gtx1660-pc
「レイトレーシング」という3Dグラフィックの新たな表現技法にハードウェアレベルで対応した「GeForce RTX 20シリーズ」は、「Turing(チューリング)アーキテクチャ」を採用した世代です。
そして、RTX 20シリーズのGPUからレイトレーシング用のコアなどを削ったシリーズが「GeForce GTX 16シリーズ」で、その分消費電力も下がっています。
そんなGTX 16シリーズの最新のGPUが「GeForce GTX 1660」で、その性能は前世代の同クラスGPU「GTX 1060」を「10~20%」ほど上回るなど、順当な進化を見せています。
ここでは、そんなGTX1660を搭載したBTOゲーミングPCの価格をスペックごとに徹底比較して、「おすすめPC」をご紹介してきましたが、世代交代の波によりラインアップが大きく減少したため、「2021年4月1日」をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
まずは、「GeForce GTX 1660 Ti」と「GTX 1660 SUPER」の性能についてチェックしますが、ここではTechPowerUp(海外サイト)さんのデータをお借りしたいと思います。
そのデータとは、「22のゲームの平均フレームレート」で「4K(3840x2160)」、「1440p(2560x1440)」、「1080p(1920x1080)」の3つの「解像度」で計測されています。また、「グラフィック品質」は全て「最高品質」です。詳細は、以下のページでどうぞ。
→ AMD Radeon RX 6700 XT Review
対象となるGPUは、「GeForce RTX 30 / 20シリーズ」と「GeForce GTX 16シリーズ」、「Radeon RX 6000 / 5000 / Vegaシリーズ」と「Radeon VII」となりますが、一部のGPUはカットされていますので、ご注意下さい。
続いて、フレームレートの目安についてです。
「リフレッシュレート」が「60Hz」のディスプレイであれば、リフレッシュレートと一致する「60fps(秒間60フレーム)」がフレームレートの一般的な目標となりますが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。「30fps」でも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクツキが目立つようになって、プレイしづらくはなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクツキまでいかなくても、fpsの落ち幅が大きくなると違和感として表れやすいですから、リフレッシュレートに近い数字で安定していることは、快適さにおいて重要なポイントになります。覚えて帰って下さい。
4K(2160p) - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 109.9 | |
RX 6900 XT | 104.5 | |
RTX 3080 | 98.3 | |
RX 6800 XT | 97.6 | |
RX 6800 | 85.3 | |
RTX 2080 Ti | 76.4 | |
RTX 3070 | 75.9 | |
RX 6700 XT | 69.2 | |
RTX 3060 Ti | 66.1 | |
RTX 2080 S | 65.4 | |
RTX 2080 | 61.2 | |
RTX 2070 S | 56.4 | |
Radeon VII | 54.5 | |
RX 5700 XT | 52.6 | |
RTX 3060 | 49.9 | |
RTX 2070 | 49.4 | |
RTX 2060 S | 47.5 | |
RX 5700 | 47.1 | |
RX Vega 64 | 43.1 | |
RTX 2060 | 41.2 | |
RX 5600 XT | 41.2 | |
RX Vega 56 | 38.8 | |
GTX 1660 Ti | 34 | |
GTX 1660 S | 33.7 | |
GTX 1660 | 29.3 | |
RX 5500 XT | 26.7 | |
GTX 1650 S | 25.2 |
1440p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 169.6 | |
RTX 3090 | 169.2 | |
RX 6800 XT | 161.2 | |
RTX 3080 | 155.7 | |
RX 6800 | 142.1 | |
RTX 3070 | 126.8 | |
RTX 2080 Ti | 126.7 | |
RX 6700 XT | 122 | |
RTX 3060 Ti | 112.4 | |
RTX 2080 S | 109.4 | |
