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【2020/03】ゲーミングノートPCの選び方とおすすめBTOノートPC

最終更新日 : 2020/03/28

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PCは「熱」に弱いため、排熱に難のある「小型PC」や「ノートPC」は、あまりおすすめできません。

まして、CPUもGPUもフル稼働になりがちな「ゲーミングPC」となると、なおさらです。

よって、ゲーミングPCの第一候補は、「大型ケース」の「デスクトップPC」ということになるのですが、様々な事情によりノートPCでなければならないという人もいることでしょう。

ここでは、「ゲーミングノートPC」に関して知っておいて欲しいことについて、お話ししています。

また、各GPUを搭載した「BTOゲーミングノートPC」を構成をそろえながら徹底比較し、お得でCP(コスパ)の高いモデルを調査して「おすすめPC」をご紹介していますので、参考にして頂ければと思います。

BTOゲーミングノートPC

GPUで選ぶ

以下に、各GPUを搭載した「BTOゲーミングノートPC」の紹介ページを記載します。

スペックGPUBTO価格
ハイエンド
[4K/60fps]
[FHD/120fps]
RTX 2080 ¥395,000
~¥330,000
ハイスペック
[4K/30fps~]
[FHD/60fps~]
RTX 2070 ¥310,000
~¥170,000
RTX 2060 ¥260,000
~¥140,000
GTX 1080 -
ミドルスペック
[FHD/~60fps]
GTX 1660 Ti ¥170,000
~¥145,000
GTX 1650 ¥130,000
~¥100,000
GTX 1060 -
GTX 1050 Ti -
GTX 1050 -

それぞれの特徴や選び方については、ゲーミングノートPCの選び方でお話ししていますので、参考にして頂ければと思います。

ゲーミングノートPCの選び方

基本的な選び方は「ゲーミングデスクトップPC」と同じですので、以下のページもご一読下さい。

「ゲーミングPCの選び方」とCP(コスパ)に優れた「おすすめBTOパソコン」をご紹介しています。

ここでは、ゲーミングノートPC特有の問題や注意点を中心に、お話しします。

ノートPCのメリットとデメリット

デスクトップPCと比べてのノートPCのメリットといえば、コンパクトで持ち運びが可能という点に尽きるでしょう。性能やCP(コストパフォーマンス)で劣り、耐久性にも不安があるノートPCですが、そのメリットだけで充分考慮するに値します。

ただし、ゲーミングノートPCとなると、このメリットが少し薄れてしまうのです。

その理由は「熱対策」です。ゲーミングノートは、dGPU(グラフィックボード)やそれなりに高性能なCPUを積んでいるものですが、これらの熱源を冷却するためには、どうしても大掛かりな装置が必要になってしまうのです。その結果、筐体は大型化して重くなってしまうため、持ち運びにはあまり向かないのです。

また、これと関連して、冷却ファンの音などもうるさくなってしまいます。

ですので、ゲーミングノートPCを、モバイル機のようにいつでもどこでもサッと取り出せて、すぐに作業に入れるマシンと考えると痛い目を見ることになるでしょう。どちらかというと「デスクトップPCとノートPCの悪いところ取り」くらいの認識でいる方が健全かと思います。

ノート向けGPUの性能

かつては、デスクトップ向けGPUの「半分」にも満たない程度でしかなかった「ノート向けGPUの性能」ですが、前世代である「GeForce GTX 10シリーズ」からは「10~20%ほどの性能ダウン」に留まるなど、劇的なパワーアップを果たしました。

これを受けて、以前はノート向けGPUの名前には「M」のサフィックス(接尾辞)が付けられていましたが、現在は削除されてデスクトップ向けGPUと同等の扱いとなっています(実際にはわずかにスペック差があります)。

