【価格徹底比較】RTX 3060搭載おすすめBTOゲーミングPC

最終更新日 : 2024/03/27
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Ampere(アンペア)アーキテクチャを採用したNVIDIA GeForce RTX 30シリーズ。その第5弾となるGPUがGeForce RTX 3060です。

ミドルクラスGeForce RTX 3060ですが、搭載するVRAM(ビデオメモリ)の容量はハイエンド級のGeForce RTX 3080(10GB)よりも大きい12GBと豊富ですので、容量不足に悩まされることはまずありません。

ここでは、そんなGeForce RTX 3060を搭載したBTOゲーミングPCの価格をスペックごとに徹底比較して、おすすめPCをご紹介したいと思います。

BTOゲーミングPCの価格比較を簡単に行いたいならこちらへどうぞ。パーツや規格を選ぶと、それらで構成されたBTOゲーミングPCのスペックと価格が分かりやすく一覧表示されます。PC選びの一助となると思いますので、是非ご利用下さい。

RTX 3060搭載ゲーミングPCのパーツ選びのポイント

ゲーミングPCのパーツ選びの基本は、GPU性能の足を引っ張らないことです。

ここではGeForce RTX 3060の性能と主要パーツの選び方についてお話しします。

RTX 3060の性能

早速GeForce RTX 3060ゲーミング性能に関するデータをご覧頂きます。

以下のデータはTechPowerUpという海外のサイトに掲載されている25のゲームで計測したフレームレートの平均値をまとめたものです。CPUには現役最高クラスの性能を持つCore i9-13900Kが使われていますので、ボトルネックを気にする必要はありません。詳細はMSI GeForce RTX 4060 Ventus 2X OC Reviewでどうぞ。

データはFHD解像度におけるフレームレートが高い順に並べてあり、緑色がNVIDIA GeForceの、赤色がAMD RadeonのGPUであることを表していますが、対象となるGPUはどちらも直近2世代に限定しています。また、GPU名のリンクから、そのGPUを搭載したBTOゲーミングPCをご紹介したページへ飛ぶことができますので、ご活用頂ければと思います。

また、このデータの詳細はGPUの選び方: フレームレートによる性能比較で、またGPU全般のデータはGPU(グラボ)比較&ランキング でお話ししていますので、是非ご一読下さい。

GPU4K
(2160p)
WQHD
(1440p)
FHD
(1080p)
RTX 4090 133.0 208.7 243.2
RTX 4080 103.4 171.8 214.2
RX 7900 XT 97.8 165.4 210.5
RX 7900 XTX 107.5 174.3 208.2
RTX 4070 Ti 82.3 141.8 187.1
RTX 3090 Ti 90.7 144.4 181.8
RTX 3090 79.8 129.3 166.6
RX 6900 XT 73.0 124.4 162.3
RTX 4070 66.5 115.0 153.5
RX 6800 XT 68.2 116.7 152.6
RTX 3080 69.6 114.8 148.3
RTX 3070 Ti 57.5 97.4 128.1
RTX 3070 53.5 90.4 121.3
RTX 4060 Ti 44.7 83.8 114.7
RX 6700 XT 45.9 81.9 110.1
RTX 3060 Ti 46.6 79.5 106.4
RTX 4060 38.7 69.6 96.0
RX 7600 35.2 67.7 94.0
RX 6600 XT 32.0 62.6 88.5
RTX 3060 35.0 60.4 81.3
RX 6600 27.3 53.6 76.7
RTX 3050 24.5 43.2 59.1
RX 6500 XT 10.6 23.0 35.0

新世代GPU(GeForce RTX 40シリーズRadeon RX 7000シリーズ)の登場により、相対的な地位が少し下がって、エントリークラス(ロークラス)に近くなってきました。

ゲーミング性能は、4K: 30~40fpsWQHD: 60fpsFHD: 80fpsほどのようです。

この数字だと4Kはさすがに諦めた方が良さそうですが、WQHD: 60fpsも余裕はないため少し画質を落とす必要があるかもしれません。

また、FHD常時60fpsも可能かと思いますが、画質を落としても平均120fpsは少しきついかもしれません。ただ、軽めのFPSゲームであれば何とか可能かと思いますので、Apex Legendsなどを考えている人には良いGPUだと思います。


