rx6800-pc
AMDの最新GPURadeon RX 6000シリーズ(コードネーム: Big Navi)は、待ちに待ったAMD Radeonのゲーム向けハイスペックシリーズです。
そんなRadeon RX 6000シリーズの初陣をRadeon RX 6800 XTと共に飾るRadeon RX 6800ですが、4K: 60fpsを優に超えるパワーは大変魅力的です。
ここでは、Radeon RX 6800を搭載したBTOゲーミングPCの価格をスペックごとに徹底比較して、おすすめPCをご紹介してきましたが、ラインアップが大きく減少したため、2021年11月13日をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
まずは、Radeon RX 6800の性能についてチェックしますが、ここではTechPowerUp(海外サイト)さんのデータをお借りしたいと思います。
そのデータとは、22のゲームの平均フレームレートの平均値で4K(3840x2160)、1440p(2560x1440)、1080p(1920x1080)の3つの解像度で計測されています。また、グラフィック品質は全て最高品質です。詳細は、以下のページでどうぞ。
→ ASUS Radeon RX 6600 XT STRIX OC Review
対象となるGPUは、GeForce RTX 30 / 20シリーズとGeForce GTX 16シリーズ、Radeon RX 6000 / 5000 / VegaシリーズとRadeon VIIとなりますが、一部のGPUはカットされていますので、ご注意下さい。
続いて、フレームレートの目安についてです。
リフレッシュレートが60Hzのディスプレイであれば、リフレッシュレートと一致する60fps(秒間60フレーム)がフレームレートの一般的な目標となりますが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。30fpsでも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクツキが目立つようになって、プレイしづらくはなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクツキまでいかなくても、fpsの落ち幅が大きくなると違和感として表れやすいですから、リフレッシュレートに近い数字で安定していることは、快適さにおいて重要なポイントになります。覚えて帰って下さい。
4K(2160p) - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 112.5 | |
RTX 3080 Ti | 110.9 | |
RX 6900 XT | 105.8 | |
RTX 3080 | 100 | |
RX 6800 XT | 98.7 | |
RX 6800 | 86.7 | |
RTX 3070 Ti | 83.8 | |
RTX 3070 | 77.5 | |
RTX 2080 Ti | 76.4 | |
RX 6700 XT | 68.5 | |
RTX 3060 Ti | 67.3 | |
RTX 2080 S | 65.4 | |
RTX 2080 | 61.2 | |
RTX 2070 S | 56.4 | |
Radeon VII | 54.5 | |
RX 5700 XT | 52.6 | |
RX 6600 XT | 50.4 | |
RTX 3060 | 50.3 | |
RTX 2070 | 49.4 | |
RTX 2060 S | 47.5 | |
RX 5700 | 47.1 | |
RX Vega 64 | 43.1 | |
RTX 2060 | 41.2 | |
RX 5600 XT | 41.2 | |
RX Vega 56 | 38.8 | |
GTX 1660 Ti | 34 | |
GTX 1660 S | 33.7 | |
GTX 1660 | 29.3 | |
RX 5500 XT | 26.7 | |
GTX 1650 S | 25.2 |
1440p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 173.7 | |
RX 6900 XT | 171.3 | |
RTX 3080 Ti | 170.9 | |
RX 6800 XT | 163.6 | |
RTX 3080 | 159.6 | |
RX 6800 | 144.9 | |
RTX 3070 Ti | 138.4 | |
RTX 3070 | 130.6 | |
RTX 2080 Ti | 126.7 | |
RX 6700 XT | 121.4 | |
RTX 3060 Ti | 115.4 | |
RTX 2080 S | 109.4 | |
RTX 2080 | 104.1 | |
RTX 2070 S | 96.7 | |
RX 6600 XT | 95.5 | |
RX 5700 XT | 93.2 | |
Radeon VII | 93 | |
RTX 3060 | 88.3 | |
RTX 2070 | 85.5 | |
RX 5700 | 83.7 | |
RTX 2060 S | 82.9 | |
RX Vega 64 | 75.2 | |
RX 5600 XT | 73.7 | |
RTX 2060 | 73 | |
RX Vega 56 | 68.3 | |
GTX 1660 Ti | 61.3 | |
GTX 1660 S | 60.6 | |
GTX 1660 | 53.1 | |
RX 5500 XT | 50.3 | |
GTX 1650 S | 47.1 |
1080p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 211.6 | |
RTX 3090 | 208.2 | |
RTX 3080 Ti | 205.3 | |
RX 6800 XT | 202.8 | |
RTX 3080 | 194.6 | |
RX 6800 | 181.4 | |
RTX 3070 Ti | 174.1 | |
RTX 3070 | 167.9 | |
RTX 2080 Ti | 163.5 | |
RX 6700 XT | 159.3 | |
RTX 3060 Ti | 152.4 | |
RTX 2080 S | 143.5 | |
RTX 2080 | 138 | |
RX 6600 XT | 133.8 | |
RTX 2070 S | 129.2 | |
RX 5700 XT | 127.1 | |
Radeon VII | 122 | |
RTX 3060 | 119.3 | |
RTX 2070 | 115.1 | |
RX 5700 | 114.1 | |
RTX 2060 S | 112 | |
RX 5600 XT | 102.5 | |
RX Vega 64 | 101.4 | |
RTX 2060 | 100.1 | |
RX Vega 56 | 93.3 | |
GTX 1660 Ti | 84.8 | |
GTX 1660 S | 84.4 | |
GTX 1660 | 74.8 | |
RX 5500 XT | 71 | |