ただし、何度もお話ししている通り、「熱」に関するリスクに変わりはありませんから、しっかりと理解しておいて下さい。


さて、デスクトップ向けGPUの「スペック」と「目標となるフレームレート」の関係は、以下の通りでした。

スペック解像度/fps GPU
ハイエンド
(最高性能)
4K : 60fps~
FHD : 120fps~
RTX2080Ti
RTX2080SUPER
RTX2080
RTX2070SUPER
GTX1080Ti
RadeonVII
ハイスペック
(高性能)
4K : 30~60fps
FHD : 60~120fps
RTX2070
RTX2060SUPER
RTX2060
GTX1660Ti
GTX1660SUPER
GTX1080
GTX1070Ti
GTX1070
RX5700XT
RX5700
RXVega64
RXVega56
ミドルスぺック
(中性能)
FHD : 30~60fps GTX1660
GTX1650
GTX1650SUPER
GTX1060
GTX1050Ti
GTX1050
ロースぺック
(低性能)
FHD : ~30fps -

また、それぞれのスペックにおける「鉄板構成」は、以下の通りでした。

スペック GPUCPUメモリストレージ
(SSD)
ハイ
エンド
RTX2080Ti
RTX2080S
RTX2080
RTX2070S
GTX1080Ti
RadeonVII
i9-9900KS
i9-9900K
i9-9900KF
16GB高速500GB
ハイ
スペック
RTX2070
RTX2060S
RTX2060
GTX1660Ti
GTX1660S
GTX1080
GTX1070Ti
GTX1070
RX5700XT
RX5700
RXVega64
RXVega56
i9-9900
i7-9700K
i7-9700KF
i7-9700
i7-9700F
R9 3950X
R9 3900X
R7 3800X
R7 3700X
500GB
ミドル
スペック
GTX1660
GTX1650S
GTX1650
GTX1060
GTX1050Ti
GTX1050
i5-9600K
i5-9600KF
i5-9500
i5-9400
i5-9400F
R5 3600X
R5 3600
8GB250GB
  • 「GPU」の「末尾S」は「SUPER」を、「CPU」の「R」は「Ryzen」を表しています。
  • 「ストレージ(SSD)容量」は「BTOパソコン」における一般的な搭載量やスペックに見合った容量を載せていますが、基本的には用途次第なので、正解というものはありません。

これをベースとして、ゲーミングノートPCの「鉄板構成」について、お話ししたいと思います。

CPUの選び方

CPUについては、以下のページも参考にして下さい。

「ゲーミングPC向け」が中心ですが、CPU選びのポイントを分かりやすく解説しています。ある程度基本的な知識があれば、難しくはないはずです。

IntelとAMDの直近数世代のCPU/APUを、様々な角度から比較してランキング化しています。



まずは、「デスクトップ向けCPU」と「ノート向けCPU」にどれくらいの差があるのか見ていきましょう。

CPU/APUC/TCLKスコア
Core i9-9900KS8/164.0/5.0  21462  (41.3%)
Core i9-9900KF8/163.6/5.0  20251 (38.9%)
Core i9-9900K8/163.6/5.0  20194 (38.8%)
Core i9-9980HK8/162.4/5.0  17415 (33.5%)
Core i7-9700K8/83.6/4.9  17202 (33.1%)
Core i7-9700KF8/83.6/4.9  16905 (32.5%)
Core i7-97008/83.0/4.7  15945 (30.7%)
Core i7-9750H6/122.6/4.5  13556 (26.1%)
Core i7-9850H6/122.6/4.6  13478 (25.9%)
Core i5-9600K6/63.7/4.6  13531 (26.0%)
Core i5-96006/63.1/4.6  13432 (25.8%)
Core i5-9600KF6/63.7/4.6  13390 (25.7%)
Core i5-9300H4/82.4/4.1  9846 (18.9%)

上記の表は、「BTOゲーミングPC」で良く採用されているCPUのベンチマークスコア(PassMark)をまとめたものです(2020/02/17のデータ)。

「スコア」の横の百分率は、「最高性能CPU」のスコアを「100%」とした場合の該当スコアの割合を表しています。「濃い青色」が「デスクトップ向けCPU」、「薄い青色」が「ノート向けCPU」です。

