rtx2080ti-pc
最新の「Ampere(アンペア)アーキテクチャ」の登場により「ハイエンド」の座を明け渡す形となった「GeForce RTX 2080 Ti」ですが、「4K: 60fps」を狙う「ハイエンド級」として、まだまだ充分に戦えるパワーを持っています。
ここでは、そんなRTX2080Tiを搭載したBTOゲーミングPCの「価格」をスペックごとに「徹底比較」して「おすすめPC」をご紹介してきましたが、世代交代の波によりラインアップが大きく減少したため、「2020年11月10日」をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。
とはいえ、同等の価格で性能が大きく上がったRTX 3080搭載ゲーミングPCなど、新世代GPUを採用した後継モデルも充分に数がそろってきましたので、今後はそちらをチェックして下さればと思います。
まずは、「GeForce RTX 2080 Ti」の性能についてチェックしますが、ここではTechPowerUp(海外サイト)さんのデータをお借りしたいと思います。
そのデータとは、「22のゲームの平均フレームレート」で「4K(3840x2160)」、「1440p(2560x1440)」、「1080p(1920x1080)」の3つの「解像度」で計測されています。また、「グラフィック品質」は全て「最高品質」です。詳細は、以下のページでどうぞ。
→ AMD Radeon RX 6700 XT Review
対象となるGPUは、「GeForce RTX 30 / 20シリーズ」と「GeForce GTX 16シリーズ」、「Radeon RX 6000 / 5000 / Vegaシリーズ」と「Radeon VII」となりますが、一部のGPUはカットされていますので、ご注意下さい。
続いて、フレームレートの目安についてです。
「リフレッシュレート」が「60Hz」のディスプレイであれば、リフレッシュレートと一致する「60fps(秒間60フレーム)」がフレームレートの一般的な目標となりますが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。「30fps」でも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクツキが目立つようになって、プレイしづらくはなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクツキまでいかなくても、fpsの落ち幅が大きくなると違和感として表れやすいですから、リフレッシュレートに近い数字で安定していることは、快適さにおいて重要なポイントになります。覚えて帰って下さい。
4K(2160p) - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 109.9 | |
RX 6900 XT | 104.5 | |
RTX 3080 | 98.3 | |
RX 6800 XT | 97.6 | |
RX 6800 | 85.3 | |
RTX 2080 Ti | 76.4 | |
RTX 3070 | 75.9 | |
RX 6700 XT | 69.2 | |
RTX 3060 Ti | 66.1 | |
RTX 2080 S | 65.4 | |
RTX 2080 | 61.2 | |
RTX 2070 S | 56.4 | |
Radeon VII | 54.5 | |
RX 5700 XT | 52.6 | |
RTX 3060 | 49.9 | |
RTX 2070 | 49.4 | |
RTX 2060 S | 47.5 | |
RX 5700 | 47.1 | |
RX Vega 64 | 43.1 | |
RTX 2060 | 41.2 | |
RX 5600 XT | 41.2 | |
RX Vega 56 | 38.8 | |
GTX 1660 Ti | 34 | |
GTX 1660 S | 33.7 | |
GTX 1660 | 29.3 | |
RX 5500 XT | 26.7 | |
GTX 1650 S | 25.2 |
1440p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 169.6 | |
RTX 3090 | 169.2 | |
RX 6800 XT | 161.2 | |
RTX 3080 | 155.7 | |
RX 6800 | 142.1 | |
RTX 3070 | 126.8 | |
RTX 2080 Ti | 126.7 | |
RX 6700 XT | 122 | |
RTX 3060 Ti | 112.4 | |
RTX 2080 S | 109.4 | |
RTX 2080 | 104.1 | |
RTX 2070 S | 96.7 | |
RX 5700 XT | 93.2 | |
Radeon VII | 93 | |
