【価格徹底比較】RTX 4090搭載おすすめBTOゲーミングPC

最終更新日 : 2023/03/28
cyber city

Ada Lovelace(エイダラブレス)アーキテクチャの初陣を飾るGPUがNVIDIA GeForce RTX 40シリーズGeForce RTX 4090です。

そのパワーは特に高解像度ゲームにおいて凄まじく、前世代ハイエンドのGeForce RTX 3090 Tiを何と40~50%も上回ってきました。これにより、ハイエンドGPUの王の座はGeForce RTX 4090に移ったといっても過言ではありません。

ここでは、そんなGeForce RTX 4090を搭載したBTOゲーミングPCの価格を徹底比較して、おすすめPCをご紹介したいと思います。

BTOゲーミングPCの価格比較を簡単に行いたいならこちらへどうぞ。パーツや規格を選ぶと、それらで構成されたBTOゲーミングPCのスペックと価格が分かりやすく一覧表示されます。PC選びの一助となると思いますので、是非ご利用下さい。

GeForce RTX 4090の性能

ここからはGeForce RTX 4090GPU性能に関するデータをご覧頂きたいと思いますが、詳細はGPU(グラボ)比較&ランキングでお話ししていますので、ご一読頂ければ幸いです。

総合性能

いくつかのベンチマークテストの平均スコア率のデータです。スコア率とは当サイト独自の指標で、テストの最上位スコアを100%とした場合の自身のスコアを百分率で表したもののことです。平均スコア率は、複数のテストにおけるスコア率の平均ですので、総合的な能力を表すことになります。

緑色がNVIDIA GeForceの、赤色がAMD RadeonのGPUです。ただし、対象となるGPUは現在BTOで採用されているものに限定しています

それから、GPU名のリンクから、そのGPUを搭載したBTO PCをご紹介したページへ飛ぶことができますので、ご活用頂ければと思います。

GPU平均スコア率
RTX 4090 100.0 %
RTX 4080 84.0 %
RX 7900 XTX 80.8 %
RX 7900 XT 72.5 %
RTX 4070 Ti 70.7 %
RTX 3080 56.8 %
RTX 3070 Ti 50.9 %
RTX 3070 47.4 %
RX 6700 XT 42.9 %
RTX 3060 Ti 42.3 %
RX 6600 XT 34.3 %
RTX 3060 34.0 %
RTX 3050 24.8%
GTX 1660 SUPER 24.6 %
GTX 1660 Ti 23.9 %
RX 6500 XT 18.9 %
RX 6400 14.3 %

ご覧の通り、GeForce RTX 4090の性能は圧巻の一言です。現行ハイエンドの名にふさわしい圧倒的な突き抜けっぷりです。

ただし、価格の方もハイエンドですので、コスパは悪いといわざるを得ません。

とはいえ、ハイエンドとはコスパを無視してとにかく性能を追求することに意味があるクラスです。他のパーツを含め、妥協をして性能を落とすようなことがあれば、その意義が失われてしまうといっても過言ではありません。

数年もしない内にトップの座を奪われることが分かった上で最高を手にするからこそ所有欲が満たされる、GeForce RTX 4090はそういった人向けのGPUです。

フレームレート

GeForce RTX 4090を用いて測定されたゲームのフレームレート(fps: 秒あたりのフレーム数)のデータです。4K(2160p)WQHD(1440p)FHD(1080p)の3つの解像度で測定されています。また、どのテストもCPUにはCore i9-13900Kが採用されています。

快適なフレームレートの一般的な目安は60fpsですが、フレームレートは高ければ高いほど視認性が上がりますので、ゲームを有利にすることができます。特にFPSゲームやレースゲームのような動きの激しいゲームほど高フレームレートの恩恵を受けやすくなりますので、勝負にこだわる人は120fpsくらいはキープしたいところです。

それから一つ注意点ですが、エルデンリングはフレームレートが60fpsに制限されています。これを解除するにはMODを導入するなど特別な作業が必要になりますが、ここではその方法については扱いません。あくまでもGPU性能を計るためのデータということでご理解下さい。


4KWQHDFHD
25 Games Avg158.7242.4279.1
エルデンリング112.1164.8178.5
FF14200.0286.3310.0

25 Games Avgとは、25のゲームの平均フレームレートの平均値です。


4Kでも最低120fps近い数字を叩き出しています。高いグラフィック品質とハイフレームレートが両立する極上のゲーム体験を得られることでしょう。これこそがハイエンドの特権です。

性能を発揮するためにはCPUも重要

PCはGPUだけで成り立っている訳ではありませんから、高い性能を発揮するにはその他のパーツもおろそかにはできません。

その中でも最も影響力が大きいパーツはCPUです。グラフィックボード(GPU)ほどではありませんが、場合によってはゲームのフレームレートを体感できるほど変えてしまいます。