RTX 2080 | 104.1 | |
RTX 2070 S | 96.7 | |
RX 5700 XT | 93.2 | |
Radeon VII | 93 | |
RTX 3060 | 86.9 | |
RTX 2070 | 85.5 | |
RX 5700 | 83.7 | |
RTX 2060 S | 82.9 | |
RX Vega 64 | 75.2 | |
RX 5600 XT | 73.7 | |
RTX 2060 | 73 | |
RX Vega 56 | 68.3 | |
GTX 1660 Ti | 61.3 | |
GTX 1660 S | 60.6 | |
GTX 1660 | 53.1 | |
RX 5500 XT | 50.3 | |
GTX 1650 S | 47.1 |
1080p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 209.8 | |
RTX 3090 | 204.8 | |
RX 6800 XT | 201.1 | |
RTX 3080 | 190.9 | |
RX 6800 | 178.8 | |
RTX 3070 | 163.6 | |
RTX 2080 Ti | 163.5 | |
RX 6700 XT | 158.7 | |
RTX 3060 Ti | 147.9 | |
RTX 2080 S | 143.5 | |
RTX 2080 | 138 | |
RTX 2070 S | 129.2 | |
RX 5700 XT | 127.1 | |
Radeon VII | 122 | |
RTX 3060 | 117.2 | |
RTX 2070 | 115.1 | |
RX 5700 | 114.1 | |
RTX 2060 S | 112 | |
RX 5600 XT | 102.5 | |
RX Vega 64 | 101.4 | |
RTX 2060 | 100.1 | |
RX Vega 56 | 93.3 | |
GTX 1660 Ti | 84.8 | |
GTX 1660 S | 84.4 | |
GTX 1660 | 74.8 | |
RX 5500 XT | 71 | |
GTX 1650 S | 66.6 |
最初に注意点を挙げておきます。上のテストでは「CPU」に「Ryzen 7 5800X」が用いられていますが、Ryzen 5000シリーズ(CPU)とRadeon RX 6000シリーズ(GPU)の組み合わせでは、5~10%ほどの性能向上が見込めるため、その分「平均fps」もアップしているものと思われます。よって、Intel CPUを組み合わせる場合、Radeon RX 6000シリーズのGPU性能は、多少割り引いて考えた方が良いでしょう。
「GeForce GTX 1660」は、「4K: 60fps」では完全に力不足です。いくら精彩できれいな映像であっても、カクカクでは意味がありません。
「WQHD(2560 x 1440)」では「平均50fps」とそれほど悪くはない数字ではあるのですが、「最低fps」はもっと低くなりますので、重いゲームや重いシーンなどではフレームレートの落ち込みが目立つこともあるかもしれません。ただ、このクラスのGPUではカクつきはあって当たり前ですので、気にしても仕方がないでしょう。
「FHD(1920 x 1080)」では「平均70fps」と「FHD: 60fps」はクリアしていますので、それなりに快適なプレイは期待できますが、余裕がありませんので、ゲームのアップデートやこれからのことを考えると、将来性には不安があります。
とはいえ、「Geforce GTX 1660 Ti」や「Geforce GTX 1660 SUPER」などと同じく、価格と性能のバランスが良い「ゲーミングPCの王道的GPU」ですので、「とりあえずゲームを」という初心者には良い選択肢といえるかと思います。
当サイトでは「GPU」をクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を「鉄板構成」としておすすめしています。
「ミドルスペック級」の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | FHD: 30~60fps |
---|---|
GPU | GeForce GTX 1660 Ti GeForce GTX 1660 SUPER GeForce GTX 1660 GeForce GTX 1650 SUPER GeForce GTX 1650 |
CPU | Ryzen 5 5600X Core i7-10700 Core i7-10700F Core i5-10600K Core i5-10400 |
メモリ | 16GB |
ストレージ (SSD) | 500GB |
ここでは、各ショップが販売している「BTOゲーミングPC」の「価格」を「徹底比較」してみたいと思います!
