rtx2080-note-pc
「GeForce RTX 2080」の「ノート向けGPU」は、同名の「デスクトップ向けGPU」よりもわずかに性能が落ちるくらいで、色々と制限のあるノートPCに異次元のグラフィック性能をもたらす「現行ハイエンドGPU」です。
ここでは、そんなRTX2080の「性能」に関するデータや、RTX2080を搭載した「BTOゲーミングノートPC」を様々なスペックごとに「価格」を比較して分かった「コスパ」の良いモデルをご紹介してきましたが、世代交代の波によりラインアップが消滅したため、「2021年3月13日」をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
また、便宜上「ノート向けRTX2080」のことを「RTX2080ノート」と呼ぶことにしますので、ご了承下さい。
まずは、「GeForce RTX 2080ノート」の性能について、チェックしてみましょう。
スペック | GPU | fps(4K / FHD) |
---|---|---|
[ハイエンド] 4K: 60fps FHD: 120fps~ |
- | - |
[ハイスペック] 4K: 30~60fps FHD: 60~120fps |
RTX2080ノート (RTX2070相当) | 44.5 / 107.6 | RTX2070ノート (RX5600XT相当) | 36.3 / 92.0 |
[ミドルスペック] FHD: 30~60fps |
RTX2060ノート (GTX1660相当) | 24.2 / 66.5 |
GTX1660Tiノート (GTX1660相当) | ||
GTX1650ノート (GTX1650相当) | 15.1 / 47.3 |
詳細は、ノート向けGPUの性能と選び方でお話ししていますので、是非ご一読下さい。
また、「RTX 2060ノート」と「GTX 1660 Tiノート」は、ともにデスクトップ向けGPUの「GTX 1660」に近い性能を持っていますが、GTX1660と比べてRTX2060ノートは「5%ほど上」の、GTX1660Tiノートは「5%ほど下」の性能ですので、わずかとはいえ差があります。ご注意下さい。
「fps(frames per second)」とは、「秒間のコマ数」を表す単位のことです。これをフレームレートといい、この数値が高いほど映像は滑らかに見えます。
fpsの項目にある数値は「複数のゲームで計測された平均fps」で、左側が「4K解像度(3840 x 2160)」、右側が「フルHD解像度(1920 x 1080)」におけるフレームレートです。
快適なフレームレートの一般的な目安は「60fps」ですが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。「30fps」でも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクつきが目立つようになってプレイしづらくなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクつきがなくとも、fpsの振り幅が大きくなると違和感として表れやすくなります。数字が安定していることが快適さにおける重要なポイントになりますので、覚えて帰って下さい。
では、「RTX 2080ノート」の性能について、見ていきましょう。
グラフィックにこだわってこその4Kですから、「4K: 44.5fps」はカクつきのリスクを考えると、ややパワー不足といわざるを得ません。ただ、「ギリギリこなせなくはない数字」ではありますから、過度の期待なしでならば「あり」でしょう。
また、表中にはありませんが、「RTX 2070」の「WQHD解像度(2560 x 1440)」での平均fpsは「78.4」です。これならば「常時60fps」をほぼ達成していると思いますので、快適なゲームプレイを楽しめそうです!
「FHD」では、「107.6fps」を記録しています。「平均120fps」にはやや届きませんので、これをクリアするには画質を少し落とす必要があるかもしれませんが、多くのゲームで「ヌルヌル」動く映像体験を期待できそうです!
当サイトでは「GPU」をクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を「鉄板構成」としておすすめしています。
「ハイスペック級」の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 30~60fps FHD: 60~120fps |
---|---|
GPU | GeForce RTX 2080ノート GeForce RTX 2070ノート |
CPU | Core i7-10875H Core i7-10750H Core i7-9750H |
メモリ | 16GB |
ストレージ (SSD) | 高速500GB~ |
ここでは、各ショップが販売している「BTOゲーミングノートPC」の「価格」を「徹底比較」してみたいと思います!