RTX 3060 | 86.9 | |
RTX 2070 | 85.5 | |
RX 5700 | 83.7 | |
RTX 2060 S | 82.9 | |
RX Vega 64 | 75.2 | |
RX 5600 XT | 73.7 | |
RTX 2060 | 73 | |
RX Vega 56 | 68.3 | |
GTX 1660 Ti | 61.3 | |
GTX 1660 S | 60.6 | |
GTX 1660 | 53.1 | |
RX 5500 XT | 50.3 | |
GTX 1650 S | 47.1 |
1080p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 209.8 | |
RTX 3090 | 204.8 | |
RX 6800 XT | 201.1 | |
RTX 3080 | 190.9 | |
RX 6800 | 178.8 | |
RTX 3070 | 163.6 | |
RTX 2080 Ti | 163.5 | |
RX 6700 XT | 158.7 | |
RTX 3060 Ti | 147.9 | |
RTX 2080 S | 143.5 | |
RTX 2080 | 138 | |
RTX 2070 S | 129.2 | |
RX 5700 XT | 127.1 | |
Radeon VII | 122 | |
RTX 3060 | 117.2 | |
RTX 2070 | 115.1 | |
RX 5700 | 114.1 | |
RTX 2060 S | 112 | |
RX 5600 XT | 102.5 | |
RX Vega 64 | 101.4 | |
RTX 2060 | 100.1 | |
RX Vega 56 | 93.3 | |
GTX 1660 Ti | 84.8 | |
GTX 1660 S | 84.4 | |
GTX 1660 | 74.8 | |
RX 5500 XT | 71 | |
GTX 1650 S | 66.6 |
最初に注意点を挙げておきます。上のテストでは「CPU」に「Ryzen 7 5800X」が用いられていますが、Ryzen 5000シリーズ(CPU)とRadeon RX 6000シリーズ(GPU)の組み合わせでは、5~10%ほどの性能向上が見込めるため、その分「平均fps」もアップしているものと思われます。よって、Intel CPUを組み合わせる場合、Radeon RX 6000シリーズのGPU性能は、多少割り引いて考えた方が良いでしょう。
「GeForce RTX 2080 Ti」は、快適さの一つの目安となる「4K: 60fps」を超える「平均70fps」を達成するなど、素晴らしいパフォーマンスを発揮しています。
「1440p」でも「平均120fps」オーバーですから、「WQHD解像度(2560 x 1440)/ 144Hz」のディスプレイにはぴったりかもしれません。
ただ、当然といえば当然ではありますが、新世代GPUの「GeForce RTX 3090 / 3080」には大きく水をあけられていますので、特に「4K」目的であればRTX2080Tiを選ぶのは得策とはいえないでしょう。
唯一、RTX2080Tiに分があるのは「ワットパフォーマンス(電力効率)」においてですが、高性能GPUはワッパを捨てて性能に振るからこそ意味がありますので、本末転倒になることだけは避けなければなりません。
よって、性能自体はまだまだ「ハイエンド級」といえますが、選ぶメリットがあまりなくなってきていますので、大人しくRTX3090やRTX3080を選んでおいた方が良いでしょう。
ただし、単体であれBTOであれ、セールなどで安く買えるようであれば、選択肢に入れるのも悪くはないと思います。
当サイトでは「GPU」をクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を「鉄板構成」としておすすめしています。
「ハイエンド級」の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 60fps~ FHD: 120fps~ |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3090 GeForce RTX 3080 GeForce RTX 2080 Ti GeForce RTX 2080 SUPER GeForce RTX 2080 |
CPU | Core i9-10900K Core i9-10900KF Core i9-10850K (Core i7-10700K) Core i9-9900KS Core i9-9900K Core i9-9900KF |
メモリ | 16GB~ |
ストレージ (SSD) | 高速1TB~ |
ここでは、各ショップが販売している「RTX 2080 Ti搭載BTOゲーミングPC」の「価格」を「徹底比較」してみたいと思います!
