rx6900xt-pc
AMDの最新GPU Radeon RX 6000シリーズ(コードネーム: Big Navi)は、待ちに待ったAMD Radeonのゲーム向けハイスペックシリーズです。
そんなRadeon RX 6000シリーズについにハイエンドGPUとなるRadeon RX 6900 XTが登場しました。その性能もライバルNVIDIA GeForceのハイエンドGPUに迫るなど、期待以上の仕上がりとなっています。
ここでは、そんなRadeon RX 6900 XTを搭載したBTOゲーミングPCの価格を徹底比較して、おすすめPCをご紹介してきましたが、ラインアップが消滅したため、2022/09/25をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
また、Radeon RX 6900 XTのライバルとなるGeForce RTX 3090に置き換わる存在として、新世代GPUGeForce RTX 4090が登場しました。
大幅なパワーアップを果たしたGeForce RTX 4090を搭載したBTO PCもご紹介していますので、以下のページを是非ご覧下さい。
BTOゲーミングPCの価格比較を簡単に行いたいならこちらへどうぞ。パーツや規格を選ぶと、それらで構成されたBTOゲーミングPCのスペックと価格が分かりやすく一覧表示されます。PC選びの一助となると思いますので、是非ご利用下さい。
早速Radeon RX 6900 XTのGPU性能に関するデータをご覧頂きたいと思います。
22 Games average fps | |
4K | 87.6 (86.1 %) |
---|---|
1440p | 141.3 (91.0 %) |
FHD | 173.2 (92.4 %) |
Apex Legends average fps | |
4K | 169 (96.3 %) |
FHD | 299.3 (99.9 %) |
Fortnite average fps | |
4K | 75.4 (92.5 %) |
FHD | 179.1 (98.6 %) |
上から順に22のゲームの平均、Apex Legends、Fortniteの平均フレームレートのデータとなります。左側は縦の解像度(4Kは2160p、FHDは1080p)で、カッコ内の数字は共に計測されたGPUの内の最高スコアに対する自身のスコアを百分率で表したものです。
ただし、Apex Legendsは300fpsで制限がかけられているため、FHD解像度ではいくつかの上位クラスGPUは頭打ちになっています。ご注意下さい。
詳細はGPU(グラボ)比較&ランキングを参照して下さい。有名なベンチマークテストやフレームレートの計測値から、総合的なGPU性能を割り出しています。
フレームレートはリフレッシュレートを目標にすることが基本です。画面に反映できるのはリフレッシュレートが限界ですから、フレームレートがこれを大きく上回ってもあまり意味がないからです。リフレッシュレートが60Hzのディスプレイであれば、リフレッシュレートと一致する60fps(秒間60フレーム)を中心に考えましょう。
ただ、Apex LegendsやFortniteのようなFPSゲーム(一人称シューティングゲーム)はフレームレートによる有利不利の差が非常に大きいですから、FHD: 120fps辺りを狙いたいところです。
最低60fpsと平均60fpsではGPUに求める性能もそれなりに変わってきます。負荷が大きい局面でもfpsを安定させるためには、1ランク上のGPUにしておくことが望ましいです。
フレームレートが低くても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。30fpsでも、通常プレイに支障はないと思います。ただし、最低フレームレートが低くなると、カクツキが目立つようになって、プレイしづらくはなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクツキまでいかなくても、fpsの落ち幅が大きくなると違和感として表れやすいですから、リフレッシュレートに近い数字で安定していることは、快適さにおいて重要なポイントになります。覚えて帰って下さい。
当サイトではGPUをクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を鉄板構成としておすすめしています(2022/08にアップデートしました)。
ハイエンド級の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 80 fps~ FHD: 160 fps~ |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3090 Ti GeForce RTX 3090 GeForce RTX 3080 Ti GeForce RTX 3080 Radeon RX 6950 XT Radeon RX 6900 XT Radeon RX 6800 XT |