メニューから「メモリ」、「SSD」の種類や容量を選ぶと、「スペックと価格の一覧表」の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | CPU | GPU | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | インチ /解像度 /Rレート | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
①:LEVEL- VWZX |
i7-10700K | 2080 SUPER |
16GB | H-500GB / x |
17.3 /FHD /300Hz |
¥329,978 |
②:LEVEL- VWZX |
i7-10700 | 2080 SUPER |
16GB | H-500GB / x |
17.3 /FHD /300Hz |
¥322,278 在庫切れ |
では、パーツごとに見ていきます。
現在の「ノート向けCPU」の主流は「Core i7-10750H」で、「ハイエンドクラス」から「ミドルクラス」まで幅広く採用されています。
その性能は「デスクトップ向け」の「Core i5」と同じくらいに留まるのですが、Core i5は多くのゲームソフトで「Core i7」などの上位CPUに肉薄するなど非常に優れたゲーミング性能を見せていますので、Core i7-10750Hも露骨なパワー不足を示すことはまずありません。
また、「ハイエンド級ゲーミングノートPC」の中には「デスクトップ向けCPU」を採用するモデルも存在します。
デスクトップ向けCPUは、性能自体はノート向けよりもはるかに高い性能を持ちますが、「発熱量」もまたはるかに高いため、制限の多いノートPCには向いていません。排熱がうまく行かない場合、性能にストップがかかったり、パーツの寿命を縮めてしまったりすることもありますので、注意が必要です。
多くのモデルが採用している「GeForce RTX 2080 Max-Q Design」という「GPU」についてです。
「Max-Q Design」は、基本的なスペックは元のGPUと同じですが、「動作クロック」だけを引き下げたものです。
クロックを下げた分、性能も「10~30%」ほど下がってはいるのですが、それ以上に「消費電力」が下がっているため、「ワットパフォーマンス(電力効率)」が上がっているGPUなのです。
性能が落ちてしまっては意味がないと思う人もいるかもしれませんが、「排熱処理」に余裕ができるため、「筐体(ケース)」を薄くすることが可能になるのです。これは充分に評価できるメリットです。
デスクトップ向けと同じく、ハイスペック帯では、やはり「16GB」は確保しておきたいところですが、このレベルであれば、バランスや将来性を考えると「32GB」あっても良いかもしれません。
メモリは「多くとも意味はないが、少ないと露骨に挙動を遅くさせる」という特徴を持つパーツですから、容量不足だけは避けたいところです。
それから、メモリは後から増設することも可能なのですが、デュアルチャネルとの兼ね合いもありますので、容量と構成は最初に決めておくべきです。
「重量級のゲーム」をプレイするのであれば、それなりの容量を要求されますが、「軽いゲーム」を多数プレイする場合も容量が必要になりますので、「PCのスペック」と「ストレージの容量」は直接的な関係はないといえます。
とはいえ、全体のバランスやBTOでの採用例を考慮すると、「高速タイプ 500GB級」がこのクラスの「鉄板」といって良いと思います。
高速タイプは「発熱量」が大きいですから、ノートPCのような小さなケースには向かないため、現時点ではどちらかというと「通常タイプ」の方が「おすすめ」ではあるのですが、今は「ハイスペックノートPC」の多くがデフォルトで高速SSDを採用するようになっていますので、これも気にしても仕方がない状況になりつつあります。
ディスプレイ選びのポイントは「画面の大きさと解像度のバランス」にあります。基本的に、同じ解像度ならディスプレイサイズが大きいものほど、文字サイズも大きくなります。
一般的に、文字の見やすさの分かれ目になるのが、「15.6インチ / フルHD」という組み合わせです。画面サイズがこれより小さくなる、あるいは解像度が上がると、文字などが少し判別しにくいと感じる人も出てくるといわれているのです。
ということは、「17.3インチ / フルHD」だと文字の判別がしやすくなる訳ですが、それ以前に、ゲーム用途にはできる限り大きなディスプレイがおすすめです。ゲームにおいては、迫力や細部の見やすさが重要となるからです。
また、文字が見づらい場合は、設定で何とかできる場合がほとんどですので、問題というほどでもないという考え方もできます。ただ、視力に自信がない人は、大きなディスプレイを選んだ方が無難でしょう。
次に、リフレッシュレートについてです。
映像の滑らかさの指標が「fps(フレームレート)」ですが、高いfpsをキープするには良いGPUが必須となります。