それどころか、CPUの主な役割はシステムやその他のソフトウェアを処理することですから、その性能はゲームのみならずPC全体の挙動にも影響を及ぼします。

CPUがゲームのフレームレートにどれくらい影響するかのデータを以下に示します。


CPU4KWQHDFHD
第13世代Core (2022/10)
Core i9-13900K100.0100.0100.0
Core i7-13700K99.799.498.9
Core i5-13600K99.598.897.5
第6世代Ryzen (2022/09)
Ryzen 9 7950X98.994.892.1
Ryzen 9 7900X98.594.591.5
Ryzen 7 7700X98.795.292.1
Ryzen 7 770098.695.091.3
Ryzen 5 7600X98.694.189.9
Ryzen 5 760098.293.288.3
第12世代Core (2021/11)
Core i9-12900K100.098.196.0
Core i7-12700K99.797.094.1
Core i5-12600K99.394.790.6
Core i5-1260099.193.387.3
Core i5-12400F98.790.184.1
Core i3-1230098.287.879.9
Core i3-1210097.987.178.5
第4世代Ryzen (2020/11)
Ryzen 9 5950X98.291.085.1
Ryzen 9 5900X98.090.684.4
Ryzen 7 5800X3D99.094.288.6
Ryzen 7 5800X97.789.683.0
Ryzen 7 5700X97.488.381.3
Ryzen 5 5600X97.086.179.2
Ryzen 5 560096.585.178.0

上の表はCore i9-13900Kの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したものです。12個のゲームで計測した平均フレームレートの平均値から算出したもので、4K(2160p)WQHD(1440p)FHD(1080p)の3種類の解像度で測定されています。また、GPUにはGeForce RTX 3080を使用しています。

上記のテストを含めたCPUの性能については、CPU比較&ランキングおすすめゲーミングCPUでお話ししていますので、是非ご覧下さい。


一般的に高解像度よりも低解像度の方がCPUの影響力は大きくなりますが、上記のデータもまさにそういった傾向を見せています。4Kにおいては最高と最低の差は3.5ポイント程度ですが、FHDにおいては何と22ポイントも差が付いています。20%も性能が落ちれば、GPUのクラスのランクが1つ2つ落ちてもおかしくはありませんが、これでは良いGPUの意味がなくなってしまいます。

しかも、このデータはGeForce RTX 3080を使用して測定されたものですが、GeForce RTX 4090はそれよりもずっと高い性能を持ちますので、CPUに求められる性能もより高くなります。つまり、GeForce RTX 4090を使用して測定すると、多くのCPUが上記のデータよりもスコアを落とすということです。

よって、GeForce RTX 4090に合わせるCPUは、ボトルネックを避けるため、可能な限り高性能にしておく必要があります。今なら現行ハイエンドのCore i9-13900KS / K / KFを強くおすすめします。

GeForce RTX 4090搭載モデルの比較とおすすめPC

ここでは、BTOゲーミングPC価格チェッカーを使って、各ショップが販売しているBTOゲーミングPCの価格を徹底比較し、おすすめPCを導き出したいと思います。

モデル名価格GPUCPUCSメモリストレージOS
容量枚数規格メインサブ
▶ LV R779-
LC137KF-XLX
514,600RTX4090i7-13700KFIntel Z79032GB
(+24,800)
2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ LV R779-
LC137KF-XLX
521,700
(+7,100)
RTX4090i7-13700KFIntel Z79032GB
(+24,800)
2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,100)
-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR77X-XLX
534,600
(+20,000)
RTX4090R7 7700XAMD X67032GB
(+24,800)
2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR79X-XLX
¥539,800
(+25,200)
RTX4090R9 7900XAMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR77X-XLX
541,700
(+27,100)
RTX4090R7 7700XAMD X67032GB
(+24,800)
2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,100)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
546,800
(+32,200)
RTX4090i7-13700KF
(-33,000)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR79X-XLX
546,900
(+32,300)
RTX4090R9 7900XAMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,100)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
552,299
(+37,699)
RTX4090i7-13700K
(-27,501)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
554,500
(+39,900)
RTX4090i7-13700KF
(-33,000)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ LV R779-
LC139KF-XLX
¥554,800
(+40,200)
RTX4090i9-13900KFIntel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
559,999
(+45,399)
RTX4090i7-13700K
(-27,501)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
565,800
(+51,200)
RTX4090
(+99,000)
i7-13700KF
(-33,000)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
571,299
(+56,699)
RTX4090
(+99,000)
i7-13700K
(-27,501)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
573,500
(+58,900)
RTX4090
(+99,000)
i7-13700KF
(-33,000)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
578,999
(+64,399)
RTX4090
(+99,000)
i7-13700K
(-27,501)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
¥579,800
(+65,200)
RTX4090i9-13900KFIntel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR79W-XLX
¥579,800
(+65,200)
RTX4090R9 7950XAMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
585,300
(+70,700)
RTX4090i9-13900K
(+5,500)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
587,500
(+72,900)
RTX4090i9-13900KFIntel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-R223ZB
593,000
(+78,400)
RTX4090i9-13900K
(+5,500)
Intel Z69032GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
598,800
(+84,200)
RTX4090
(+99,000)
i9-13900KFIntel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
604,300
(+89,700)
RTX4090
(+99,000)
i9-13900K
(+5,500)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
606,500
(+91,900)
RTX4090
(+99,000)
i9-13900KFIntel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-S224ZB
612,000
(+97,400)
RTX4090
(+99,000)
i9-13900K
(+5,500)
Intel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9A-P224XB
621,599
(+106,999)
RTX4090
(+69,300)
R9 7900X
(-27,501)
AMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9A-P224XB
629,299
(+114,699)
RTX4090
(+69,300)
R9 7900X
(-27,501)
AMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-T231ZB
¥639,000
(+124,400)
RTX4090i9-13900KSIntel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9J-T231ZB
646,700
(+132,100)
RTX4090i9-13900KSIntel Z79032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9A-P224XB
649,100
(+134,500)
RTX4090
(+69,300)
R9 7950XAMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG neo
GX9A-P224XB
656,800
(+142,200)
RTX4090
(+69,300)
R9 7950XAMD X67032GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+7,700)
-Win 11 Home

