rtx3070-pc
最新のAmpere(アンペア)アーキテクチャを採用したNVIDIA GeForce RTX 30シリーズ」。その第3弾となるGPUがGeForce RTX 3070です。
前世代同クラスGPUのGeForce RTX 2070と比べ30~40%ほどもパワーアップし、前世代ハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 Tiとほぼ同等の性能となるなど、その仕上がりは素晴らしいの一言です。
ここでは、そんなGeForce RTX 3070を搭載したBTOゲーミングPCの価格をスペックごとに徹底比較して、おすすめPCをご紹介してきましたが、ラインアップが消滅したため、2022年01月26日をもって、データの更新を停止させて頂くことにしました(参考までにデータ自体は最後のものを残しています)。ご了承下さい。
まずは、GeForce RTX 3070の性能についてチェックしますが、ここではTechPowerUp(海外サイト)さんのデータをお借りしたいと思います。
そのデータとは、22のゲームの平均フレームレートの平均値で4K(3840x2160)、1440p(2560x1440)、1080p(1920x1080)の3つの解像度で計測されています。また、グラフィック品質は全て最高品質です。詳細は、以下のページでどうぞ。
→ ASUS Radeon RX 6600 XT STRIX OC Review
対象となるGPUは、GeForce RTX 30 / 20シリーズとGeForce GTX 16シリーズ、Radeon RX 6000 / 5000 / VegaシリーズとRadeon VIIとなりますが、一部のGPUはカットされていますので、ご注意下さい。
続いて、フレームレートの目安についてです。
リフレッシュレートが60Hzのディスプレイであれば、リフレッシュレートと一致する60fps(秒間60フレーム)がフレームレートの一般的な目標となりますが、これを下回ったとしても、必ずしも快適性が損なわれる訳ではありません。30fpsでも、通常プレイに支障はないと思います。
ただし、最低フレームレートが低くなると、カクツキが目立つようになって、プレイしづらくはなりますので、ある程度の余裕は欲しいところです。
また、カクツキまでいかなくても、fpsの落ち幅が大きくなると違和感として表れやすいですから、リフレッシュレートに近い数字で安定していることは、快適さにおいて重要なポイントになります。覚えて帰って下さい。
4K(2160p) - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 112.5 | |
RTX 3080 Ti | 110.9 | |
RX 6900 XT | 105.8 | |
RTX 3080 | 100 | |
RX 6800 XT | 98.7 | |
RX 6800 | 86.7 | |
RTX 3070 Ti | 83.8 | |
RTX 3070 | 77.5 | |
RTX 2080 Ti | 76.4 | |
RX 6700 XT | 68.5 | |
RTX 3060 Ti | 67.3 | |
RTX 2080 S | 65.4 | |
RTX 2080 | 61.2 | |
RTX 2070 S | 56.4 | |
Radeon VII | 54.5 | |
RX 5700 XT | 52.6 | |
RX 6600 XT | 50.4 | |
RTX 3060 | 50.3 | |
RTX 2070 | 49.4 | |
RTX 2060 S | 47.5 | |
RX 5700 | 47.1 | |
RX Vega 64 | 43.1 | |
RTX 2060 | 41.2 | |
RX 5600 XT | 41.2 | |
RX Vega 56 | 38.8 | |
GTX 1660 Ti | 34 | |
GTX 1660 S | 33.7 | |
GTX 1660 | 29.3 | |
RX 5500 XT | 26.7 | |
GTX 1650 S | 25.2 |
1440p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RTX 3090 | 173.7 | |
RX 6900 XT | 171.3 | |
RTX 3080 Ti | 170.9 | |
RX 6800 XT | 163.6 | |
RTX 3080 | 159.6 | |
RX 6800 | 144.9 | |
RTX 3070 Ti | 138.4 | |
RTX 3070 | 130.6 | |
RTX 2080 Ti | 126.7 | |
RX 6700 XT | 121.4 | |
RTX 3060 Ti | 115.4 | |
RTX 2080 S | 109.4 | |
RTX 2080 | 104.1 | |
RTX 2070 S | 96.7 | |
RX 6600 XT | 95.5 | |
RX 5700 XT | 93.2 | |