現在のゲーミングノートPCでは、上位モデルが「Core i7-9750H」、下位モデルが「Core i5-9300H」を主流としています。また、「Core i9-9880HK」は「純粋なノート向けCPUのハイエンドモデル」です。

スコアをご覧の通り、やはりデスクトップ向けとノート向けでは、それなりに性能差がついてしまっています。現行のノート向け主流CPUであるCore i7-9750Hも、デスクトップ向けのCore i5程度の性能しかありません。

唯一、Core i9-9880HKだけが「デスクトップ向けCore i7」の上位クラスに並んでいますが、ノート向けハイエンドCPUを搭載したモデルは、非常に高価な「ハイエンドノートPC」にしか採用されませんので、見掛けることはほぼありません。

そんなCore i7-9750Hですが、「Core i7-9700」の「80~90%」のスコアではあるものの、ノート向けGPUもデスクトップ向けGPUと比べて同じくらいの性能低下がある訳ですから、Core i7-9750Hが「ハイスペックゲーミングノートPC」のCPUとして露骨なパワー不足を示すことはないでしょう。


また、「Core i5-9300H」に関してですが、コア数もパワーも明確に劣るものの「ミドルスペックゲーミングノートPC」でならば、能力不足に陥る心配はさほどないと思います。

ただ、CPUは特定のソフトだけでなく、PCというシステムそのものをも動かすパーツですから、常に余裕が欲しいのです。そして、ノートPCはCPUの換装が非常に難しいため、必然的に最初に選んだCPUを最後まで使うことになります。

よって、できればミドルクラスでもCore i7クラスの方が望ましいですから、「ハイスペックGPUにCore i5」というような組み合わせの場合は、それなりに不安があることを覚えて帰って下さい。

ストレージの選び方

ストレージについては、以下のページも参考にして下さい。

メモリ上のデータは、電源を切ると全て消去されてしまいます。そこで、電源がOFFの間、PCが使うデータを保存しておく場所が必要になる訳ですが、それが「ストレージ」の役割です。



ノートPCのストレージには、SSDが断然「おすすめ」です。その理由は、「読み書き速度」の他に2点あります。

まず1つ目は、SSDが「衝撃に強い」点です。

ノートPCは持ち歩く機会が多いため、本体に衝撃が加わる機会もまた多いのですが、HDDは構造上、衝撃に非常に弱いのです。特に、物理的な読み書きを行っている最中に衝撃が加わると故障しやすいので、注意が必要です。

その点、SSDは物理的に稼働する部分が少ないため、衝撃耐性が非常に高いのです。

そして、もう1点は「熱に強い」点です。

何度もお話ししていますが、ノートPCの天敵は熱です。CPUやGPUなどのプロセッサは強烈な熱源ですが、筐体の小さなノートPCはこれを外部に排出する能力に劣るため、熱が内部にこもりやすいのです。

HDDは熱にあまり強くないため、PC内部の温度が高くなるのはまずいのですが、SSDは強く、また消費電力の少なさから自身が発する熱もほとんどないため、HDDよりもノートPC向きなのです。

ただし、近年一般化しつつある「高速タイプ」のSSDは、性能は素晴らしいですが、なかなかの発熱量となるため、注意が必要です。

とはいえ、最近のBTOノートPCでは「ミドルクラス」にも高速タイプがデフォルトで搭載されていたり、さらに通常タイプにカスタマイズすることができないモデルも増えてきていますので、もはやあまり気にしても仕方のない時代になりつつあるのかもしれません。


これら2点は、どちらも「耐久性」に関わることです。高価な買い物ですから、できる限り長く安全に使いたいと多くの人が思うことでしょう。であれば、読み書き速度という使用感も含めて、ノートPCこそSSDを採用すべきなのです。

ディスプレイの選び方

ディスプレイについては、以下のページも参考にして下さい。

PCが行った処理の結果が表示される場所が「ディスプレイ」です。PC利用時、ユーザーはずっとディスプレイと向き合う訳ですから、その重要性の高さはいうまでもありません。