しかし、いくらfpsを上げることができたとしても、画面の更新タイミングであるリフレッシュレートが低ければ意味がありません。単位「Hz(ヘルツ)」で表されるリフレッシュレートの数字が、fpsの上限なのです。
一般的に、良いGPUを搭載したモデルは、ディスプレイのリフレッシュレートも高い傾向にありますが、fpsとリフレッシュレートはイコールの関係ではありませんので、ご注意下さい。
また、先ほどお話ししたGeForce RTX 2080ノートの性能も参考にして頂ければと思います。
さて、これと関連して「4K解像度ディスプレイ」の注意点についても、お話ししておきます。
現在の4Kディスプレイの多くは「リフレッシュレート」が「60Hz」程度とあまり高くありませんが、高解像度ということはフレーム当たりのデータ量が多い訳ですから(4KはFHDの「4倍」のデータ量)、当然1フレームを作るのに掛かる時間も増えますので、リフレッシュレートの低さが問題になることはあまりありません。現在の「ハイエンド級GPU」でも、4Kにおいては60Hzが目標になるくらいだからです。
しかし、「4Kゲーム」ではなく、解像度を下げて「FHDゲーム」などをプレイする場合には、例えGPUに「240fps」出せる能力があったとしても、リフレッシュレートの低さが仇となって「60fps」固定になってしまうこともある得るのです。
よって、自分の用途をしっかりと考えて、リスクを理解した上で選択するようにしましょう。
ラインアップの数が少し寂しいですが、比較を行いたいと思います。
「LEVEL∞(インフィニティ)」の「GeForce RTX 2080ノート」搭載モデルは、「17.3インチ」の大きめのサイズと「300Hz」という高い「リフレッシュレート」を持つ「ディスプレイ」が特徴的です。残念ながら「300fps」を実現するのはなかなか難しいとは思いますが、「ノート向けハイエンド」らしいスペックの高さはロマンがあるといえるでしょう。
また、「デスクトップ向けCPU」を採用している点も特徴的です。ただ、先程お話しした通り、デスクトップ向けCPUは性能は素晴らしいですが、ノートPCでの採用においては「熱」という厄介な問題が付きまといます。よって、そのパワーをフルには活用できない可能性があることを覚悟して頂きたいと思います。
さて、実はこれら2モデルはCPUが異なるだけの同一モデルですから、「Core i7-10700K」と「Core i7-10700」のどちらを選ぶかが論点になります。
ポイントは「チップセット」が「Z490」で「オーバークロック(OC)」に対応している点です。OCの条件は「K付きCPU + Z系チップセット」ですので、これに合わせるのであればCore i7-10700Kの方が「おすすめ」ではありますが、OCは発熱量も大幅に増加してしまいますので、率直にいって、当モデルにCore i7-10700Kはそれほど意味がありません。
よって、「おすすめPC」には、Core i7-10700を採用した②:LEVEL-17FG103-i7-VWZXの方を挙げたいと思いますが、現在「在庫切れ」ですので、代わりに①:LEVEL-17FG103-i7K-VWZXを「おすすめ」しておきます!
ここからは、当サイトでご紹介している「GeForce RTX 2080ノート」搭載BTOパソコンの「簡易スペック」と「販売ページへのリンク」を掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Intel Core i7-10700K (8C/16T, 3.8/5.1GHz) |
GPU | GeForce RTX 2080 SUPER (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | Intel Z490 |
光学ドライブ | x |
ディスプレイ | 17.3インチ/1920x1080 /300Hz/ノングレア |
映像出力 | HDMI x1 mini DisplayPort x2 |
重量 | 約4.67kg |
標準時バッテリー 動作時間 | x |
保証 | 1年 |
価格 | ¥329,978 (税込) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Intel Core i7-10700 (8C/16T, 2.9/4.8GHz) |
GPU | GeForce RTX 2080 SUPER (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | Intel Z490 |
光学ドライブ | x |
ディスプレイ | 17.3インチ/1920x1080 /300Hz/ノングレア |
映像出力 | HDMI x1 mini DisplayPort x2 |
重量 | 約4.67kg |
標準時バッテリー 動作時間 | x |
保証 | 1年 |
価格 | ¥322,278 (税込) |