rtx2070-note-pc
「GeForce RTX 2070」の「ノート向けGPU」は、同名の「デスクトップ向けGPU」よりもわずかに性能が落ちるくらいで、多数のゲームを快適に動作させる「ハイスペックGPU」に仕上がっています。
ここでは、そんなRTX2070の「性能」に関するデータや、RTX2070を搭載した「BTOゲーミングノートPC」を様々なスペックごとに「価格」を比較して分かった「コスパ」の良いモデルをご紹介してきましたが、世代交代の波によりラインアップが消滅したため、「2021年7月24日」をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
また、便宜上「ノート向けRTX2070」のことを「RTX2070ノート」と呼ぶことにしますので、ご了承下さい。
まずは、「GeForce RTX 2070ノート」の性能について、チェックしてみましょう。
スペック | GPU | fps(4K / FHD) |
---|---|---|
[ハイエンド] 4K: 60fps FHD: 120fps~ |
- | - |
[ハイスペック] 4K: 30~60fps FHD: 60~120fps |
RTX2080ノート (RTX2070相当) | 44.5 / 107.6 | RTX2070ノート (RX5600XT相当) | 36.3 / 92.0 |
[ミドルスペック] FHD: 30~60fps |
RTX2060ノート (GTX1660相当) | 24.2 / 66.5 |
GTX1660Tiノート (GTX1660相当) | ||
GTX1650ノート (GTX1650相当) | 15.1 / 47.3 |
詳細は、ノート向けGPUの性能と選び方でお話ししていますので、是非ご一読下さい。
また、「RTX 2060ノート」と「GTX 1660 Tiノート」は、ともにデスクトップ向けGPUの「GTX 1660」に近い性能を持っていますが、GTX1660と比べてRTX2060ノートは「5%ほど上」の、GTX1660Tiノートは「5%ほど下」の性能ですので、わずかとはいえ差があります。ご注意下さい。
「fps(frames per second)」とは、「秒間のコマ数」を表す単位のことです。これをフレームレートといい、この数値が高いほど映像は滑らかに見えます。
fpsの項目にある数値は「複数のゲームで計測された平均fps」で、左側が「4K解像度(3840 x 2160)」、右側が「フルHD解像度(1920 x 1080)」におけるフレームレートです。
快適なフレームレートの一般的な目安は「60fps」ですが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。「30fps」でも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクつきが目立つようになってプレイしづらくなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクつきがなくとも、fpsの振り幅が大きくなると違和感として表れやすくなります。数字が安定していることが快適さにおける重要なポイントになりますので、覚えて帰って下さい。
では、「RTX 2070ノート」の性能について、見ていきましょう。
「4K」については、さすがに苦しいといわざるを得ないでしょう。「きめの細かい美しい映像ながらカクカク」では、何がやりたいのか分かりません。
また、表中にはありませんが、「RX 5600 XT」の「WQHD解像度(2560 x 1440)」での平均fpsは「66.0fps」です。「平均60fps」を達成していますので、これならば快適なゲームプレイを楽しめそうです!
「FHD」では「92.0fps」ですから、「リフレッシュレート」が「120Hz」のディスプレイを活かしきるのは難しいかもしれませんが、「90fps」ならば充分に「ヌルヌル」ですし、画質を少し下げれば「120fps」も可能かと思います。
「4K」を除けば、今後数年は「ハイスペック」の名に恥じない、素晴らしい映像体験を得られるでしょう。
当サイトでは「GPU」をクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を「鉄板構成」としておすすめしています。
「ハイスペック級」の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 30~60fps FHD: 60~120fps |
---|---|
GPU | GeForce RTX 2080ノート GeForce RTX 2070ノート |
CPU | Core i7-10875H Core i7-10750H Core i7-9750H |
メモリ | 16GB |
ストレージ (SSD) | 高速500GB~ |
ここでは、各ショップが販売している「BTOゲーミングノートPC」の「価格」を「徹底比較」してみたいと思います!
メニューから「メモリ」、「SSD」の種類や容量を選ぶと、「スペックと価格の一覧表」の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | CPU | GPU | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | インチ /解像度 /Rレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
①:N1589J- 710T |
i7-10875H | 2070 SUPER |
16GB | H-500GB / x |
15.6 /FHD /144Hz |
¥219,800 在庫切れ |
では、パーツごとに見ていきます。
現在の「ノート向けCPU」の主流は「Core i7-10750H」で、「ハイエンドクラス」から「ミドルクラス」まで幅広く採用されています。
その性能は「デスクトップ向け」の「Core i5」と同じくらいに留まるのですが、Core i5は多くのゲームソフトで「Core i7」などの上位CPUに肉薄するなど非常に優れたゲーミング性能を見せていますので、Core i7-10750Hも露骨なパワー不足を示すことはまずありません。
また、「Core i7-10850H」はCore i7-10750Hの上位モデルですが、性能は「5%」ほどしか変わりませんので、無理に選ぶ必要はないでしょう。
「GeForce RTX 2070 SUPER」は、「GeForce RTX 2070」を置き換えるGPUで、性能は「10%」ほど上がっています。
また、「GeForce RTX 2070 Max-Q Design」のように「Max-Q Design」という文字列が付くGPUは、基本的なスペックは元のGPUと同じながら、「動作クロック」だけを引き下げたものです。