それから、GeForce RTX 3060のストロングポイントの1つにVRAMの大きさが挙げられます。基本的にグラフィックボードにはGPU性能に見合ったVRAMが積まれますので、12GBというのはGeForce RTX 3060にはオーバースペックではあるのですが、あって困るものでもありませんので、選ぶ理由の一つといっても良いでしょう。

CPU

PCはGPUだけで成り立っている訳ではありませんから、高い性能を発揮するにはその他のパーツもおろそかにはできません。

その中でも最も影響力が大きいパーツはCPUです。グラフィックボード(GPU)ほどではありませんが、場合によってはゲームのフレームレートを体感できるほど変えてしまいます。それどころか、CPUの主な役割はシステムやその他のソフトウェアを処理することですから、その性能はゲームのみならずPC全体の挙動にも影響を及ぼします。

CPUがゲームのフレームレートにどれくらい影響するかのデータを以下に示します。

CPU4K
(2160p)
WQHD
(1440p)
FHD
(1080p)
第13世代Core (2022/10, 2023/01)
Core i9-13900K99.997.294.4
Core i7-13700K99.194.291.2
Core i5-13600K97.389.985.9
Core i5-13400F90.675.970.5
第6世代Ryzen (2022/09, 2023/01, 02, 04)
Ryzen 9 7950X3D99.295.094.2
Ryzen 9 7950X95.186.583.6
Ryzen 9 7900X95.086.883.5
Ryzen 9 790094.083.980.7
Ryzen 7 7800X3D100100100
Ryzen 7 7700X95.587.284.1
Ryzen 7 770094.786.383.1
Ryzen 5 7600X94.585.882.4
Ryzen 5 760093.484.080.5
第12世代Core (2021/11, 2022/01, 04)
Core i9-12900K96.887.783.4
Core i7-12700K95.284.679.8
Core i5-12600K93.079.874.9
Core i5-1260091.877.272.1
Core i5-12400F88.873.668.4
Core i3-1230085.368.762.8
Core i3-12100F83.967.361.0
第4世代Ryzen (2020/11, 2022/04)
Ryzen 9 5950X88.874.970.2
Ryzen 9 5900X88.574.669.8
Ryzen 7 5800X3D94.683.479.6
Ryzen 7 5800X87.573.368.5
Ryzen 7 5700X86.572.467.7
Ryzen 5 5600X86.171.667.0
Ryzen 5 560085.370.665.8
Ryzen 7 5700G78.262.957.5

上の表はRyzen 7 7800X3Dの性能を100とした場合の各CPUの相対的な性能を数値化(%)したものです。14個のゲームで計測した平均フレームレートの平均値から算出したもので、4K(2160pWQHD(1440pFHD(1080pの3種類の解像度で測定されています。また、GPUにはGeForce RTX 4090を使用しています。


一般的に高解像度よりも低解像度の方がCPUの影響力は大きくなりますが、上記のデータもまさにそういった傾向を見せています。4Kにおいては最高と最低の差は22ポイント程度ですが、FHDにおいては何と40ポイント以上も差が付いています。40%も性能が落ちるということは、FHDにおいてGeForce RTX 4090GeForce RTX 3080相当になるということになりますが、これでは良いGPUの意味を台無しにしてしまいかねません。

ただし、これはハイエンドGPUのGeForce RTX 4090だからこその数字である点に注意が必要です。CPUの影響力はGPU性能が高いほど大きくなるという特徴もあるからです。一応の目安としては、GeForce RTX 3070 Ti以上のGPUであれば、CPUの性能にも気を配った方が良さそうです。


詳細は以下のページでお話ししていますので、興味のある人はご一読下さい。



上記のページのまとめ現在のおすすめゲーミングCPUのランキングをスペックごとに挙げると、以下のようになります。

  • 一般的にフレームレートが高いほどCPUパワーを必要とする
  • フレームレートがあまり出ないミドルクラス(目安としてはGeForce RTX 3060)までなら、CPUは基本的に不問
  • GPU性能が上がるほどCPUによるボトルネックが強くなるため、特にハイエンドGPUにはハイエンドCPUを合わせるべき
  • 解像度が高いほどフレームレートが下がるため、CPUの影響力は小さくなる。ただし、最新のハイエンドGPUは4Kでもそれなりに高いフレームレートを出せるため、ボトルネックが生じつつある
  • グラフィックボードの故障に備え、iGPU(内蔵グラフィックス)付きにする
  • CPU依存度も多少は加味する