GTX 1650 S | 66.6 |
最初に注意点を挙げておきます。上のテストではCPUにRyzen 7 5800Xが用いられていますが、Ryzen 5000シリーズ(CPU)とRadeon RX 6000シリーズ(GPU)の組み合わせでは、5~10%ほどの性能向上が見込めるため、その分平均fpsもアップしているものと思われます。よって、Intel CPUを組み合わせる場合、Radeon RX 6000シリーズのGPU性能は、多少割り引いて考えた方が良いでしょう。
Radeon RX 6800は、ライバルNVIDIA GeForceのRTX 3080とRTX 3070の間くらいの性能ですが、1つ格上のRadeon RX 6800 XTがRTX3080とほぼ同じ性能ですので、RX6800はRTX3070の対抗GPUといっても良いかもしれません。
そのRTX3070とは、どの解像度でも有意な差を付けて上回っています。
4Kにおいては平均80fpsオーバーですから、リフレッシュレートが60Hzのディスプレイであれば、画質を上げても60fpsを下回ることはないでしょう。
1440pでは平均140fpsですから、WQHD解像度(2560 x 1440)/ 120HzやWQHD / 144Hzのディスプレイに合いそうです。
1080pにおいては平均180fpsですから、解像度を下げてもFHD: 240fpsは難しいと思いますが、144fps / 120fps辺りであればほぼ常時キープも可能でしょう。
Radeon RX 5000シリーズは、ミドルクラスまでのラインアップでしたから、AMD Radeonとしては久々のハイクラスGPUの登場となりました。
NVIDIA GeForceとの健全な競争が行われることが、GPU業界、ひいてはPC業界を活性化させることは間違いありませんので、Radeon 6000シリーズの成功は歓迎すべきことなのです。
当サイトではGPUをクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を鉄板構成としておすすめしています。
ハイエンド級の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 60fps~ FHD: 120fps~ |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3090 GeForce RTX 3080 Ti GeForce RTX 3080 GeForce RTX 3070 Ti GeForce RTX 3070 GeForce RTX 3060 Ti Radeon RX 6900 XT Radeon RX 6800 XT Radeon RX 6800 Radeon RX 6700 XT GeForce RTX 2080 Ti GeForce RTX 2080 SUPER GeForce RTX 2080 |
CPU | Ryzen 9 5950X Ryzen 9 5900X Ryzen 7 5800X Core i9-11900K Core i9-11900KF Core i7-11700K Core i7-11700KF Core i9-10900K Core i9-10900KF Core i9-10850K (Core i7-10700K) |
メモリ | 16GB~ |
ストレージ (SSD) | 高速500GB |
ここでは、各ショップが販売しているBTOゲーミングPCの価格を徹底比較してみたいと思います!
メニューからCPU、メモリ、SSD、HDDの種類や容量を選ぶと、スペックと価格の一覧表の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
ただし、G-TuneとG-GEARのモデルはGPUごとにモデルが存在するのではなく、ベースモデルからGPUを選択する形ですので、デフォルト(初期状態)のGPUがRadeon RX 6800と異なる場合は、カスタマイズで変更する必要があります。また、それに伴って電源のアップグレードが必要になる場合もあります。
一覧表では、必要なアップグレードは適用済みですが、具体的な内容は各モデルの販売ページでご確認頂きたいと思います。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | ▼ CPU / CS | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | 価格 |
---|---|---|---|---|
①:GA7A- W204XT3 |
R7 5800X / X570 |
16GB | H-500GB / x |
¥237,800 |
ラインアップの数が寂しくなってはいますが、おすすめPCをご紹介していきたいと思います。
複数のベンチマークテストでハイエンド級GPUを搭載したPCのフルHD(1920 x 1080)などの低解像度下において、フレームレートが伸び悩むという現象が確認されています。
高fps環境下では、CPUの負荷が相対的に上がりますので、この現象はCPUのボトルネックによるものといわれています。よって、Radeon RX 6800クラスのGPUでは、できる限りCPU性能を追求しておきたいものです。
現在のハイエンドCPUといえば第4世代Ryzen(5000番台)とCore i9-Kですが、後者は現在ラインアップにありませんので、除外します。
Ryzen 5000シリーズのゲーミング性能は、現時点の評価ではどれも大差がありませんので、好きなものを選ぶということで良いと思いますが、Ryzen 5 5600Xだけは6コアという余裕のなさが気になりますので、このクラスでは避けた方が無難です。
残るCPUはRyzen 9 5950X / 5900XとRyzen 7 5800Xですが、ゲーミング用途であればRyzen 7 5800Xが価格とバランスが最も良いと思います。ただ、Radeon RX 6800とのバランスで考えるならばRyzen 9くらいのパワーがあった方が安心ではあるでしょう。
①: G-GEAR GA7A-W204XT3はどのCPUでも選べますが、余裕が欲しいならばRyzen 9 5900X、コスパ重視ならばRyzen 7 5800Xをおすすめします!
ここからは、当サイトでご紹介しているRadeon RX 6800搭載BTOパソコンの簡易スペックと販売ページへのリンクを掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5800X (8C/16T, 3.8-4.7GHz) |
GPU (VRAM) | Radeon RX 6800 (16GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-3200, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | AMD X570 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 750W (80PLUS GOLD) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥237,800 (税込) |