ノートPCには「ディスプレイ」が付いていますが、CPU同様交換ができない、あるいは難しいパーツですから、最初にしっかりと考えておく必要があります。

画面サイズ

画面が大きい方が迫力も増しますし、何より細かい部分が大きく見えますので、見やすくなる点は確実に「メリット」となります。

しかし、ディスプレイの大きさは、イコール筐体の大きさでもありますので、大きいほど持ち運びが難しくなってしまいます。これは「デメリット」といえるでしょう。

逆に、小型ノートPCの場合は、持ち運ぶのには便利ですが、視認性と熱問題で悩まされるかもしれません。画面が小さいため見にくいのと、筐体が小さいため熱がこもりやすいからです。

画面のサイズの基本は、やはり「15インチクラス」でしょう。そして、もう少し大きな画面が欲しい人は「17インチクラス」になると思います。

解像度

画像の「キメの細やかさ」は、「解像度」で決まります。

ノートPCの多くが「HD(1366x768)解像度」ですが、ゲーミングPCでは「フルHD(1920x1080)解像度」のものを良く見かけると思います。多くのゲームでフルHDでのモードが用意されていますので、ゲーミングPCの画面の解像度もフルHDにしておきたいものです。

ただ、「15インチにフルHD」では少し見づらさを感じる人もいるかもしれません。この辺りは個人差が激しいため、何ともいい難い部分があります。

解像度は設定で変更することも可能ですが、「拡大縮小処理」により画質が落ちることもありますので、設定を変えなくても綺麗に見えるバランスを知っておきましょう。

パネルの種類

「パネルの種類」とは、「駆動方式」の違いをいうのですが、「TN方式」、「VA方式」、「IPS方式」などがあります。

一般的には「TN方式は安いけど視野角が狭い」、「VA/IPS方式は高いけど視野角が広い」という評価が良く知られているかもしれません。確かに普段使いも含めて、できれば後者の方がおすすめではあるのですが、ゲーミング用途の場合は少し異なる部分もあるのです。

それは「応答速度」です。応答速度とは、ピクセルがある色から別の色に変わるまでに掛かる時間をいいますが、応答速度が遅いものほど、ブレや残像が目立つようになるのです。また、ブレなどは、特に動きの激しい映像で顕著になります。

応答速度は、TN方式が最も高速です。そのため、わずかな反応の遅れも許されない本気のFPSゲーマーなどは、TN方式一択なのです。

また、「コントラスト(白と黒の明るさの比率)」はVA方式が最も得意としますが、ノートPCにVA方式が採用されることはあまりありませんので、実質TNかIPSのどちらかになるかと思います。

よって、IPSを基本として、動きの大きなゲームをプレイする場合にTNも考慮に入れる、という選び方がセオリーでしょう。

表面処理

「表面処理」には、「グレア」と「ノングレア」の2種類が存在します。

グレアは「ツルツル」な表面で、綺麗で鮮やかなのですが、光の反射が激しいため、映り込みも起こりやすく、それが故に目の疲労度も大きいといわれています。

ノングレアは「ザラザラ」な表面で、発色は地味ですが、映り込みも少なく、目が疲れにくいので、特に長時間プレイする人やテキストを扱う作業を行う人などにはおすすめです。

結局は個人の好みの問題ではあるのですが、1日1,2時間、映画を観るようにゲームを楽しみたい人以外は、ノングレアを選んでおけば間違いはないでしょう。グレアで失敗したと思うことはあっても、ノングレアで失敗したと思うことは、まずないからです。



最初にお話しした通り、ディスプレイはノートPCと一体となっていますので、交換が非常に難しいハードウェアです。

にもかかわらず、使用感に直結する重要なハードでもありますので、しっかりと理解して選んで頂きたいと思います。

ただ、ほとんどのノートPCには「外部出力」がありますので、大きなディスプレイを用意して、そちらに表示させることも可能ですし、むしろ「マルチディスプレイ」は利便性も格段に向上しますので、「おすすめ」したいくらいです。

とはいえ、これでは携帯性が落ちますし、移動先ではシングルディスプレイになってしまいますから、ノートPC内のディスプレイにもこだわりたいところです。