モデル名をクリックすると、詳細なスペック表と販売ページへのリンクが表示されます

また、他の様々な条件で比較を行いたいようでしたら、是非BTOゲーミングPC価格チェッカーを試して頂ければと思います。


では、本題です。

まずGPUの次に重要なパーツとなるCPUについてですが、性能を発揮するためにはCPUも重要でお話しした通り、素直にCore i9-13900KS / K / KFを合わせることをおすすめします。

どうしても価格を削りたい場合でもCore i7-13700K / KFまでにしておいた方が良いでしょう。Core i5-13600K / KFでも良さそうに思えるかもしれませんが、このCPUはPコア(高性能コア)数が6Core i9Core i7よりも2つ少ないため、場合によっては結構な性能の落ち込みを示すことがありますので、避けた方が無難です。

また、AMD Ryzenに新たにRyzen 7000X3Dシリーズが加わりました。末尾に3Dが付くモデルは大容量のキャッシュメモリを搭載していますが、これがゲーミング用途では抜群の効果を発揮します。

現在のRyzen 7000X3DシリーズのラインアップはRyzen 9 7950X3DRyzen 9 7900X3Dの2モデルのみですが、各種テストではCore i9-13900K / KFに匹敵するパワーを持ちながら、消費電力(= 発熱)は圧倒的にRyzen 7000X3Dシリーズの方が低いですから、現在のゲーミングCPUの鉄板は完全にこちらに移ったといっても過言ではないでしょう。

ただし、まだ登場して日が浅いこともあってか価格が高いですから、コスパではCore i9-13900K / KFCore i7-13700K / KFに分があるというのが現在の状況です。

それから、IntelのF付きCPUとAMDの5000番台までのCPUには、内蔵グラフィックス(iGPU)がない点にも注意が必要です。グラフィックボードが故障した場合、替えのグラボがなければディスプレイに表示することさえできなくなってしまうからです。よって、予備のグラボがないようであれば、iGPUを備えたCPUにしておくことをおすすめします


メモリに関しては、これまで同様32GBで充分でしょう。


最後にストレージに関してです。高速なM.2 / NVMe(PCIe)接続のSSDが主流となって久しいですが、最新のPCIe 5.0PCIe 4.0規格のSSDは、理論上は圧倒的な速度となっていますが、体感差はあまりないというのが実際のところです。よって、現時点ではこれらにこだわる必要はないとは思いますが、ダウングレードが行えないモデルもありますので、考慮には入れておいても良いかもしれません。


さて、以上を踏まえた上でモデルを見ていきたいと思います。

セオリーとしては、やはりCore i9-13900K / KFを搭載したモデルということになります。その最安はCore i9-13900 KFを採用するLEVEL-R779-LC139KF-XLX¥554,800: 3/31までの15,000円の割引適用済み)ですが、全体における最安モデルのLEVEL-R779-LC137KF-XLX¥514,600)よりも40,000円ほど高くなります。

Core i9-13900K / KFを選択できるモデルで2番目に安いのがG-GEAR neo GX9J-R223ZB¥579,800)ですが、こちらはiGPUを持つCore i9-13900Kを選べる点がメリットになります。グラフィックボードの替えがない人にはこちらの方が良いでしょう。

ただし、LEVEL-R779-LC139KF-XLXよりも30,000円ほど高くなってしまう上、LEVEL-R779-LC139KF-XLXSSDの規格がより高速なPCIe 4.0接続という強みがあります。G-GEAR neo GX9J-R223ZBもアップグレード可能ですが、8,000円ほどかかりコスパ面で分が悪いため、こちらは次点という評価にしてきます。

求めるスペックにより、選び分けて頂ければと思います!





どうしてもコスパを追求するのであれば、Core i7-13700K / KF搭載で最安のLEVEL-R779-LC137KF-XLX¥514,600)が候補となるでしょう。ゲーミング性能ではCore i9-13900K / KFに最も近く、全てという訳ではありませんが平均的に見るとほとんど差がありませんので、それほど悪くはない選択です。