順位ハイエンド
(RTX 4070 Ti以上)
ハイクラス
(RTX 3070以上)
ミドルクラス
1位Ryzen 7 7800X3DRyzen 7 7800X3DCore i5-13600K
2位Core i9-13900KCore i7-13700KRyzen 5 7600X
3位Core i7-13700KCore i5-13600KCore i5-13500

以上により、GeForce RTX 3060に合わせるCPUは基本的にはどれでも良いとは思いますが、ゲーミング用途ではCPUの性能を下げ過ぎないことが重要です。セオリー通り、Core i7 / Ryzen 7以上ならば文句なしです。

逆に、Core i3などはコア数が4と少な目で、ゲーミング用途では不安ですので、避けることをおすすめします。

メモリ、ストレージ

メモリに関しては速度も重要ですが、何よりも容量に気を付ける必要があります。メモリ容量は豊富にあってもそれほど意味はありませんが、不足するとはっきりと体感できるレベルでPCの速度を遅くするからです。

とはいえ、ミドルクラスPCであれば、よほど重いゲームをしない限り16GBで充分でしょう。ただ、32GBあった方が安心ではあります。


ストレージ(SSDなどの記憶装置)に関しては、高速なM.2 / NVMe(PCIe)接続のSSDが主流となって久しいですが、最新のPCIe 5.0PCIe 4.0規格のSSDは、理論上は圧倒的な速度となっていますが、体感差はあまりないかあってもそれほど気にならないというのが実際のところです。

よって、現時点ではこれらにこだわる必要はないとは思いますが、ダウングレードが行えないモデルもありますので、考慮には入れておいても良いかもしれません。

RTX 3060搭載ゲーミングPCの価格一覧とおすすめランキング

まずはGeForce RTX 3060搭載ゲーミングPCの価格一覧表をご覧頂きたいと思いますが、バランスを考慮して以下の条件を満たす構成に限定していますので、ご注意下さい。

他の条件で比較を行いたいようでしたら、是非BTOゲーミングPC価格チェッカーを試して頂ければと思います。

CPU不問
メモリ16GB
SSD1TB (PCIe)


モデル名価格GPUCPUCSメモリストレージOS
容量枚数規格メインサブ
▶ GG
GA5A-B230B2
132,600RTX3060
(-2,200)
R5 5500AMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe)-Win 11 Home
▶ GG
GA5A-D230B
141,600
(+9,000)
RTX3060
(-2,200)
R5 5600XAMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV M7P5-
R56X-RB1X
142,800
(+10,200)
RTX3060R5 5600XAMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+8,000)
(undefined)Win 11 Home
▶ GG
GA5A-D230B
144,900
(+12,300)
RTX3060
(-2,200)
R7 5700X
(+3,300)
AMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV M17M-
144F-RBX-WHITE
147,800
(+15,200)
RTX3060i5-14400FIntel B76016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+8,000)
(undefined)Win 11 Home
▶ LV M7P5-
R57X-RBX
149,700
(+17,100)
RTX3060R7 5700XAMD B55016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)
(+8,000)
-Win 11 Home
▶ GG
GA5J-C230B3
153,300
(+20,700)
RTX3060
(-5,500)
i5-13400FIntel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GA5J-C230B3
¥158,800
(+26,200)
RTX3060
(-5,500)
i5-13400
(+5,500)
Intel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GA5J-C230B3
161,000
(+28,400)
RTX3060
(-5,500)
i5-13500
(+7,700)
Intel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV M77M-
147F-RBX
¥174,700
(+42,100)
RTX3060i7-14700FIntel B76016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 10 Home
▶ GG
GA7J-D230B
180,299
(+47,699)
RTX3060
(-49,501)
i7-13700FIntel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GA7J-E230B
185,697
(+53,097)
RTX3060
(-49,501)
i5-13600KF
(-14,301)
Intel B66016GB
(-3,301)
2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GA7J-D230B
185,799
(+53,199)
RTX3060
(-49,501)
i7-13700
(+5,500)
Intel B66016GB2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ GG
GA7J-E230B
199,998
(+67,398)
RTX3060
(-49,501)
i7-13700KFIntel B66016GB
(-3,301)
2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR76-RBX
¥209,800
(+77,200)
RTX3060R5 7600AMD X67016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV R6X7-
R77-RBX
227,800
(+95,200)
RTX3060R7 7700AMD X67016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)
(+8,000)
-Win 11 Home
▶ GG
GA7J-E230B
232,998
(+100,398)
RTX3060
(-49,501)
i9-13900KF
(+33,000)
Intel B66016GB
(-3,301)
2DDR4-32001TB (PCIe 4)-Win 11 Home
▶ LV R7X7-
LCR78D-RBX
¥259,800
(+127,200)
RTX3060R7 7800X3DAMD X67016GB2DDR5-48001TB (PCIe 4)-Win 11 Home