メニューから「CPU」、「メモリ」、「SSD」、「HDD」の種類や容量を選ぶと、「スペックと価格の一覧表」の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
ただし、「G-GEAR」のモデルはGPUごとにモデルが存在するのではなく、ベースモデルからGPUを選択する形ですので、デフォルト(初期状態)のGPUが「GTX 1660」と異なる場合は、カスタマイズで変更する必要があります。
一覧表では、G-GEARのモデルの必要なアップグレードは適用済みですが、具体的な内容はG-GEARの販売ページでご確認頂きたいと思います。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | ▼ CPU / CS | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | 価格 |
---|---|---|---|---|
①:GA5A- G194XT |
R5 3600 / X570 |
16GB | 500GB / x |
¥127,800 |
②:GA7A- E194T |
R7 3700X / B450 |
16GB | 250GB / x |
¥124,800 |
表をご覧頂くとお分り頂けるかと思いますが、世代交代の波により「GeForce GTX 1660搭載モデル」のラインアップも随分と少なくなってしまいました。とはいえ、後継にRTX 3060搭載モデルが登場していますので、こちらもチェックして下さればと思います。
それでは、GTX1660搭載モデルの「おすすめPC」をご紹介します。
「第4世代Ryzen(5000番台)」の登場により「鉄板CPU」にも変化が訪れました。現時点で最も格下の「Ryzen 5 5600X」でさえ、これまでの「ゲーム向けハイエンドCPU」だった「第10世代Core i9-K」に匹敵するほどのパワーを持っているからです。
ただ、いわゆる「最適化(特定の環境に対してパフォーマンスを上げること)」の面で「Intel」にはまだまだ分がありますので、ゲーム向けハイエンドCPUとしては、第4世代Ryzenと第10世代Core i9-Kは同格として扱っても良いと思います。
しかし、Ryzen 5 5600Xはベンチマークスコアこそハイエンド級ではありますが、コア数がやや少ない「6」ですので、多少差し引いて考えるべきです。よって、Ryzen 5 5600Xは本来「ミドルスペック」ですが、「Core i7-K」と共に「上位ハイスペック」に分類しています。そして、「オーバークロック(OC)未対応のCore i7」と「第3世代Ryzen(3000番台)」を「下位ハイスペック」に分類しています。
同様に、「ミドルスペック」においても「Core i5-K」と「第4世代Ryzen 5」を「上位ミドルスペック」に、「OC未対応のCore i5」と「第3世代Ryzen」を「下位ミドルスペック」に分類しています。
それぞれに分けて、比較していきましょう。
残ったモデルは全て「第3世代Ryzen」搭載モデルですので、現行のCPUの中では性能はかなり低いといわざるを得ません。
「下位ハイスペック」に相当する「Ryzen 7 3700X」と「メモリ 16GB + SSD 500GB」の組み合わせでは、最新の「ハイスペックチップセット」を搭載する①:G-GEAR GA5A-G194/XTの方がずっと高額ですが、このクラスではバランスの悪い構成ですから、②:G-GEAR GA7A-E194/Tの方が「コスパ」は断然良いでしょう。
また、「下位ミドルスペック」に相当する「Ryzen 5 3600X / 3600」を選ぶのであれば、これを選べるのは①:G-GEAR GA5A-G194/XTだけですから、選択の余地はなくなります。
ただ、「Ryzen 5 3600 + X570」よりは「Ryzen 7 3700X + B450」の方が無駄がありませんから、価格に差がないのであれば、やはり「おすすめPC」は②:G-GEAR GA7A-E194/Tということになります。
ここからは、当サイトでご紹介している「GeForce GTX 1660」搭載BTOパソコンの「簡易スペック」と「販売ページへのリンク」を掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 3600 (6C/12T, 3.6/4.2GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce GTX 1660 (6GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (SATA3) |
HDD | x |
チップセット | AMD X570 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | CWT製 500W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥127,800 (税込) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 3700X (8C/16T, 3.6/4.4GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce GTX 1660 (6GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 240GB (SATA3) |
HDD | x |
チップセット | AMD B450 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | CWT製 500W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥124,800 (税込) |