CPU | Core i9-12900KS / K / KF Core i7-12700K / KF Ryzen 9 5950X Ryzen 9 5900X Ryzen 7 5800X3D Ryzen 7 5800X |
メモリ | 32GB |
ストレージ (SSD) | 高速1TB |
さて、ハイエンド級としては上記のような構成で良いかもしれませんが、Radeon RX 6900 XTの高い性能と価格を考えると、他のパーツが中途半端なスペックではその意義を失いかねませんので、さらに絞ってみたいと思います。
まず、CPUについてですが、ゲーミングPCの「鉄板構成」> CPUのデータを参考にすると、やはりCore i9-KとCore i7-Kのどちらかにしておくことが無難かと思います。
また、内蔵グラフィック(iGPU)の有無も重要なポイントになるでしょう。グラフィックボードが故障した場合、替えがなければディスプレイに表示することさえできなくなりますが、iGPUがあればPCが使えなくなる事態を防げるのです。
IntelのF付きCPUとAMDのGなしCPUはiGPUを持ちませんので、グラボの替えがない人にはIntelのFなしCPUをおすすめします
最後にストレージに関してです。高速なM.2 / NVMe(PCIe)接続のSSDが主流となって久しいですが、最新のPCIe 4.0規格のSSDは、理論上は圧倒的な速度となっていますが、体感差はあまりないというのが実際のところです。よって、現時点ではPCIe 4.0にこだわる必要はないとは思いますが、ダウングレードが行えないモデルもありますので、考慮には入れておいても良いかもしれません。
以上の点を踏まえて、次項でBTOゲーミングPCの比較を行ってみたいと思います。
ここでは、BTOゲーミングPC価格チェッカーを使って、各ショップが販売しているBTOゲーミングPCの価格を徹底比較し、おすすめPCを導き出したいと思います。
構成は前項でお話しした通りです。これに合わせた場合の価格の一覧表を以下に示しますが、いくつか補足がありますのでご注意下さい。
モデル名 | 価格 | GPU (VRAM) | CPU | CS | メモリ | ストレージ | OS | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
容量 | 枚数 | 規格 | メイン | サブ | ||||||
▶ LV R769- LC127K-DZX | ¥320,800 | RX6900XT | i7-12700K | Intel Z690 | 32GB (+16,000) | 2 | DDR4-3200 | 1TB (PCIe) | - | Win 11 Home |
▶ LV R769- LC129K-DZX | ¥344,800 (+24,000) | RX6900XT | i9-12900K | Intel Z690 | 32GB | 2 | DDR4-3200 | 1TB (PCIe) | - | Win 11 Home |
iGPU(内蔵グラフィック)のないIntelのF付きCPUとAMDのGなしCPU、またPCIe 4.0の高速SSDは除外していますので、ご了承下さい。これらを含め、様々な条件で比較を行いたいようでしたら、是非BTOゲーミングPC価格チェッカーを試して頂ければと思います。
では、本題です・・・といいたいところですが、実は現在Radeon RX 6900 XTを搭載可能なモデルはラインアップにはありません。今後復活があるのかどうかも未定ですが、モデルが存在した最後のデータ(2022/09/25)で比較を行ってみたいと思います。参考にして下さい。
2モデルという寂しいラインアップですが、細かいことを抜きにすると、これらの違いはCPUだけです。安いモデルがCore i7-12700Kを、高いモデルがCore i9-12900Kを採用しています。
両モデルの価格差は24,000円ほどですが、これはCPU単体での価格差とほぼ同じですので、コスパは同等と考えても良さそうです。
Core i9-12900KSを採用するモデルはありませんが、解説だけしておきます。Core i9-12900KSは現在のゲーム向け最高性能CPUですが、CPU単体での価格がCore i9-12900Kよりも25,000円ほど高額でありながら性能は数%上回る程度ですので、コスパという意味ではあまりおすすめできないというのが率直な評価です。
性能をとことんまで追求するのがハイエンドの醍醐味ですので、半端な妥協は禁物ですが、Core i9-12900KSともなると好みの問題ということになりますので、後々後悔することのないよう、じっくりと考えて頂きたいと思います。
以上により、ここでのおすすめPCにはコスパの良いLEVEL-R769-LC127K-DZXを挙げたいところですが、ハイエンド級でコスパを追求し過ぎてもあまり良いことはありません。よって、LEVEL-R769-LC129K-DZXの方を優先的におすすめしたいと思います!