モデル名をクリックすると、詳細なスペック表と販売ページへのリンクが表示されます


このデータを基にしたGeForce RTX 3060搭載ゲーミングPCのおすすめランキングは以下の通りです。

1位: LEVEL-M17M-144F-RBX-WHITE

OSWindows 11 Home
CPUIntel Core i5-14400F
(6+4C/12+4T, 2.5/1.8-4.7/3.5GHz)
GPU (VRAM)GeForce RTX 3060 (12GB)
メモリ16GB (DDR5-4800, 8GBx2)
SSD500GB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットIntel B760
光学ドライブx
電源650W (80PLUS BRONZE)
保証1年
価格¥139,800 (税込)

CPUが不問ではあっても、やはりシングルスレッド性能の高いIntel CPUの方がおすすめ度は上です。

Core i5-14400(F)は登場したばかりの最新CPUですが、実は前世代のCore i5-13400(F)とほぼ同じCPUですので、率直にいってどちらでも大した違いはありません。

さて、モデルを見るとそれぞれを採用するモデルの最安はCore i5-14400FLEVEL-M17M-144F-RBX-WHITE¥147,800)、Core i5-13400FG-GEAR GA5J-C230/B3¥153,300)とその差は5,000円ほどです。

CPU性能にほとんど差がないとはいえ、できれば新しい方が良いと思いますし、価格もむしろ新世代の方が安いくらいですので、おすすめの1位LEVEL-M17M-144F-RBX-WHITE¥147,800)で決まりです!

2位: G-GEAR GA5A-D230/B

OSWindows 11 Home
CPUAMD Ryzen 5 5600X
(6C/12T, 3.7-4.6GHz)
GPU (VRAM)Radeon RX 7600 (8GB)
メモリ16GB (DDR4-3200, 8GBx2)
SSD1TB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットAMD B550
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
電源750W (80PLUS GOLD)
保証1年
価格¥143,800 (税込)

AMDのCPUが良ければ、性能に少し不安のあるRyzen 5 5500を避け、Ryzen 5 5600以上にしておくことをおすすめします。

よって、2位にはRyzen 5 5600XG-GEAR GA5A-D230/B¥141,600)を挙げますが、3,000円ほど上乗せすると格上のRyzen 7 5700Xが選べるようです。ゲーミング性能では大差はありませんが、コア数が多い分Ryzen 7 5700Xの方が余裕がありますので、この価格差ならばこちらの方がおすすめです。

3位: LEVEL-M77M-147F-RBX

OSWindows 10 Home 64bit
CPUIntel Core i7-14700F
(8+12C/16+12T, 2.1/1.5-5.3/4.2GHz)
GPU (VRAM)GeForce RTX 3060 (12GB)
メモリ16GB (DDR5-4800, 8GBx2)
SSD1TB (M.2/NVMe)
HDDx
チップセットIntel B760
光学ドライブx
電源700W (80PLUS BRONZE)
保証1年
価格¥174,700 (税込)

CPUパワーに余力が欲しいならばCore i7がおすすめです。

ただ、最安でもCore i7-14700FLEVEL-M77M-147F-RBX¥174,700)となかなかの高額になってしまいますので、CPUにこだわりたい人向けという評価に留めておきます。