クロックを下げた分、性能も「10~30%」ほど下がってはいるのですが、それ以上に「消費電力」が下がっているため、「ワットパフォーマンス(電力効率)」が上がっているGPUなのです。
性能が落ちてしまっては意味がないと思う人もいるかもしれませんが、「排熱処理」に余裕ができるため、「筐体(ケース)」を薄くすることが可能になるのです。これは充分に評価できるメリットです。
デスクトップ向けと同じく、ハイスペック帯では、やはり「16GB」は確保しておきたいところです。
メモリは「多くとも意味はないが、少ないと露骨に挙動を遅くさせる」という特徴を持つパーツですから、容量不足だけは避けたいところです。
それから、メモリは後から増設することも可能なのですが、デュアルチャネルとの兼ね合いもありますので、容量と構成は最初に決めておくべきです。
「重量級のゲーム」をプレイするのであれば、それなりの容量を要求されますが、「複数の軽いゲーム」をプレイする場合も容量が必要になりますので、「PCのスペック」と「ストレージの容量」は直接的な関係はないといえます。
とはいえ、全体のバランスやBTOでの採用例を考慮すると、「500GB級」がこのクラスの「鉄板」といって良いと思いますが、問題は「高速タイプ」と「通常タイプ」のどちらにするかです。
高速タイプは「発熱量」が大きいですから、ノートPCのような小さなケースには向かないため、現時点ではどちらかというと通常タイプの方が「おすすめ」ではあるのですが、今は「ハイスペックノートPC」の多くがデフォルトで高速SSDを採用するようになっていますので、気にしても仕方がない状況になりつつあります。
ディスプレイ選びのポイントは「画面の大きさと解像度のバランス」にあります。基本的に、同じ解像度ならディスプレイサイズが大きいものほど、文字サイズも大きくなります。
一般的に、文字の見やすさの分かれ目になるのが、「15.6インチ / フルHD」という組み合わせです。画面サイズがこれより小さくなる、あるいは解像度が上がると、文字などが少し判別しにくいと感じる人も出てくるといわれているのです。
ということは、「17.3インチ / フルHD」だと文字の判別がしやすくなる訳ですが、それ以前に、ゲーム用途にはできる限り大きなディスプレイがおすすめです。ゲームにおいては、迫力や細部の見やすさが重要となるからです。
また、文字が見づらい場合は、設定で何とかできる場合がほとんどですので、問題というほどでもないという考え方もできます。ただ、視力に自信がない人は、大きなディスプレイを選んだ方が無難でしょう。
次に、リフレッシュレートについてです。
映像の滑らかさの指標が「fps(フレームレート)」ですが、高いfpsをキープするには良いGPUが必須となります。
しかし、いくらfpsを上げることができたとしても、画面の更新タイミングであるリフレッシュレートが低ければ意味がありません。単位「Hz(ヘルツ)」で表されるリフレッシュレートの数字が、fpsの上限なのです。
一般的に、良いGPUを搭載したモデルは、ディスプレイのリフレッシュレートも高い傾向にありますが、fpsとリフレッシュレートはイコールの関係ではありませんので、ご注意下さい。
また、先ほどお話ししたGeForce RTX 2070ノートの性能も参考にして頂ければと思います。
さて、これと関連して「4K解像度ディスプレイ」の注意点についても、お話ししておきます。
現在の4Kディスプレイの多くは「リフレッシュレート」が「60Hz」程度とあまり高くありませんが、高解像度ということはフレーム当たりのデータ量が多い訳ですから(4KはFHDの「4倍」のデータ量)、当然1フレームを作るのに掛かる時間も増えますので、リフレッシュレートの低さが問題になることはあまりありません。現在の「ハイエンド級GPU」でも、4Kにおいては60Hzが目標になるくらいだからです。
しかし、「4Kゲーム」ではなく、解像度を下げて「FHDゲーム」などをプレイする場合には、例えGPUに「240fps」出せる能力があったとしても、リフレッシュレートの低さが仇となって「60fps」固定になってしまうこともある得るのです。
よって、自分の用途をしっかりと考えて、リスクを理解した上で選択するようにしましょう。
ラインアップが減少し、非常に寂しい状況となってしまいましたが、「おすすめPC」をご紹介したいと思います。
①:G-GEAR note N1589J-710Tが採用する「GeForce RTX 2070 SUPER」は、このクラスでの採用例が多い「RTX 2070」よりも「10%」ほど性能が高いGPUです。
また「Core i7-10875H」は、「ゲーミングノートPCの鉄板」ともいえる「Core i7-10750H」よりもコア数が「2つ」多い「高性能なCPU」です。
つまり、①:G-GEAR note N1589J-710Tは平均的な「RTX2070ノート搭載PC」よりもかなりハイスペックなモデルな訳です。ただ、GPUは良いのですが、CPUに関しては少し「オーバースペック」かなという印象が拭えません。
さて、①:G-GEAR note N1589J-710Tは現在「完売御礼」となっていますが、これは「販売終了」なのかいつか在庫が戻るのか未定という状況です。
ただ、同じページ内に「即納モデル」と呼ばれる「姉妹モデル」があって、①:G-GEAR note N1589J-710Tよりも「ハイスペック(SSDが高速タイプ 1TB)かつ安い」というお得なモデルとなっています。
これならば在庫の復活を待つまでもなく、この姉妹モデルを断然「おすすめ」します!
ここからは、当サイトでご紹介している「GeForce RTX 2070ノート」搭載BTOパソコンの「簡易スペック」と「販売ページへのリンク」を掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Intel Core i7-10875H (8C/16T, 2.3-5.1GHz) |
GPU | GeForce RTX 2070 SUPER (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2925, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | Intel HM470 |
光学ドライブ | x |
ディスプレイ | 15.6インチ/1920x1080 /144Hz/ノングレア/IPS |
映像出力 | HDMI 2.0 x1 mini DisplayPort 1.4 x1 USB 3.2 Gen 2 Type-C x1 |
重量 | 約2.5kg |
標準時バッテリー 動作時間 | x |
保証 | 1年 |
価格 | ¥219,800 (税込) |