メニューから「CPU」、「メモリ」、「SSD」、「HDD」の種類や容量を選ぶと、「スペックと価格の一覧表」の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
ただし、「G-Tune」と「G-GEAR」のモデルはGPUごとにモデルが存在するのではなく、ベースモデルからGPUを選択する形ですので、デフォルト(初期状態)のGPUが「RTX 2080 Ti」と異なる場合は、カスタマイズで変更する必要があります。また、それに伴って「電源」のアップグレードが必要になる場合もあります。
一覧表では、必要なアップグレードは適用済みですが、具体的な内容は各モデルの販売ページでご確認頂きたいと思います。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | ▼ CPU / CS | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | 価格 |
---|---|---|---|---|
①:GX9J- C201ZT |
i9-10900K / Z490 |
16GB | H-500GB / 1TB |
¥282,273 |
②:GX7J- B201ZT |
i7-10700 / Z490 |
16GB | H-500GB / x |
¥251,182 |
「GeForce RTX 3090 / 3080」の登場により、世代交代が行われつつあるため、RTX2080Ti搭載モデルのラインアップの数も大きく減ってきました。よって、RTX 3090搭載PCやRTX 3080搭載PCもチェックして頂ければと思います。
では、パーツごとに見ていきます。
「Core i7-K / KF」でも露骨な性能低下はないと思いますが、「最高」を目指すからこその「ハイエンド級」ですので、「ボトルネック(制約)」のリスクは避けておきたいところです。よって、予算的に無理がないようであれば、CPUも最上位級の「Core i9-K」を「おすすめ」します。
それから、「AMD Ryzen」は総合的な性能では「Intel Core」に勝るのですが、「ゲーミング性能」では「Ryzen 9」でも「Core i5-K」に劣ってしまうこともあるため、他に目的がある場合を除いて「次点」という評価にならざるを得ませんでした。
しかし、「第4世代Ryzen(5000シリーズ)」はこれを完璧に覆しました。Intel向きな一部のソフトを除き、これまで弱点だったゲームにおいてもIntelと同等以上に戦えるようになったのです。
よって、現在のファーストチョイスはRyzen 5000シリーズということで良いと思います。
「16GB」あれば、とりあえず問題はないといえますが、バランスや将来性を考えると「32GB」あっても良いかもしれません。
メモリは「多くとも意味はないが、少ないと露骨に挙動を遅くさせる」という特徴を持つパーツですから、容量不足だけは避けたいところです。
「重量級のゲーム」をプレイするのであれば、それなりの容量を要求されますが、「複数の軽いゲーム」をプレイする場合も容量が必要になりますので、「PCのスペック」と「ストレージの容量」は直接的な関係はないといえます。
とはいえ、全体のバランスやBTOでの採用例、価格などを考慮すると、「高速タイプ 1TB級」がこのクラスの「鉄板」といって良いと思います。
もちろん、無理に高速SSDを選ぶ必要はありませんが、性能を追求してなんぼの「ハイエンド」ですから、高速タイプを「おすすめ」します。
最初にお話しした通り、世代交代によってラインアップの数が激減してしまいました。今ならRTX 3080搭載PCの方が「コスパ」面でずっと有利ですので、チェックして頂きたいと思います。
最後に残った「RTX 2080 Ti搭載モデル」は「G-GEARのハイエンドブランド」である「G-GEAR neoシリーズ」の2モデルです。
①:G-GEAR neo GX9J-C201/ZTは「CPU」に「第10世代Core i9-K」を、②:G-GEAR neo GX7J-B201/ZTは「第10世代Core i7」を採用していますが、「K付き」であればどちらでも大きな問題はありませんので、お好きな方を選ぶということで良いと思います。
ここからは、当サイトでご紹介している「GeForce RTX 2080 Ti」搭載BTOパソコンの「簡易スペック」と「販売ページへのリンク」を掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Intel Core i9-10900K (10C/20T, 3.7-5.3GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce RTX 2080 SUPER (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | 1TB (SATA3) |
チップセット | Intel Z490 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 750W (80PLUS GOLD) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥245,273 (税別) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Intel Core i7-10700 (8C/16T, 2.9-4.8GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce RTX 2070 SUPER (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | Intel Z490 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 750W (80PLUS GOLD) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥186,182 (税別) |