないですから、おすすめの1位はRyzen 5 7600X、2位はRyzen 5 9600Xという評価になります。
3位にはRyzen 5 7600を挙げたいと思います。
Intel CPUならばCore i5-14600K(F)が最適なのですが、やはり不具合が気になりますのでできれば避けた方が良いでしょう。
Ryzen 5 7600はRyzen 5 7600Xの下位モデルという位置付けのCPUで、クロック周波数とTDPがやや引き下げられています。ただ、性能に大きく影響するような差はありませんので、このクラスでは充分におすすめできるモデルです。