Radeon VII | 93 | |
RTX 3060 | 88.3 | |
RTX 2070 | 85.5 | |
RX 5700 | 83.7 | |
RTX 2060 S | 82.9 | |
RX Vega 64 | 75.2 | |
RX 5600 XT | 73.7 | |
RTX 2060 | 73 | |
RX Vega 56 | 68.3 | |
GTX 1660 Ti | 61.3 | |
GTX 1660 S | 60.6 | |
GTX 1660 | 53.1 | |
RX 5500 XT | 50.3 | |
GTX 1650 S | 47.1 |
1080p - Ultra(最高品質)
22 Games Average | ||
GPU | fps(Max: 240fps) | |
---|---|---|
RX 6900 XT | 211.6 | |
RTX 3090 | 208.2 | |
RTX 3080 Ti | 205.3 | |
RX 6800 XT | 202.8 | |
RTX 3080 | 194.6 | |
RX 6800 | 181.4 | |
RTX 3070 Ti | 174.1 | |
RTX 3070 | 167.9 | |
RTX 2080 Ti | 163.5 | |
RX 6700 XT | 159.3 | |
RTX 3060 Ti | 152.4 | |
RTX 2080 S | 143.5 | |
RTX 2080 | 138 | |
RX 6600 XT | 133.8 | |
RTX 2070 S | 129.2 | |
RX 5700 XT | 127.1 | |
Radeon VII | 122 | |
RTX 3060 | 119.3 | |
RTX 2070 | 115.1 | |
RX 5700 | 114.1 | |
RTX 2060 S | 112 | |
RX 5600 XT | 102.5 | |
RX Vega 64 | 101.4 | |
RTX 2060 | 100.1 | |
RX Vega 56 | 93.3 | |
GTX 1660 Ti | 84.8 | |
GTX 1660 S | 84.4 | |
GTX 1660 | 74.8 | |
RX 5500 XT | 71 | |
GTX 1650 S | 66.6 |
最初に注意点を挙げておきます。上のテストではCPUにRyzen 7 5800Xが用いられていますが、Ryzen 5000シリーズ(CPU)とRadeon RX 6000シリーズ(GPU)の組み合わせでは、5~10%ほどの性能向上が見込めるため、その分平均fpsもアップしているものと思われます。よって、Intel CPUを組み合わせる場合、Radeon RX 6000シリーズのGPU性能は、多少割り引いて考えた方が良いでしょう。
GeForce RTX 3070は、データ上は前世代ハイエンドのGeForce RTX 2080 Tiと誤差程度の差しかありません。4K: 常時60fpsもほぼ達成可能といって良いでしょう。
特に、4Kにおいては前世代同クラスGPUであるGeForce RTX 2070 SUPERから35%ほども数字が伸びるなど、飛躍的な進化を遂げています。
1440pでも平均120fpsオーバーですから、WQHD解像度(2560 x 1440)/ 144Hzのディスプレイにはぴったりかもしれません。
1080pにおいても約170fpsですから、解像度を下げればFHD: 200fpsオーバーも充分に可能です。
今後グラフィック品質が上がっていくことを考えると、4K: 60fps~を求めるのであればGeForce RTX 3080以上が望ましいですが、価格や既に発売済みのゲームを中心に見ると、RTX3070は非常に優秀なGPUであるといえます。
どの解像度においても、ある程度の適性を持っていると思いますので、目的の異なる多くの人に向いているGPUかもしれません。
当サイトではGPUをクラス分けして、それぞれのクラスごとにバランスの取れた構成を鉄板構成としておすすめしています(2021/11/16にアップデートしました)。
ハイスペック級の鉄板構成は、以下の通りです。
鉄板構成 | |
ターゲット フレームレート | 4K: 60~100fps FHD: 120~200fps |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3070 Ti GeForce RTX 3070 GeForce RTX 3060 Ti Radeon RX 6800 Radeon RX 6700 XT |
CPU | Core i7-12700K / KF Core i5-12600K / KF Ryzen 7 5800X Ryzen 5 5600X Core i9-11900K / KF Core i7-11700K / KF |
メモリ | 16GB |
ストレージ (SSD) | 高速1TB |
ここでは、各ショップが販売しているBTOゲーミングPCの価格を徹底比較してみたいと思います!
メニューからCPU、メモリ、SSD、HDDの種類や容量を選ぶと、スペックと価格の一覧表の該当部分がそろえられて、価格も変更されます。
ただし、G-TuneとG-GEARのモデルはGPUごとにモデルが存在するのではなく、ベースモデルからGPUを選択する形ですので、デフォルト(初期状態)のGPUがGeForce RTX 3070と異なる場合は、カスタマイズで変更する必要があります。また、それに伴って電源のアップグレードが必要になる場合もあります。
一覧表では、必要なアップグレードは適用済みですが、具体的な内容は各モデルの販売ページでご確認頂きたいと思います。
その他の基本的な見方、使い方は、以下の通りです。
モデル | ▼ CPU / CS | ▼ MEM | ▼ SSD / HDD | 価格 |
---|---|---|---|---|
①:GA9A- J211XT |
R9 5900X / X570 |
16GB | H-1TB / x |
¥299,800 |
②:GA5A- H204XT |
R5 5600X / X570 |
16GB | H-500GB / x |
¥224,800 |
③:GX9J- E213ZB |
i9-12900KF / Z690 |
32GB | H-1TB / x |
¥349,800 |
現在、GeForce RTX 3070搭載モデルが各ショップのラインアップからどんどん消えて行っている状況です。残ったG-GEAR(TSUKUMO)のモデルもデフォルトでGeForce RTX 3070を搭載するモデルばかりで、カスタマイズで選ぶことができなくなっていますので、欲しい人は早めに確保しておいた方が良いかもしれません。
また、1つ格上のGPUであるRTX 3070 Ti搭載PCもありますので、こちらもチェックしてみて頂ければと思います。
では、おすすめPCをご紹介していきたいと思います。
CPUに関しては、負荷が相対的に上がる高fps環境において、CPUのボトルネックが発生しているといわれていますので、できる限り性能を追求しておきたいものです。
ゲーミングPC向けのハイスペックCPUといえば第12世代Core i7 / Core i5や第4世代Ryzen 7 / Ryzen 5、あるいは第11世代Core i9 / Core i7辺りが該当しますが、余裕を見るのであれば、これより上のCPUでも決してオーバースペックなどではありません。
ただし、第12世代Coreは性能を極限まで引き出すと、凄まじい消費電力と発熱量になりますので注意が必要です。特にCore i9-Kは定格でも爆熱ですから、かなりの性能のクーラーでなければ冷やしきれないでしょう。ご注意下さい。
では、第11世代 / 第12世代Core搭載モデルから見ていきましょう。
該当するのは、第12世代Core i9を搭載する③: G-GEAR neo GX9J-E213ZBだけです。
Core i9-12900K / KFはゲーム向け現行最高性能のCPUですから、パワーは文句の付けようがありませんが、やはり価格がネックになってきます。
GeForce RTX 3070の相方としてはオーバースペックというのが率直な感想ですが、将来的にさらに上のクラスのGPUに変更する予定であれば、CPUにも妥協しない方が良いかもしれません。
ただ、格上となるRTX 3070 Ti搭載PCの方が安いですから、今ならこちらをおすすめしたいと思います。チェックしてみて下さい。
続いて第4世代Ryzen搭載モデルについてです。
Ryzen 5000シリーズのゲーミング性能はどれも大差がありませんので、好きなものを選ぶということで良いと思いますが、Ryzen 5 5600Xだけは6コアという余裕のなさが気になりますので、このクラスでは避けた方が無難です。
残るCPUはRyzen 9 5950X / 5900X、Ryzen 7 5800Xとなりますが、ゲーミング用途において性能と価格のバランスが最も良いのはRyzen 7 5800Xですから、これでモデルを絞ってみます。すると、残ったのは②: G-GEAR GA5A-H204XTのみとなります。
ただ、こちらもRTX 3070 Ti搭載PCによりコスパの良いモデルがありますので、チェックして頂きたいと思います。
Ryzen 9が搭載可能モデルも現在①: G-GEAR GA9A-J211XTのみで、Ryzen 9 5950XとRyzen 9 5900Xのどちらも選べますが、CPUとしてはRyzen 9 5900Xの方がゲームPC向けのCPUとしては人気もコスパも上ですから、圧倒的におすすめです。
ゲームではRyzen 9よりもRyzen 7の方がコスパが良いとはいえ、GeForce RTX 3070クラスのGPUにRyzen 9はバランス的にはむしろ良いくらいですので、特にCPUにこだわりたい人にはRyzen 9 5900Xは良い選択肢となるかと思います。
ただ、当モデルもRTX 3070 Ti搭載PCにコスパで及んでいないようですので、チェックしてみて頂ければと思います。
ここからは、当サイトでご紹介しているGeForce RTX 3070搭載BTOパソコンの簡易スペックと販売ページへのリンクを掲載していきます。是非、有効に活用して下さい。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 9 5900X (12C/24T, 3.7-4.8GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce RTX 3070 (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-3200, 8GBx2) |
SSD | 1TB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | AMD X570 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 750W (80PLUS GOLD) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥299,800 (税込) |
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 5 5600X (6C/12T, 3.7-4.6GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce RTX 3070 (8GB) |
メモリ | 16GB (DDR4-2666, 8GBx2) |
SSD | 500GB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | AMD X570 |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
電源 | 700W (80PLUS BRONZE) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥224,800 (税込) |
OS | Windows 11 Home |
---|---|
CPU | Intel Core i9-12900KF (16C/24T, 3.2-5.1GHz) |
GPU (VRAM) | GeForce RTX 3070 (8GB) |
メモリ | 32GB (DDR4-3200, 16GBx2) |
SSD | 1TB (M.2/NVMe) |
HDD | x |
チップセット | Intel Z690 |
光学ドライブ | x |
電源 | 750W (80PLUS GOLD) |
保証 | 1年 |
価格 | ¥349,800 (税込) |